第30位 ジョージ・チャキリス
「ウエスト・サイド物語」
1934年生まれ(86才)アメリカ人
代表作:「ウエスト・サイド物語」「パリは燃えているか」「日本の面影」
コメント:「ウエスト・サイド物語」の大ヒットで日本では絶大な人気を誇った(特に女性の間で)。親日家で日本での公演も多い、僕が特に記憶に残っているのはNHKで放映された「日本の面影」の小泉八雲 役だ・・・小林薫とのやり取りが実にぴったりだった。
彼が結婚したとの情報は聞いていない、ひょっとしたらゲイなのか・・・不明だね、まあどうでもいいか。
なお、「寝る前の5分で読むチョイ怖ミステリー」を始めました。よろしかったらのぞいてみてね。小説の中に「実話」がちりばめられている。あなたも、これらの事件に遭遇するかもしれない。
第29位 クリストファー・プラマー
「サウンド・オブ・ミュージック」
1929年生まれ(91才)カナダ人
代表作:「サウンド・オブ・ミュージック」「終着駅トルストイ最後の旅」「ドーバー海峡殺人事件」「人生はビギナーズ」「プリースト」「ドラゴン・タトゥーの女」
コメント:「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐役が有名だ。端正な顔立ちと甘い歌声が魅力だ。「人生はビギナーズ」でアカデミー賞を82才で獲得している・・・受賞者最高齢だ。
最近ではヴァンパイア映画「プリースト」やサイコ探偵映画「ドラゴン・タトゥーの女」に出ている。2020年「ナイブズ・アウト」にも出ているね。90才過ぎても抜群の存在感だ。
第28位 イヴ・モンタン
「さよならをもう一度」
1921年生まれ(70才没)フランス人
代表作:「恐怖の報酬」「恋をしましょう」「さよならをもう一度」「パリは燃えているか」「Z」「告白」「戒厳令」
彼の「枯葉」はすばらしい。
https://youtu.be/kLlBOmDpn1s
コメント:彼は俳優でシャンソン歌手なんだ。彼の有名な歌「枯葉」はスタンダードナンバーになっている。映画「さよならをもう一度」が記憶に残っている。イングリッド・バーグマンとアンソニー・パーキンスとの共演で、渋い演技を見せていた。彼は「Z」なんかの政治映画にもよく出ていた・・・懐かしいね。
第27位 カーク・ダグラス
「スパルタカス」
1916年生まれ(103才没)アメリカ人
代表作:「ファイナル・カウントダウン」「スパルタカス」「突撃」「海底二万哩」「OK牧場の決斗」
コメント:マイケル・ダグラスのお父さんだ。現在も健在で100才の誕生日を2016年12月に迎えている。彼が製作・主演を兼ねた映画「スパルタカス」が記憶に残っている。この作品はもの凄くお金のかかった映画で大ヒットした。アカデミー賞4部門を獲得している。
追伸)2020年2月5日に103才で死去した。ご冥福をお祈りします。
第26位 シドニー・ポワチエ
「夜の大捜査線」
1927年生まれ(93才)アメリカ人
代表作:「手錠のままの脱獄」「野のユリ」「いつも心に太陽を」「夜の大捜査線」
https://youtu.be/e2XvTCkXwtA
コメント:彼は黒人スター俳優の草分け的存在だ。「夜の大捜査線」では差別と偏見の中でも知的で優秀な刑事としてふるまう。白人保安官役のロッド・スタイガーとの確執と友情の演技が実にいい。
1976年白人女性俳優のジョアンナ・シムカスと結婚して周囲を驚かせた。2009年には大統領自由勲章を受章している。
第25位 アラン・ラッド
「シェーン」
1913年生まれ(50才没)アメリカ人
代表作:「市民ケーン」「暗黒街の巨頭」「シェーン」
コメント:「シェーン」が実によかった、いまだに最後のシーンを思い出す。いい俳優だったのに、自殺に近い形で死んでしまう。生きてたらもっといろいろな映画を残したと思う。
第24位 アンソニー・パーキンス
「サイコ」
1932年生まれ(60才没)アメリカ人
代表作:「サイコシリーズ」「オリエント急行殺人事件」
コメント:長身で手足が長く正統派の二枚目だ、永遠の青年と呼ばれていた。でも映画「サイコ」の印象が強く、これに類する役どころが多く苦労したんじゃないかと思う。
晩年はゲイではないかと噂され、60才の若さでエイズで亡くなっている。
第23位 ヘンリー・ホンダ
「十二人の怒れる男」
1905年生まれ(77才没)アメリカ人
代表作:「怒りの葡萄」「荒野の決闘」「十二人の怒れる男」「黄昏」
コメント:知的な二枚目役者だけでなく、難しい役でもやりこなす演技派なんだ。映画界に無くてはならない俳優だ。でも私生活は5度の結婚を繰り返していることから、恋多き男だったのかもしれない。
