ミステリー小説

ミステリー小説「シャドーピープルとの遭遇」暗闇に引きづりこまれたら最後、もう戻れない

ストーリー

 


 

我々人間は暗闇を異常に恐れる。それは何故なのか?太古の昔から「暗闇は生命の危機」と脳に刷り込まれている。暗闇には猛獣や自分を殺しに来る殺人鬼などが潜んでいる。さらに「暗闇は心を孤立させる」信頼する人間が周りにいない場合メンタルがやられてしまう。

この「暗闇」ガ我々を襲う場合がある。シャドーピープルのことだ。シャドーマンとかシャドーパースンとも呼ばれる。名前の通り、真っ黒な人型の物体が目の前に現れる。ここではシャドーマンと呼ぶことにする。

シャドーマンとは2006年から世界各地で目撃されている怪奇現象だ。シャドーマンは単独で現れ動きが素早い。出現時に地震のように揺れたり、爆発音がしたり、焦げ臭いにおい、さらにポルターガイストを伴うと言われている。人間の弱点である「暗闇」をついてくる。

シャドーマンは実態がある。何故なら、写真やビデオに映るからだ。それらは帽子やマントを羽織っている。もし、運悪くこれに遭遇すると体調を壊し、寝込む人もいる・・・気を付けよう。

シャドーマンの正体について次のように説明されている。幽霊などがこの世に現れたもの。目撃者自身が幽体離脱したもの、異次元の住人が現れる、エネルギー生命体など・・・。

僕は過去に「シャドーマンと思われる者」に2回遭遇している。もう大昔の話になってしまうが大学時代、田舎の辺ぴなところに住んでいた。都会から離れるほど家賃が安いからだ。

友人がある衝撃的な出来事を話してくれた。学校の帰り道一人で一本道を歩いていた。ふと前方の電柱を見ると赤い目をした黒い影がのぞいた。彼は腰を抜かした。そしてお前もあの道を通るから気を付けろと忠告を受けた。

当時、僕はサッカー部に属していて帰り時間が遅くなってしまった。道を急いだがあたりが暗くなってくる。そして友人が忠告してくれた電柱の所に来た。電柱には薄暗い電灯がともっていた。その横を通り過ぎようとした時、電柱から「黒いものが」ぬーっと出てきたような気がした。

心臓が止まるほどの恐怖で、一目散に走り抜けた。その後、その道を二度と通ることはなかった。後から考えると人なのか、それとも僕の影なのか・・・。一度恐怖を体験すると何でも幽霊に見えてしまう。

二度目は、一人で登山をしていた時だ。あと少しで頂上だと言うところで、前方の大木の根元あたりに黒いものがガサガサ動いた。僕は慎重に後ずさりして素早く下山した。

山で「黒い物」に遭遇したらすぐに逃げるのが鉄則だ。間違っても近くまで行って写真を撮ろうとしてはならない。何故か「クマ」がいるからだ。「クマ」はめったに人間を襲うことは無いが子連れグマは相当にヤバい。でも、クマではないと自分の何かがそう感じさせる・・・防衛本能か。

二件とも、シャドーマンかどうかは確信が持てない。しかし、自分自身が「死の恐怖」を感じたのは事実だ。田舎には特有の「都市伝説」がある。僕が通学路で使っていた道のわきにあるブドウ園の見張り小屋・・・その中で農薬を飲んで男が自殺している。

さらに少し離れたリンゴ園では首つり自殺があった。夜道で女性が襲われたとの未確認の情報もある。田舎ではこれらの風評被害がいつまでも消えることなく残っている。真意はその土地の老人に聞くしかないが、嫌がる人もいる。そっとてしておくのが無難だ。

話を元に戻すとある知人からこんな話を聞いた。彼の友人A君。毎夜、夢の中に「暗い影」が出てきて自分の両足を掴んで暗闇に引きずり込もうとする。暫くしてA君はメンタルを病んで休学し、実家に戻ったとのことだ。

僕も心臓手術し、次の夜から「悪夢」に悩まされた。夢の中で逃げ回るが、いつも見つかりさらに逃げる。これが繰り返される。何が自分を追ってくるのか・・・エイリアン、エクソシスト、マタンゴ、ゴジラ・・・その中には「暗い影」もいたかもしれない。

本題に戻ると、シャドーマンには実態がある。それが我々に話しかけてくることもある。また、ぶつかったり、体を掴まれたりすることもある。東京都・浅草寺の参道を歩く人型の影が多くの人に目撃されている。さらに写真にも取られている。

僕は異次元や並行宇宙から来たナニモノかが目の前に現れたと考えている。日本の年間の行方不明者は8万人を超す。この中にはひょっとしたらシャドーマンにヒキズリこまれた人たちがいるのではないだろうか。

ところで、あなたの後ろにいる「赤い目をした影」は・・・・。絶対振り向いてはいけない、無視することも必要かも。いや、眠ったふりがいいかもね。

TATSUTATSU

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