サマリー
★★★★☆(見るべき名作)
2022年12月3日公開のバスケット スポ根アニメ映画
原作・脚本・監督 井上雄彦
声の出演 ●仲村宗悟(宮城リョータ)
●笠間淳(三井寿)
●神尾晋一郎(流川楓)
●木村昴(桜木花道)
●赤城剛憲(三宅健太)
30秒CM
アニメ「SLAM DUNK」は知っていたけれど一度も本や、テレビは見たことが無かった。でも映画館で見た冒頭の予告編が物凄く気に入って見に来てみた。
最初は出演者やストーリーになじめず、何がなんやら分からず頭が空転していた。でも徐々に物語の展開が進むうち、気が付いたらドはまりしていた。バスケの楽しさが伝わってくる。でも試合をやってる連中は死の物狂いだろーね。
アニメのキャラクター達の動きがあまりに滑らかなのに驚く、それに描写されるアングルも素晴らしい。そして極めつけは血の通った出演者たちの心理描写や戦術がすんなりと頭に入ってくる。これアニメなの・・・実写ではないのと思うくらい感情移入できた。
「SLAM DUNK」を知らないジジイが見ても面白かった、すばらしい傑作アニメだと思う。お薦めだ(あくまで僕の感想)。1990年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」に連載されていたとのことで、今から32年も前の作品とは全く思えない。この間に映像化技術が格段に進歩したんだろーね。
「SLAM DUNK」とはバスケット用語でショットのひとつ。プレイヤーがリングより上までボールを運んで直接リングに叩きつけるように入れるしぐさとのことだ。身長が高くないと出来ない技だね。
舞台は湘北高校と山王工業高校とのインターハイが描かれる体育館、両高の死闘の真っ最中だ。そしてこのゲーム中に宮城リョータの過酷な人生が挿入される。今回の主役は宮城リョータらしい。
宮城リョータは父親を亡くし、家族も失意のどん底。兄のソータだけが頼りだ。小さいころからソータにバスケを叩き込まれるが、そのソータも海の事故で亡くなってしまう。
リョータは一時荒れる、しかし兄のソータからの遺志を受け継いでバスケットボールに打ち込む。さらに4人のメンバーとのなりそめも面白い、殴り合いのけんかをしていたのにチームメイトとなる。
リョータの故郷は沖縄だ。青い空と美しい海、海沿いの崖の洞窟にはソータの思い出の品々が隠されている。リョータはしばしばここを訪れては感傷に浸る。このままではこの地から抜け出せない。リョータの母は神奈川県へ引っ越すことを提案する。
そしてリョータの高校生活が始まる・・・。
原作者の井上雄彦の凄さを実感した。脚本作成どころか監督までやってしまう。ドラマを見ていると随所にセンスの良さが光る・・・こんな人がいるんだなーと驚く。試合は一進一退の様相を保ちつつ、エンディングに向かって観客を惹きつけてゆく。
井上雄彦ワールドにはまったら誰も抜け出せない。このシリーズはこれで終わりではないと思う。次回作に期待しよう。
TATSUTATSU
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