娘のジェーン・ホンダ、息子のピーター・ホンダともに俳優で、俳優一家だ。
第22位 ピーター・オトゥール
「アラビアのロレンス」
1932年生まれ(81才没)アイルランド人
代表作:「アラビアのロレンス」「冬のライオン」「チップス先生さようなら」「ラストエンペラー」
コメント:長身で青い目の金髪、端正な顔立ちと演技力を持ったスターだ。代表作の「アラビアのロレンス」でのロレンス役は実にカッコイイ、ミュージカル映画「チップス先生さようなら」では歌も披露していた。
第21位 ジョン・ウェイン
「駅馬車」
1907年生まれ(72才没)アメリカ人
代表作:「駅馬車」「静かなる男」「アパッチ砦」「黄色いリボン」「赤い河」「勇気ある追跡」
コメント:アメリカ西部劇だったらこの人の右に出るものはいない。ライフルさばきが実にサマになっていた。「駅馬車」がヒットするまで、ダイコン役者とか言われて苦労していた。酒豪で毎日リットル単位で飲んでいたと言われている・・・凄いね。
第20位 チャールトン・ヘストン
「ベン・ハー」
1923年生まれ(84才没)アメリカ人
代表作:「ベン・ハー」「十戒」「エル・シド」「猿の惑星」「ソイレント・グリーン」「大地震」
コメント:大作「ベン・ハー」での存在感は抜群だ。筋肉隆々の大男でとにかく桁違いの大作にはこの人が不可欠だ。それにけっこうパニック映画にも出演している「猿の惑星」の結末が忘れられない。彼は非常にまじめな男で浮いた噂ひとつなかった・・・20才で結婚した夫人と終生添い遂げている。
第19位 ジャック・ニコルソン
「カッコウの巣の上で」
1937年生まれ(83才)アメリカ人
代表作:「イージー・ライダー」「チャイナタウン」「カッコウの巣の上で」「シャイニング」「バットマン」「アバウト・シュミット」
コメント:12回のアカデミー賞ノミネートを誇る、演技派俳優だ。女性遍歴が激しく独身を貫いてはいるけど知られている子供は5人になる。「シャイニング」や「バットマン」などの異常な役をやったかと思うと、中高年の悲哀を描いた「アバウト・シュミット」「最高の人生の見つけ方」なんかも見逃せない。
第18位 ハンフリー・ボガード
「カサブランカ」
1899年生まれ(57才没)アメリカ人
代表作:「マルタの鷹」「カサブランカ」「アフリカの女王」「三つ数えろ」「ケイン号の叛乱」「麗しのサブリナ」
コメント:「マルタの鷹」「カサブランカ」などのハードボイルド映画のスターだ。渋い演技の正統派二枚目はもう少なくなっちゃった。死ぬのが早すぎたね。
第17位 三船敏郎
「七人の侍」
1920年生まれ(77才没)日本人
代表作:「羅生門」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「無法松の一生」「宮本武蔵」「用心棒」「天国と地獄」「赤ひげ」
コメント:こんな凄い俳優はもう出てこないだろう。黒澤明監督と日本の映画界を引っ張り続けた。三船は海外からもひっきりなしにオファーが来ていたが、日本映画に専念するためほとんど断っている。「スター・ウォーズ」の出演を断った話なんかが有名だね。
第16位 マーロン・ブランド
「ゴッドファーザー」
1924年生まれ(80才没)アメリカ人
代表作:「波止場」「欲望と言う名の電車」「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」「スーパーマン」
コメント:少年のころから「ワル」でとおっていたほどの札付き不良だったけど、その独特な演技力は賛否両論を巻き起こした。彼の演技は型破りで、いまだに語り草になって多くの俳優が影響を受けている。
「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」などのカリスマ的演技がすごい、とにかくトラブルメーカーだけど映画史に大きな足跡を残した。
第15位 リチャード・バートン
「クレオパトラ」
1925年生まれ(58才没)イギリス人
代表作:「史上最大の作戦」「クレオパトラ」「じゃじゃ馬ならし」「暗殺者のメロディ」「エクソシスト2」
https://youtu.be/9z4V67zK8nE
コメント:「クレオパトラ」は彼の代表作の一つで、この作品でクレオパトラ役のエリザベス・テーラーと恋におち、結婚・離婚を2度繰り返している。映画黄金期を駆け抜けた俳優の一人なんだ。
第14位 クラーク・ゲーブル
「風と共に去りぬ」
1901年生まれ(59才没)アメリカ人
