ストーリー
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1967年の春からNHK総合テレビで放映された「タイムトンネル」。アメリカ製作のSFテレビドラマだ。今から50年以上前の作品ではあるが発想が斬新で面白い。僕はこのドラマをよく見ていた。
アリゾナ砂漠の地下に設けられた「タイムトンネル」。膨大な国家予算をつぎ込み、極秘の時間航行プロジェクト「チックタック計画」が進行する。ところが完成のめどが立たない。政府からは打ち切りの打診が来る。
人間を過去や未来に送ることは実現できているが、微調整が出来ない。つまり目的とする年代に人間を正確に送り出せない。また、送り出した人間を回収できるかも疑問だ。しかし、若い科学者は自分をテストパイロットにして装置の中に入ってゆく・・・性能を証明するために。
「トンネル」とは不思議なもので、その先には何があるのかワクワクする。列車で旅する時、「トンネル」を抜けたら、そこには大きな町があったり、森があったり、湖や川が流れたりしている。車窓を眺めているだけで色々な景色が目に飛び込んできて飽きない。
これは僕の友人が中学生くらいの時に体験した話だ。彼は昆虫採集を趣味にしている。夏休みの間、山野を駆け巡って珍しい虫を採取していた。ある日、森の奥に「廃トンネル」を見つける。そこを通り抜けると廃村があった。通りに面し50件ほどの家々が並んでいて、昔は栄えていたと思われる。今では山の中に打ち捨てられている。
次の日もそこに行ってみた。ところが前の日と違って活気がある。村の人を何人か見かけ、子供たちも走り回っている。おかしい・・・前日見た風景はいったい何だったんだろうか?
ただ、よく見ると村人たちの服装が洋服ではなく和服だ。今から100年くらい前の風景を思い浮かべると、ぴったり当てはまる。走り回っている子供たちは、彼を不思議そうに見る。周りに集まってくる子供たちにチョコレートやお菓子をあげる。彼はタイムスリップしたようだと考えた。
暫くして、自分がうたた寝をしていることに気が付いた。日が暮れかかってきたので、慌ててトンネルを戻って家に帰ったそうだ。
そしてさらに次の日、同じ場所に行ってみたが、荒涼とした山道が続いているだけで何もなかった。彼はあまりの出来事にびっくり、キツネにつままれたようだと話してくれた。多分、山道で幻か夢を見たのではないかと思っているが、一点だけ腑に落ちないことがあった。
「廃トンネル」の先に彼が昨日飲んだと思われる、ペットボトルが落ちていた。ところがそれがあまりに劣化が激しい・・・何十年も経っているような感じなのだ。これをどう説明すればいいのか?
僕らは「トンネル」には気を付けないといけない。「トンネル」の先が時間を超越して別の場所に繋がっていることがある。間違ってそこに行ってしまったら・・・そして戻ってこられないとしたら、あなたはそこで野垂れ死ぬかもしれない。
特に夜の「トンネル」はやめよう、「タイムトンネル」だけではなく幽霊も出てきたら、ダブルでお手上げだ。
TATSUTATSU
以下のミステリー小説も見てね。
「僕の金縛り体験記」
「連鎖する惨劇」
「クリスマスの雪女」
「幽霊が見える男」
「緑の少年」
「真夜中の鏡の怪」
「死相が顔に現れる」
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