ミステリー小説

ミステリー小説「GANTS ガンツ事件」人が電車に飛び込んだのに死体が無い

ストーリー


 

動画をどうぞ。

Gantz Live Action – Trailer / ガンツ実写- 予告編

 

「GANTS事件」をご存じですか。これはマンガやそれの実写映画「GANTS ガンツ」からきている。線路に落ちた酔っぱらいを助けようとして二人の青年が電車に轢かれる。

ところが二人は「GANTS ガンツ」呼ばれる黒の球体がある場所に転送され、不良宇宙人と戦わされる運命となる。つまり「線路に誰かが飛び込んだのに死体が見つからない」事件のことをそう呼ぶ。

これらの現象は日本中で起こっている。何故、死体が見つからないのか僕は次のように分析している。

1.線路に人が飛び込んだが、スンでのところで列車が止まり。助かった。そして線路からホームによじ登って駅から逃げるパターン。
2.電車に轢かれる瞬間に転送され、不良宇宙人と戦っているパターン。
3.幽霊、または霊体を人間と見間違うパターン。
4.人間が異次元、パラレルワールドなどへ消えるパターン。

1.が圧倒的に多いと思う。飛び込んだところ運よく、電車と線路の隙間に入って命拾いをするケースもある。自殺者は車掌が列車から降りる前に逃げてしまう。
2.は真夜中に起きて、彼らが戦っているところを見るしかないが・・・あほらしくてやってられない。
3.は有りうる。自殺者の霊が自分が死んだともしれずに、何回でも飛び込む。そもそも霊体だから列車が体を突き抜ける。
4.は可能性もなくはないが、真剣に調査するのは科学者に任せよう。

「GANTS事件」は複数の目撃者が見ていないと信憑性が低い。電車の運転手だけが見ていれば、「目の錯覚」などもありうる。光の反射、ホームの人間が何らかの拍子で窓ガラスに映る等・・・。

僕はこの「GANTS事件」を体験したことは無いが「飛び込み自殺車両にたまたま乗っていた」ことがある。千葉のローカル線、しかも2、3両の単線で、さらに午前中の出来事だった。

房総から千葉駅に帰る途中、電車が駅でもないのに急に止まった。僕は最初、動物でも轢いた思っていたが、電車が全く動かない。しかも電車の周りが騒がしい。

窓から外を見ると、女性の若い車掌さんが青い顔をして走り回っている。そのうち、救急車やパトカーがやってくる。乗客は何が起こったのと車両の中を行ったり来たりするが、ドアが開かないので確認のしようがない。

そんな状態で3時間ほど車両に閉じ込められた。車内放送で「人身事故」があったと知らせが入るが、もう待つしかない。僕たちは傍観者だが、列車を管理する人々はたまったものではないと思う。

どんな理由で飛び込みをするのか、「自殺」なのか「お年寄りの事故」なのか分からない。天気の良い田園での出来事だ。このようなアクシデントは時と場所を選ばない。

「車掌さんの青い顔」がいまだに目に焼き付いている。どんな仕事も、楽なモノはないと強く感じた次第だ。多分、ドアが開いたとしても、外には出なかったと思うし、出る勇気もなかった。

今まで長いこと生きているが、幸いなのかバラバラ遺体のような悲惨なものは見ていない。僕のような弱い人間は、たぶんそんな出来事に直面すれば、仕事を続ける勇気はない。

僕はある話を思い出した。知り合いの人から聞いた悲しい出来事だ。ある愛犬家はいつも線路際を散歩するのを日課にしていた。人がいないので犬を自由に遊ばせようと、リードを外した。

ところが、その時電車がそばを通る。犬は電車を猛スピードで追いかける、遊び相手と思ったのか。その電車にとびかかる。犬は一瞬のうちに肉片として飛び散ったとのことだ。

可愛そうで涙が出る。僕にも愛犬がいる。自由に遊ばせてあげたいが、車や自転車が怖い。常にリードはしっかり握るようにしている。

最後に、ある路線の列車がトンネルに入る直前に、ガラス窓に幽霊らしきものが映るそうだ。そこはいったいどこなのか探してみるのも面白い。

TATSUTATSU

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