代表作:「或る夜の出来事」「風と共に去りぬ」「戦艦バウンティ号の叛乱」「荒馬と女」
https://youtu.be/lWcdyySRZck
コメント:「風と共に去りぬ」のレット・バトラー役が心に残っている。舞台俳優だったが、映画界に引っ張られ大スターになった。生涯に5度の結婚をしている。少し短い人生だった。
第13位 クリント・イーストウッド
「荒野の用心棒」
1930年生まれ(90才)アメリカ人
代表作:「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「ザ・シークレット・サービス」「ダーティーハリー」シリーズ
監督作品:「硫黄島からの手紙」「アメリカン・スナイパー」「ハドソン川の奇跡」「ミリオンダラー・ベイビー」
コメント:この人の才能の豊かさには驚かされる。俳優での成功ばかりか、監督としても素晴らしい才能を発揮している。また恋多き男で、5人の女性の間に7人の子供がいる。
最近「運び屋」として映画出演している。90才になっても凄いね。
第12位 ショーン・コネリー
「ドクター・ノオ」
1930年生まれ(90才)イギリス人
代表作:「007 ドクター・ノオ」「007シリーズ」「オリエント急行殺人事件」「薔薇の名前」「インディ・ジョーンズ」
コメント:やっぱりジェームズ・ボンドはこの人が一番似合う。特にスケベそうな目が実にいい。また禿げ頭の老け方もいいと思う「薔薇の名前」なんかの名作を見直してみるとよく分かる。
第11位 ロバート・デ・ニーロ
「ゴッドファーザーPARTⅡ」
1943年生まれ(77才)アメリカ人
代表作:「ゴッドファーザーPARTⅡ」「タクシードライバー」「ディア・ハンター」「ヒート」「リミットレス」「レッド・ライト」「世界にひとつのプレイブック」「マイ・インターン」
コメント:「ゴッドファーザーPARTⅡ」が出世作でアカデミー助演男優賞を受賞した。その後マーティン・スコセッシ監督との絶妙なコンビで着実にキャリアを積み上げた。犯罪者の役が多いが、近年では「マイ・インターン」のようなトボケタ役も良く似合うね。
第10位 アラン・ドロン
「太陽がいっぱい」
1935年生まれ(85才)フランス人
代表作:「太陽がいっぱい」「地下室のメロディー」「サムライ」「さらば友よ」「シシリアン」「レッド・サン」
コメント:長い間外国映画男優ナンバー1(女性はオードリー・ヘップバーン)だったのを覚えている・・・日本の女性に絶大な人気があった。若いときにはとろけるような甘い二枚目だったけど、歳とともに渋いギャング映画が似合うようになった。日本のCM「ダーバン」が懐かしい。
俳優を廃業すると宣言した。
第9位 ロッド・テイラー
「鳥」
1930年生まれ(84才没)オーストラリア人
代表作:「ジャイアンツ」「鳥」「砂丘」「タイム・マシン80万年後の世界へ」「イングロリアス・バスターズ」
コメント:「鳥」が当たり役だ、実に怖い映画だった。そのあとの「タイム・マシン80万年後の世界へ」もなかなか良かった。がっしりした体格で甘い二枚目とはやや違う男臭さを感じる俳優だね。
第8位 ジェームズ・ステュアート
「めまい」
1908年生まれ(89才没)アメリカ人
代表作:「スミス都へ行く」「フィラデルフィア物語」「ロープ」「裏窓」「めまい」「西部開拓史」
コメント:彼を見ていると誠実な人柄が伝わってくる。軍隊に志願し少将にまで上り詰めている。ヒッチコック監督お気に入りの俳優で、4本も出演している。「裏窓」「めまい」での彼が好きだ。
第7位 ゲーリー・クーパー
「真昼の決闘」
1901年生まれ(60才没)アメリカ人
代表作:「ヨーク軍曹」「誰が為に鐘は鳴る」「真昼の決闘」「昼下がりの情事」
コメント:パラマウント映画のドル箱スターだ。「誰が為に鐘は鳴る」「真昼の決闘」が記憶に残っている。良きアメリカ時代の大スターだ。
第6位 ロック・ハドソン
「ジャイアンツ」
1925年生まれ(59才没)アメリカ人
代表作:「特攻戦闘機中隊」「ジャイアンツ」「武器よさらば」「お熱い出来事」「クリスタル殺人事件」
コメント:ハリウッド屈指の二枚目俳優と言われた。「ジャイアンツ」「武器よさらば」が彼の当たり役だ。そんな彼がゲイだったとは、AIDSで若くして亡くなっちった。
第5位 グレゴリー・ペック
「ローマの休日」
1916年生まれ(87才没)アメリカ人
代表作:「アラバマ物語」「大いなる西部」「ローマの休日」「白鯨」「マッケンナの黄金」「オーメン」
