サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2022年8月公開のアメリカ製作 SF UFOドラマ
監督・脚本・製作 ジョーダン・ピール
出演 ●ダニエル・カルーヤ
●キキ・パーマー
●スティーヴン・ユァン
「NOPE」とは「否定の返事Noの代わりに使われる言葉」「スラングだから一般には使われない」ということで日本語に直せば、嫌悪感・恐怖感を込めて「ビビッタ」的なところか。
ではこの映画の感想は「NOPE」ってとこかな。日本語に直すと嫌悪感を込めて「今一」となる。僕はジョーダン・ピールの全作品を見ている変わった男だ。
最初の監督作品「ゲット・アウト」は意表を突く作品で、低予算ながら世界中で大ヒットした。5億円くらいの制作費で実に250億円くらい稼いでいる。映画の中身も斬新で「凄い奴が出てきた」と思った。アカデミー賞も取っている。
ある黒人青年が白人の彼女の両親に会いに行く。両親は大喜びで、自分が黒人であることをまったく気にしていない。次の日、地域のパーティに参加する。白人ばかりだが黒人の僕を歓迎してくれる。ところが、大昔の「奴隷市場」のように僕を触ったり、じろじろ見たりする。年配のご婦人から色目で見られる・・・詳細は「ゲット・アウト」を見てね。
ところが次のドッペルゲンガーを描いた「アス」はヒットはしたもののはっきり言って「よく分からない」。アメリカ全土にドッペルゲンガー達が現れ、本物の家族を殺害して、その者たちに置き換わる。彼らは実はクローン人間たちなのだ。何のために彼らは本物の家族を襲うのか・・・詳細は「アス」を見てね。
そして今作の「NOPE」はと言うと、「さらに分からない」映画となっている。この監督のジョーダン(冗談)にはもうついてゆけない。
ストーリーを少し紹介すると。父親が空から降ってきたコインに当たって死亡する。彼の息子OJ(ダニエル・カルーヤ)と妹のEm(キキ・パーマー)は途方に暮れるが牧場を父に代わって引き継がなければならない。
ある日、彼らの家は電気の点滅が発生、驚くことに馬が空中に吸い寄せられるように上昇してゆく。そこには巨大なUFOが現れて吸い込む。暫くしてその物体は金属などの無機物を吐き出す。これが父の頭に当たったのではと推測する。
そして彼らは、このUFOの映像を撮って売ることによって、牧場経営の資金にしようと考えた。屋根などに監視カメラ2台を取り付ける。UFOが現れたが残念ながらカマキリが画面に映りこんで映像を台無しにしてしまった。
しかし、映像をよく見ると、空に動かない雲があることが分かった。UFOがこの雲に隠れているのではないかと考えられる。二人は馬をおとりに、UFOをおびき出して映像を撮影しようと計画する。
ところがUFOの正体は、空飛ぶ円盤ではなかった。果たしてその正体とは・・・・。
この監督はあり得ない、予想できないストーリーを作り出す。でもかなり飛躍している。だから話についてゆけない僕なんかは「損したなー」と思ってしまう。3回も連続して見にいってしまったけど、4回目はどうしよかなー・・・。
TATSUTATSU
以下のミステリー小説も見てね。
「僕の金縛り体験記」
「連鎖する惨劇」
「クリスマスの雪女」
「幽霊が見える男」
「緑の少年」
「真夜中の鏡の怪」
「死相が顔に現れる」
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