ストーリー
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ジブリの「借りぐらしのアリエッティ」は物凄くヒットしたアニメだ。このアニメのように現実には小人はいるのだろうか?人間が小さくなればなるほど外敵が増え、生存は難しくなる。
しかし、実際に小人や妖精を見たと言う人が後を絶たない。彼らは「小人たちは物凄いスピードで動きまわる」と言っている。素早く動くことが出来れば生き残りも可能だ。
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マット・デイモン主演で「ダウンサイズ」という映画があった。「人口増加が社会問題となった地球で人体を13cmの小人に縮小するドラマ」だ。小さくなればメリットは大きい、小さな土地でも大邸宅に住める。
食事だって卵1個で当分食い物に不自由しない。ペットボトル1個で一年分の水もまかなえる。つまり資産が82倍になり、全員大金持ちになれるのだ。アリエッティのように夜な夜な人間の台所に現れ、食糧を少し分けてもらえるだけで暮らして行ける。
ただ、弱点もあって、小さくなれば「天敵」が増えてしまう。特に危険なのはカラスなどの肉食性野鳥だ。うかうかしていると空から襲われかねない。可愛いネコちゃんなんかも危険だ。だから空まで強固に守られた小人都市で暮らさなければならない。
脱線してしまったが、北海道には「コロポックル」という小人の伝説がある。アイヌ語で「蕗の下の人」という意味になる。蕗(フキ)の下に入れるほど小さくて、物凄く素早い、漁が巧みだ。
この「コロポックル」は諸説あるが現在では「北千島のアイヌ」ではないかと言われている。また、坪井博士の説では日本の石器時代にアイヌより古い先住民のことをそう呼んだと結論付けている。
そう考えると「コロポックル」は決して小人ではなく、普通の人間か、やや小柄な人たちと言える。彼らはいつしか追いやられ絶滅したかもしれない。北海道の蕗はでかい、蕗の下と言っても普通の人間も入ってしまう。
「コロポックル」は妖精の神様だと言う人もいる。北海道の自然の中を分け入ってゆくと、蕗の下でのんびりと休憩したり、近くの川で魚を獲ったりして暮らしている神様がいたのかもしれない。この方がユメがあって楽しいね。
僕の家にも小さいころ「借りぐらし」がいっぱいいた。大昔の家は今ほど密封性が良くなく粗末だ。天井裏にネズミ(クマネズミ)が住み、夜になると駆け巡って大運動会を始める。一度、生まれたばかりのネズミが天井から落ちてきたことがあった。
そして、そのネズミを食べようとでかいアオダイショウ(ヘビ)が住み着く、このヘビは家から家へと移動して地区の屋根裏で暮らしている。特に白いアオダイショウは神様の使いとして大事にされた。
僕は隣の家から自分ちに入ってくるアオダイショウを見つけ、手で尻尾を掴んでみた。凄い力で手からすり抜け屋根の隙間に逃げていった。真昼間でも活動するところをみると我が家の食物連鎖の頂点に君臨していた奴か。
屋根の軒下にはスズメが巣を作る。家の玄関にはツバメが入ってきて天井の梁に巣を作る。台所にはドブネズミが現れて残飯をあさる。さらに庭に出ると石の下にヒキガエルが住んでいたり、トカゲもいる。
今から60年以上前の出来事だ。僕らの周りには小動物がいっぱいいて、借りぐらしをしていたのを思い出す。今では「借りぐらし一族」が減ってしまって寂しい。
ところがこいつだけは今だに夜な夜な出てきて僕を困らせる。黒光りする「ゴキブリ」だ。こいつとの戦いは永遠に続きそうな気がするね。
TATSUTATSU
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「僕の金縛り体験記」
「連鎖する惨劇」
「クリスマスの雪女」
「幽霊が見える男」
「緑の少年」
「真夜中の鏡の怪」
「死相が顔に現れる」
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