ミステリー小説

ミステリー小説「ぼくんちはMIB」メン・イン・ブラックと言うと架空の組織だと思っているが実はあるんだ

ストーリー

動画をどうぞ。

映画 メン・イン・ブラック 予告編

 


実はぼくんちはMIBなんだ。映画にすっぱ抜かれたが現実は全然違う、かなり地味な職業だ。MIBは現在世襲制になっている。秘密組織フリーメイソンやイルミナティなんかと一緒だ。ただ、違う点は「公務員」ということだ。

僕のお爺ちゃんもお父さんもそうなんだけど僕も後を継ごうと考えている。その理由は年収がすこぶるいい、定年が無い、豪邸(社宅)に住める。年収は初任給で大企業の課長クラス、そして頑張れば部長クラスのお金がもらえる。しかも、相続税も免除されている。

別荘地に建つ豪邸は鉄筋2階建て7LDKだ。さらに地下室がB1、B2まである。屋上にはミニ天文台があり、さらにアンテナ類がいっぱいついている。当然、宇宙人探査犬が2頭いる。

こんないい職業はないと思っているだろうがけっこう大変なこともある。自宅に24時間待機していなければならないからだ。外出や旅行に行くときには事前に申請しなければならない。更に、結婚もMIB関係者同士のお見合いになる。

とにかく、秘密厳守だ、世間に知られてはいけないのだ。仕事は主にB1で行う。ここには通信機やコンピューター、サーバーなどがあり。ここではマル秘にさせてもらうが屋上ミニ天文台と直結した宇宙船探査システムが稼働している。

ではB2はと言うと捕まえた宇宙人の一時的な留置場だ。昔と違って凶悪宇宙人は少なくなってきている。もし、凶悪な奴らが来たら、これは防衛相直轄の特殊部隊が担当する。

僕たちの役目はUFOや宇宙人と民間人の遭遇を隠蔽することにある。お爺ちゃんの時代には黒服とサングラスでヤクザのように脅せばよかった。今はそんなことは出来ない。札束攻勢で黙らせる。普通は100万円くらい渡して、秘密保持契約書にサインさせればいいだけだ。

ただ世間に広がってしまった事件もある。日本では「介良事件」「甲府事件」などが有名だ。世間から隠蔽する前に公表されてしまった。子供たちが遭遇してしまった場合はヤバいのだ。札束攻勢がきかない。

ところで宇宙人たちは人類よりも進化している。こんな奴らを相手に対等に戦えるのか?実はアメリカのロズウェル事件で助けた宇宙人から技術やノウハウを伝授されている。彼らによれば地球を目指す宇宙人の多くは地球の資源が目当てだ。

ロズウェル人もシリコンと水が目当てなのだ。彼らにそれらを与えて技術と交換だ。その中には宇宙語の翻訳機や宇宙人捕獲麻酔銃なんかもある。それを僕らは使っている。

一か月前には大変なことがあった。親父がインフルエンザで寝込んでしまった。しょうがないからお母さんと一緒に任務に就いた。行動は二人一組が原則だ。

よりによってこの時、両生類系のエイリアンだ。お母さんはこの系統が全くダメ、鳥肌が立って車で待機するのが精いっぱいだ。とりあえず僕が奴を麻酔銃で眠らせ留置場に運んだ。

僕が弱いのは地球人によく似た金髪系女性型エイリアンだ。これにはまいってしまう。いつも親父に担当をお願いしている。この時は不思議とお爺さんも同行する。

最近、MIB本部から「UFOと宇宙人の正体を小出しにしろ」と通達が来ている。今まで隠ぺいしてきたが情報開示の波が押し寄せている。そろそろ潮時だ。

僕ら家族で運営してきたMIB業も近い将来、廃業になるかもしれない。先週、家族で集まって先行きを話し合った。まだ、結論は出ていないが次の職業が議題に上がっている。

●宇宙人の通訳として民間人と接する「宇宙語の通訳業」

●宇宙船の展示と宇宙人を見世物とした「UFO遊園地業」

●宇宙人を映画に出演させる「マネージャー業」

色々と考えてみたが決定打がみつからない。何とか国に直談判してもう少しMIB業をやらせてほしいね。

TATSUTATSU

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