ストーリー
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シーズン2の予告
日本にはサイコパス(良心を持たない人間)が人口の1%ほどいると言われている。人口10万人都市で1000人もいることになる。サイコパスは生まれつきが多く(そのような遺伝子を持って生まれて来る)中には後天的な者もいるらしい。
アメリカではこの比率がやや多く一説には2~3%いると言われている。サイコパスの中には有能なヤツも多く、同僚を平気で蹴倒し、どんどん出世してゆく。
よく新聞紙面をにぎわしている、トップのスキャンダルなどにはこのサイコパスが関わっているものが少なくない。ある大会社のトップにもこんなヤツがいる。自社の営業所を訪問するときには車から建物まで赤いじゅうたんをひけと指示する。バカバカしくてやってられない。
僕は長いことサラリーマンをやっているからサイコパスに遭遇することがしばしばあった。こいつらが上司になった時には本当に苦労が絶えない。手柄を横取りされ、失敗を押し付けられる、挙句に胃潰瘍にもなっている。
しかし、全てのサイコパスが殺人を犯すかというとそうでもない。凶悪犯はヤツラの中でも少数派だ。特に最強のシリアルキラー(連続殺人鬼)は全米でも数えるぐらいしかいない。
アメリカのテレビドラマ「マインドハンター」をご存じか。今、NETFLIXで見られるが非常にヤバいドラマだ。あの恐ろしい映画「セブン」や「ドラゴン・タトゥーの女」を監督しているデヴィッド・フィンチャーがかかわっている。
物語はFBI行動科学班メンバーの活躍を描いている。かれらは「シリアルキラー達の行動を研究し、何が彼らに殺人を起こさせるのか」さらに「一般人からシリアルキラーに変貌する瞬間とは、どこでそのスイッチが入るのか或いは切り替わるのか」・・・。
彼らシリアルキラーの中には高いIQを持っていたり、妻や子供を持ち平穏な家庭生活をおくっているものもいる。だから僕らは常にこいつらを頭の隅に置いておかなければならない。気を許せばあの世行きだ。
僕は若いころ転勤が多く、日本中色々なところを回った。独身者は独身寮に寝泊まりするが、ここが無い時には会社がアパートを借りてくれる。
全国を回っているとその土地におかしな人が少なからずいる。僕のアパートの駐車場に違法駐車する奴がいる。その車の持ち主が現れるのを待って注意した。ところがそいつは僕に暴力をふるった。どうも一般の人ではなく反社っぽいので深入りは止めた。
さらに町を歩いている時、思いっきり平手打ちを食った。突然のことでびっくりしたが肩がぶつかったとのことだ。そいつも口より手が早い・・・顔を見れば人相が悪い。そこは謝って退散した。
また、ある病院の混雑している受付で背中を強打された。振り向くと車いすの男がいた。どうもそいつの足を踏んだらしい・・・自分では触った程度と思っている。そいつも険しい顔をしていた。これらの口より手が早い連中は少なからずいてみんな人相が悪い・・・なんとなく共通するものがある。
そして年を重ねてくるとそれらの連中を見分けて、避けることが出来るようになってくる。ところがアパートで寝込みを襲われたら逃げ場がない。
僕がアパートで電気を暗くして寝ていた時、ドアのベルが鳴る。しょうがなく起きて玄関を少し開けると、若い男が立っていた。隣に住んでいるものだが鍵を忘れてしまって部屋に入れない。
僕の部屋を通ってベランダから入れるからお願いしますと言う。僕はそいつの人相を見た瞬間ヤバいと判断してすぐにドアを閉めた。幸いドアチェーンをしていたので入られずに済んだ。隣にそんな奴なんか見たこともない。
暫くして新聞紙上をにぎわせている「殺人鬼」にそいつの顔がよく似ていた。もし、あの時安易にドアを開けていたらどうなっていたか。人間は自分の身が危うくなった時、無意識のうちに判断する能力が備わっている。あの時はそう感じた。だから今、生きている僕がいる。
ある知人から聞いた話だが、殺人鬼に狙われた女性がいた。場所とか状況については詳しく話せないが彼女は数か月前から、自分を見ている奴がいるのをウスウス感じていたそうだ。
その男はスーパーマーケットやコンビニで偶然を装ってすれ違ったり、街中でも遭遇することがあった。ただ見られていてもまさか襲われるとは思っていなかったようだ。幸いにも通報してくれた人がいてケガ程度で済んだ。
サイコパス(良心を持たない人間)が1%の割合でいるとすると日本には120万人もヤツラがいる。これは僕の推論だがその中の1%が殺人者予備軍とすると1万人以上いることになる。
こいつらの中の一握りが本当の殺し屋となる。N県のナイフと猟銃で4人殺した男、彼が何故シリアルキラー(連続殺人鬼)に変貌したのか。彼が一般人から殺人者に切り替わる瞬間とは、どんなスイッチが入って、いつ精神が入れ替わるのか。
世の中、特に日本は「性善説」で社会の仕組みが作られている。しかし、僕らの周りには間違いなくヤバい奴らが存在する。人ごみを歩くとき、常に神経はとがらせておく・・・身を守るには必須だ。
ところで、あなたの後ろにいるのは誰!
TATSUTATSU
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