SF

映画「ジュラシック・ワールド」感想・評価‐また恐竜が逃げ出すストーリーにはもう飽き飽きだ

サマリー


主演者に「恐竜顔」のクリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードを選んだのが勝因かな。世界中で大ヒットして15億ドル以上稼いでいる・・・・凄いねー。

映画『ジュラシック・ワールド』第1弾日本版予告編

ストーリーは恐竜が見られるテーマ・パーク「ジュラシック・ワールド」からまた肉食恐竜がオリから逃げる・・・・・何回逃げれば気が済むのかな、学習効果が無いね。

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主演のブライス・ダラス・ハワードとクリス・プラット

そろそろ斬新な物語を考えたらどうかなと思っちゃうね。日本のゴジラ映画もマンネリ化しかけた時に「メカゴジラ」を出して、本物と闘わせている。

このシリーズも「メカ・ティラノ」を出して戦わせたり、対恐竜用の「モビルスーツ」を開発して肉食巨大恐竜を捕獲したり・・・・・など等考えないといけないね。

過去三作品を紹介すると

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第一作目【ジュラシック・パーク】

1993年に映画化、スティーヴン・スピルバーグ監督、原作マイケル・クライトン・・・・世界中で大ヒット、僕も観にゆきました。

琥珀に閉じ込められた「蚊」から恐竜のDNAを採取し、カエルのDNAと融合させ、ワニの未受精卵に注入して恐竜を再生させる・・・・・実際には無理とのこと。

この方法で誕生させた恐竜たちを島に放ち「ジュラシック・パーク」として客を集め大儲けする計画を大富豪がたてる。ところが再生させた恐竜がオリを逃げ出し人間を襲う、さあパニックにおちいった人間たちはどうなるのか。

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第二作目【ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク】

1997年に公開された【ジュラシック・パーク】の続編、前作と同様監督はスティーヴン・スピルバーグ、物語の内容はマイケル・クライトンの原作とは異なり、オリジナルとのことである。

前作と比較し駄作と酷評されているが、まあまあの興行収入を挙げている。

島に残っている恐竜たちは絶滅したと考えられていたが、独自に進化を遂げた彼らは生きていた。これらの恐竜を捕獲し見世物として展示することを考えた連中がいた。

T‐レックス(ティラノサウルス・レックス)を捕獲し船で運ぼうとしたところ、この肉食恐竜が大暴れしパニックとなる。

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第三作目【ジュラシック・パークⅢ】

2001年公開の第三弾、監督はジョー・ジョンストンに代わり、スティーヴン・スピルバーグは製作総指揮にまわっている。原作はおなじみのマイケル・クライトン。

前作が批評家から酷評されていることから、今回は「原点回帰」の精神で映画が作られている。

島で行方不明になった実業家の息子を探すために、恐竜学者が駆り出される。彼らは息子を探し無事、島を脱出出来るのか。

以上前三作品を紹介した。

本作品は第三作目から実に14年も経過している。世界中で大ヒットした理由の一つとして、観客の世代交代があげられると思う。

この映画も肉食巨大恐竜がオリから逃げることによって、恐竜テーマパークである「ジュラシック・ワールド」の観光客をパニックに落とし入れる・・・・・オーソドックスな王道ストーリーだ。

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インドミナス・レックス(獰猛なレックスと言う意味)

今回の見どころは、インドミナス・レックスと呼ばれる地上最強の恐竜が出てくる。この恐竜は色々な遺伝子が組み込まれたハイブリッド恐竜で、頭がよく・体表を変化させるカムフラージュ特性も有している。

そして、この恐竜は人間ばかりでなく、仲間の恐竜も次から次へと殺戮してゆく・・・・・・恐竜版プレデターだね。

インドミナス・レックスをやっつけるために軍隊が派遣される。でも軍隊も壊滅させられ、もう打つ手がない。

最後の手段として、T‐レックスと4頭のヴェロキラプトル(小型肉食恐竜)をオリから放ちインドミナスと戦わせる、さらにこれにモササウルスが絡む・・・・・さて勝敗はどうなるのかな?