コメント:190センチの長身で誠実な風貌がもの凄くもてた。オードリー・ヘップバーンとの共演「ローマの休日」が僕は好きだ。大ヒットホラー「オーメン」以降はカルト映画にも出るようになり、俳優の幅を広げた。
第4位 ジェームス・ディーン
「エデンの東」
1931年生まれ(24才没)アメリカ人
代表作:「エデンの東」「理由なき反抗」「ジャイアンツ」
コメント:主な出演作は3作品だけなんだけど、今だに人気を誇っている。「エデンの東」でいきなり主役に抜擢され高い評価を受けている。でも残念なことに彼は自動車事故で24才の若さで亡くなっている・・・幸運と不運を併せ持った男と言える。
彼の演技は素晴らしく、アカデミー賞に二回ノミネートされている。彼は永遠の青年としてこれからもスクリーンの中で生き続けると思う。
第3位 ロバート・レッドフォード
「追憶」
1936年生まれ(84才)アメリカ人
代表作:「明日に向かって撃て」「スティング」「追憶」「華麗なるギャツビー」「大統領の陰謀」「ナチュラル」「スパイゲーム」「ピートと秘密の友達」
コメント:甘いマスクの正統派二枚目で日本でも女性ファンが多い。俳優としてだけでなく監督としても才能を発揮し「普通の人々」でアカデミー監督賞を受賞しているだ。
ブラッド・ピット(若いころのレッドフォードとそっくりだね)をみいだし「リバー・ランズ・スルー・イット」で主役に抜擢した。現在も健在でインディペンデント映画サンダンス映画祭を主宰するタフガイだ。
今上映されている「ピートと秘密の友達」に出ているから見たら面白いと思うよ。
第2位 スティーブ・マックイーン
「栄光のル・マン」
1930年生まれ(50才没)アメリカ人
代表作:「荒野の七人」「大脱走」「砲艦サンパブロ」「ブリット」「パピヨン」「タワーリング・インフェルノ」「栄光のル・マン」
コメント:アンチヒーロー アクション俳優として従来には無いスタイルを確立した。日本ではテレビドラマ「拳銃無宿」で人気が出てから映画俳優としても更に人気が高まった。バイクとスポーツカーが趣味でレースにも出場し好成績を上げているんだ。
残念ながら50才の若さで癌で亡くなってしまった。彼みたいな俳優はなかなか出てこないだろうね。
第1位 ポール・ニューマン
「明日に向かって撃て」
1925年生まれ(83才没)アメリカ人
代表作:「ハスラー」「暴力脱獄」「脱走大作戦」「明日に向かって撃て」「スティング」「タワーリング・インフェルノ」「スラップショット」「評決」「レーサー」「ロード・トゥ・パーディション」
https://youtu.be/MxJ-sZ5PRWM
映画音楽「雨にぬれても」も大ヒットした。
コメント:僕はポール・ニューマンが大好きで、高校時代からよく彼の主演映画を観に行った。特に「明日に向かって撃て」はよかった、今でもその時の感動をよく覚えている。
彼も車が好きでマックイーンと同様にカーレーサーとしても成功を収めている。さらに初監督作品「レーチェルレーチェル」でアカデミー賞にノミネートされるなど多くの才能を持ったタフガイだ。
慈善事業や寄付なども行って私生活でも社会に貢献した偉大な俳優だ。彼のような男くさくて存在感のある俳優はもうでてこないだろうね。
まとめ
クラシック男優をまとめてみたけど懐かしい。もう亡くなってしまってる人がほとんどだけどいい時代だった。今では色々な遊びがいっぱいあるけど、昔は映画を見に行くぐらいしか娯楽があまりなかったからね。
スーパースターの私生活は派手だったけど、今ほどスキャンダルにうるさくなかったようだ。スクリーン上では真面目そうに見えても私生活がぼろぼろだった人も多い。
ブラッド・ピットとロバート・レッドフォード
夢を売る商売だから表面的にはスターを演じなきゃならない、だからけっこうプレッシャーに押しつぶされ人が多かったように思う。
マシュー・マコノヒーとポール・ニューマン
でも今でも第一線で頑張っている人には敬意を表する。いい年の取り方をしている人も多い・・・年を取ったら顔に出て来るから。僕もいい年が取れるよう努力したいね。
スーパースターたちの生い立ちを見てみると、下積み時代が長くて苦労した人が多い・・・でも一夜明けたらスターになってたなんてこともある。
でも、サラリーマンじゃそんなことはないから、地道に人生を歩むしかないけど・・・それに晩節は汚さないようにしなくちゃね。
TATSUTATSU
「お父さんお母さんが懐かしさで泣いて喜ぶクラシック映画女優ベスト20」も見てね。
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