ミステリー小説

ミステリー小説「未来から来た少年」50年先から戻ってきた彼は世界はもう無いと叫ぶ

ストーリー


 

巷では、環境活動家トゥンベリさんは「タイムトラベラー」ではないかと憶測を生んでいる。彼女の写真は色々な時代で発見される。実際にそれらは間違いなく彼女だと考えた方がよさそうだ。

「タイムトラベラー」をしばしば見かけることがある。多くの場合宇宙服のような上下にヘルメットをかぶっているから良く目立つ。「タイムトラベラー」さんですかと聞くと、「違います」と答えて、群衆の中に消えてゆく。

僕はある人から「タイムトラベラー少年」の話を聞いたことがある。その少年は森の中で保護された。その時は例の宇宙服のような上下にヘルメットをかぶっていた。彼は衰弱が激しく保護施設に少しの間いた。そして煙のように消えてしまった。

彼が消える前に、次のような話を聞いた。彼は50年先の未来2073年から来たと言う。こちらに来る方法は「並行宇宙」を上手く活用して来るそうだ。「並行宇宙」・・・つまり「パラレル・ワールド」は全く同じ宇宙ではない、若干の時間のズレがある。例えば50年ズレていればそれを利用し、50年前の世界に戻ることが可能だ。

彼が言うには50年後の世界はなくなっていると言う。地球温暖化で南極の氷が溶け海面が60m上昇、ニューヨーク、ロンドン、東京は水没している。そして異常気象の頻発、夏になると平均気温が50℃近くなる。住める場所は大陸の半分になっている。

熱波によって農作物が育たない、しかも、こんな時に最強の感染症が発生する。これによって多くの老人や大人が亡くなる。生き残ったのは子供と若干の大人達だ。

しかも残った大人たちも食料の奪い合いで戦争が頻発する。人口減は止まらない。人々は子供を連れ、住めそうな土地を探して放浪する。多くは残念ながら途中で行き倒れる。

こんな未来、誰が想像できたのか。ある研究者が「パラレル・ワールド」を利用したタイムトラベルに成功する。そして子供たちが未来から過去に転送される。悲惨な未来を伝えるために・・・。

地球は巨大だが繊細だ。気候バランスが崩れると、こんなにもダメージが大きいとは・・・誰も予想つかなかった。生き残った人々は力を合わせて海上都市を建設する。海に浮かぶ都市だ。これに未来を賭けるしかない。

海上都市は全世界に150か所ほど作られた。ところが年々ハリケーンが大型化し、これらを飲み込み破壊しつくす。彼が言うには、100か所ほどが海の底に消えてしまった。残りはいつハリケーンの餌食になるか不安は尽きない。

予算を持っているところは海中都市を作り始めるが、光が届きにくい、水漏れ対策、新鮮な空気の取り込みなど難題が多い。しかし、最後は海中へと住む場所を移動させるしか生き残る道はない。生物が生まれた「母なる海」に戻るのだ。果たして海は人類を受け入れてくれるのだろうか?

「タイムトラベラー少年」はそれでも家に帰りたいと言う。家族が待っているからだ。そして消えた・・・。

 

TATSUTATSU

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