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ヴェロキラプトルを手なずける主人公

恐竜を3Dで生きたように見せる。まるで恐竜の「サファリパーク」だね。ガラスの球体のような乗り物でジャングルを通り抜けたり、平原を駆け巡ったりしてジュラ紀のような世界を旅する。

恐竜を見てるだけでも楽しい映画だね。子供も大人も大喜びだ、恐竜ファンなら何回も繰り返し見ていると思うね・・・・・この映画は物語を少しくっ付けてあげれば大ヒットするのが分かるね。

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球体の乗り物で「ジュラシック・ワールド」内を走り回る

2015年のアメリカSF映画、監督はコリン・トレボロウ(スター・ウォーズ エピソード9監督予定)、製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ(未知との遭遇、ET、ジュラシック・パークシリーズ、プライベート・ライアンマイノリティ・リポート、インディ・ジョーンズシリーズ、ブリッジ・オブ・スパイ)である。

主な俳優はクリス・プラット(ゼロ・ダーク・サーティher/世界でひとつの彼女、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)、ブライス・ダラス・ハワード(ヴィレッジ、スパイダーマン3、ターミネーター4)、ジュディ・グリア(猿の惑星:新世紀トゥモローランドアントマン)である。

ブライス・ダラス・ハワードの父はあの有名なロン・ハワード監督(アポロ13、ダ・ヴィンチ・コード、白鯨との闘い)だね。

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まるで「サファリパーク」だね

原作は、小説家のマイケル・クライトン(アンドロメダ病原体、スフィア球体、ジュラシック・パーク、ER緊急救命室)である。

恐竜にまつわる都市伝説を1つ・・・・・・ある教育ママが学校の先生に「恐竜って架空の動物ですよね」と聞いたそうだ。

恐竜は今から6600万年前の白亜紀の終わりごろに多くの種が絶滅してしまった。しかし人類よりはるかに長く繁栄している、特にジュラ紀は恐竜の黄金時代である。

学者によっては、恐竜は絶滅したのではなく、鳥類に進化し大繁栄して今日に至っていると言う人もいる。

辰々

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僕の好きなステゴサウルス

ストーリー

ザック(ニック・ロビンソン)は弟のグレイ(タイ・シンプキンス)と一緒に、恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」の観光に行くことになった。空港まではお母さんのカレン・ミッチェル(ジュディ・グリア)とお父さんのスコット(アンディ・バックリー)が車で送ってくれる。

イスラ・ヌブラル島は「ジュラシック・パーク」の惨劇から22年経っており、今では一日2万人が訪れる世界有数の観光施設になっていた。島はコスタリカのファン・サンタマリア空港から船に乗り換えてすぐだ。

恐竜の種類は草食恐竜が14種類、肉食が6種類と少しずつ増えてきている、エサは週50トンも食べるとのことだ。

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イスラ・ヌブラル島「ジュラシック・ワールド」

ザックとグレイは母の妹であるクレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)叔母さんに会う予定であったが、叔母さんは忙しく中々会えなかった。彼女は当施設の管理責任者である。

クレアは投資家を「ジュラシック・ワールド」の研究施設に案内する仕事中であった。投資家の要望は、「スリル」を求めており、巨大な肉食恐竜の展示が不可欠と考えている。

ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)博士は新種のハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」を誕生させていた。この肉食恐竜はTレックスより一回り大きく、全長15m以上ある。これからの「ジュラシック・ワールド」の目玉恐竜になる。

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ハイブリッド恐竜「インドミナス・レックス」(獰猛なレックスと言う意味)

ワールドの恐竜監視員オーウェン・グレイディ(クリス・プラット)は4頭のヴェロキラプトル(小型肉食恐竜)を調教しており、彼の言葉に反応して行動するよう常に訓練している。

しかしこの施設の警備を担当するヴィック・ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)は恐竜を訓練し生物兵器として活用することを考えており、この件でオーウェンとは意見が対立する。

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オーウェンとヴェロキラプトル(小型肉食恐竜)

インドミナス・レックスは知能が高い、さらに体表を変化させ熱を反射させたり、体の色も周囲に溶け込ませることが出来る。

インドミナスは飼育室のなかで、赤外線による熱反応が感知されない様に体表面を変化させ、じっと逃げるチャンスをうかがう。案の定、インドミナスが逃げたと勘違いした管理人が、飼育室の扉を開けたところ恐竜が飛び出し逃走する。

