ミステリー小説

ミステリー小説「病院の怪談」生死をさまよう魂がエネルギーを吸い取る場所

ストーリー


 

動画をどうぞ。

The Eye (2002) – Elevator Scene

 

The EYE【アイ】」という映画をご存じですか。2002年に製作された香港・タイ・シンガポール合作のホラー映画だ。この映画は実際にタイで「角膜移植を受けた少女が、手術の1週間後に自殺した」事件がもとになっている。目が見えるようになった少女が見たものとは・・・。

この映画では「角膜移植を受けた女性」、目が見えるようになったが、幽霊まで見えてしまう恐怖を描いている。最初の写真を見てほしい。電車の窓ガラスに人の顔が映っている。演出なのかそれとも偶然に映りこんでしまったのか・・・本物なら恐いねー。

主人公は角膜移植を受けた後、病院で不思議な体験をする。病室で黒い影を見る。そしてその黒い影はお婆さんを廊下に連れてゆく。あくる朝お婆さんは亡くなっていた。また、病院で仲良くなった少女が夜にさみしそうな顔をして挨拶に来る。その少女も手術中に亡くなった。

「幽霊が見える」とは恐いことで、周りに彼らが集まってくる。見えないふりをするが幽霊に見破られてしまう。幽霊たちは何かを訴えようとして集まってくる。振り払っても追ってくるので心が休まらない。

僕は2回ほど大病して病院にお世話になった。その時の様子は「連鎖する惨劇」「僕の心臓手術体験記」を見ていただきたいと思う。手術が終わった後、数日死んだように眠る。そして夢なのか・現実なのかが混濁して来る。

特に「既視感」が激しくなってくる。この病院のベッドルームは以前お世話になったことがある。とか、同じ病室の患者や看護師さんを昔見たことがあるなど・・・・。さらに自分自身を第3者的に見たりもする。自分がベッドに寝ているところを天井や、布団の中から見るのだ。精神が分裂しかけているのか。

但し、生きていると感じる時もある「食事」と「トイレ」の時間だ。ベッドから起きてトイレに行く、排尿すると「俺まだ生きている」と思う。部屋に戻る途中、暗い廊下の先で不思議なモノを見る。白い服を着た人が立っているのだ。幽霊なのか、患者なのか見分けがつかない。

僕は「それ」を見ないように部屋に戻る。病院の中は負のエネルギーで満ちている。一か月も入院しているとげっそり痩せて、職場復帰が出来るのかと弱気になる。ここでプラスのエネルギーを持っているのは看護師さんたちだ。彼らが物凄く頼りに見える。

エレベーターは特に怖い。出来るだけ明るいうちに乗るようにしている。「The EYE【アイ】」の中で、モニターに映らないのに、エレベーターの中に乗り込むとおじさんが隅に立っている。そして、同じ階で後ろについて出てくる。振り返ると頭が陥没した彼がそこにいた。ビルから飛び降り自殺した幽霊だと聞いている。

夜中に暗い病院の廊下を歩いていると、昼間と全く違う情景が流れてゆく。あまりに寂しいのでここは病院なのかと疑ってしまう。この廊下はあの世に続いているのではないかと、ふとそんな気がする。

大きな病院では、色々な噂話がある。そして必ず、幽霊が出やすい場所がある。何故そこに幽霊が現れるのか、そして、その幽霊は何を訴えようとしているのか。しかし、それを誰も話したがらない。

看護師さんたちは「それ」に慣れっこになっている。「それ」にかまっている暇はないほど忙しい。幽霊が出てきても「じゃま」っとつっけんどんにされそうだ。

TATSUTATSU

以下のミステリー小説も見てね。

僕のドッペルゲンガー体験

僕の金縛り体験記

連鎖する惨劇

丑三つ時に現れる老ネコの謎

クリスマスの雪女

幽霊が見える男

生まれた時に人間の寿命は決まっている

僕の心臓手術体験記

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死者が誘う夜の海水浴場

夢と現実が直結する時

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