ミステリー小説

ミステリー小説「悪夢は体調急変のサイン」病院に直行せよと夢が知らせてくれる

ストーリー


僕は今年で71才になる。今まで色々なことを経験してきた、その中でも「生と死は紙一重」と感じることが多々ある。人間なんてそんなに簡単に死ぬものではないと言う人がいる反面、人間は突然ポックリ逝くと言う人もいる。

僕もいくつか実際にあったことを知っている。少し紹介すると


●「いつも元気な友人がゴルフ中に突然倒れ帰らぬ人になった」

●「ある知人が散歩の疲れからか、寝室に入ったキリ、心臓まひで突然死してしまった」

●「仲の良い友人が突然くも膜下出血で帰らぬ人となった」

●「昨日まで元気だった後輩が交通事故で突然無くなる」

●「登山の好きな友人が滑落死で発見される」

●「川遊びしていた同級生が流され死体で発見される」

これでお分かりの通り、人間は結構デリケートでか弱い生き物なのだ。

僕がモーレツサラリーマン時代、仕事の疲れと、心に重くのしかかる重圧から眠れない日が続いた。案の定、体が悲鳴を上げた。腸が破裂、大量の下血をして倒れた。運よく、倒れたところが病院の近くだったので命拾いした。(「連鎖する惨劇」を参照)

後で病院の先生に聞くと、血液の60%近くが失われていたとのことだ。もし、僕が家の中で倒れておればここにはいない。実際に、心筋梗塞で部屋の中で倒れた同僚が、死後発見されるケースがあった。

話をテーマに戻すと、悪夢を2~3日続けて見始めたら物凄く危ないと考えた方がいい。手遅れにならないうちに病院で精密検査だ・・・異常が無ければそれでいいのだ。僕の「悪夢」を紹介しよう、参考になるから最後まで見てね。

僕は巨大な高層ビルの広い一階のホールにいた。僕の目の前でエレベーターが開く、僕はそのエレベーターに乗る。そこには既に数名の乗客がいた。皆は最上階に行くと言う。僕もそこに行きたいと言ったが、「あなたは87階で降りなさい」と冷たくあしらわれた。

さらに、「降りる前に備え付けの水を飲んでゆきなさい」と女の乗客が言う。エレベーターのあるボタンを押すと水は出るが誤って別のボタンを押すと汚水が出るから気をつけろとアドバイスをくれる。僕は水を飲む・・・喉が渇いているのか美味しい水だ。

エレベーターを降りると目の前に広い空間が開け、一人の男が僕を待っていた。机の向こうに座ったその男は、僕に「何処に行きたい」と尋ねる。特にあてはないと返事をすると。あそこにある映画館に行けと切符をくれる。切符は不思議と2枚だ。

僕は、その映画館に行く、自動ドアの入り口を入って切符を渡し、長い階段を上って劇場に入る。ところが座る席が無い、多くの人がいるのに。運よく3つ席が空いていたが、僕が座ろうとすると3人のご婦人が横取りする。

あちこち席を探している間に映画が終わってしまった。何の映画か思い出せない。仕方がないから、ロビーに出る。そこには売店があってお腹が空いていたのでハンバーガーを食べた。

映画館でのんびりしていると一人の見覚えのある男が急いで近づいてきて「ここは君の来る場所ではない」と追い出されてしまった。映画館を出ると目の前は原っぱだ。

原っぱの向こうには森がある。僕は歩いて森に行った。巨大な木々が並んでいたが、何か木から木へ飛び移るものがあった。サルかカラスかとよく見ると黒い衣装を着た悪魔だった。

僕はびっくりして森を突き抜ける。そうすると大きな池があった。向こう岸には白い服を着た人々が水遊びをしていた。僕も遊びたいと池に近づくと、その池はすり鉢状になっており、人間の頭ほどある巨大なオタマジャクシがうごめいていた。

僕はのけぞり、池の淵を回りそこから流れ出ている川沿いを歩いた。陽が傾いてきた、川の向こうはオレンジ色に染まり物凄くきれいだ。それに川向うには多くの人が手を振っている。僕はそこに行きたいと川幅の狭いところを探す。

僕は狭くなった川を飛び越えようとしたところ、背中を掴まれた。僕はハッとして目を覚ます。心配した妻がそばにいた。妻は僕が「苦しそうにうめき声をあげた後、息が止まった」そうだ。心配になって僕の体をゆすった。

間一髪だったかもしれない。「睡眠時無呼吸症候群」だ。妻がいなかったらあの世に行っていたかもしれない。やはり治療しないといけないね。

僕が見た「悪夢」について、次の教訓を得ている。これが正しいかどうかは分からないが、僕はそんな風に考えている。

1.エレベーターに乗る夢を見た場合、最上階に行ってはいけない。

2.映画館や劇場の「悪夢」を見た場合、空いていても椅子に座ってはならない。

3.くらい森と、池は早く通り過ぎること。間違っても池で泳いではいけない。

4.川はどんなに川幅の狭い川でも、向こう岸に渡ってはいけない。 ⇒ 生者と死者を隔てる「三途の川」かもしれない。

こんな風に考えている。もし、僕がエレベーターで最上階までいっていたら、天国に行けたかもしれないネ。でも家族は困るから早めに降りるのが無難だ。参考になったでしょうか?

 

TATSUTATSU

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