すぐに捕獲チームを現場に派遣させる、ところがチームは利口なインドミナスによって壊滅的な被害を受ける。オーウェンはワールドを閉鎖し、インドミナスを殺すべきだと主張するが、サイモン・マスラニCEO(イルファーン・カーン)とクレアは耳を貸さない。

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ザックとグレイはジャイロスフィアに乗って、恐竜たちの世界を探索中だ。ところが運悪くインドミナスに遭遇してしまう。

ジャイロスフィアは破壊され、走って逃げる。そこにインドミナスが追いかけてくる、あわやと言うところで彼らは滝壺に飛び込んで難を逃れる。

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インドミナスは草食恐竜たちを食べるのが目的ではなく、殺戮だけの為に皆殺しにしながら、ワールドの中をさまよう。

オーウェンとクレアは協力してザックとグレイを探す。彼らは草食恐竜たちの死骸を見て、大変な生物を作り上げてしまったことを後悔する。

そんな時に、ザックとグレイは恐竜から逃げ延び、偶然昔の「ジュラシック・パーク」の建物を見つけ中に入る。そしてその中で見つけた車を修理し、それに乗って逃げる。

サイモン・マスラニCEOは自ら、ヘリコプターに乗ってインドミナス退治に出かける。インドミナスは翼竜園に向かい、ガラスドームに体当たりで穴を開ける。

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最悪なことに、中に展示していた、翼竜が壊れたドームの穴から飛び出す。そしてサイモンCEOが操縦するヘリコプターに接触、ヘリコプターは急旋回しながらドームに激突し炎上する。

翼竜は「ジュラシック・ワールド」の観光客を襲い始める。もう恐竜テーマパークは大参事だ、逃げ惑う人々に向かってプテラノドンやディモルフォドンが襲い掛かる。

この好機に乗じて、インジェン社の幹部ヴィック・ホスキンスは「ジュラシック・ワールド」の主導権を奪う。彼は本物の軍隊を呼び寄せる。

そして4頭のヴェロキラプトルを放ち、インドミナスを追い立てる。インドミナスがひるんだスキに銃弾を浴びせ倒す計画だ。果たして彼らの計画はうまくゆくのか、是非映画を観てね。

ネタバレ

<ここから先はネタバレするから映画を観てから読んでね。>

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オーウェンは4頭の後をバイクで追い、インドミナスを追いつめる。ところが4頭のヴェロキラプトルはインドミナスと意思を通わせはじめ、オーウェンを裏切る。インドミナスにはヴェロキラプトルのDNAも使われているらしい。

ヴェロキラプトルによって軍隊は壊滅させられる。緊急事態だヘンリー・ウー博士は恐竜の胚をもってヘリコプターで逃走する。

ヴェロキラプトルはヴィック・ホスキンスをも食い殺す。しかし育ての親オーウェンには従順だ、何とか手なずけるがそこにインドミナスが現れる、もう絶体絶命だ。

ところが今度はヴェロキラプトル達はオーウェンの味方になり、インドミナスと戦う。このスキにクレアは飼育室の扉を開け最強のTレックスを解き放つ。

Tレックスとヴェロキラプトル1頭はインドミナスに向かって戦いを挑む。激しい戦いでTレックスは大きなダメージを負うが最後の力を振り絞って、海辺近くの巨大水槽へインドミナスを追い込む。

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その時水槽の中から巨大なモササウルスがインドミナスの首に食らいつき海の中に引きずり込む。一瞬の出来事で、決着がついた。

Tレックスは自分がこの「ジュラシック・ワールド」の王者であることを誇示するかのように、大きな唸り声を上げる。

オーウェンもクレアと仲直りし、二人でこの難局を乗り切ってゆくことを誓う。

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レビュー

恐竜を再び現代によみがえらせることは、今の科学では不可能だが、マンモスでは冷凍保存されたDNAが残されていることから、科学的には可能であるらしい。

でもゾウが絶滅しかかっていることからマンモスどころではないね。

将来科学が進歩し、恐竜のDNAが解析されれば、本物の恐竜が見られる日が来るかもしんないね。もうこれは夢であり、ロマンだね。

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ネットでみつけました。大型草食恐竜

ところでTレックスなんかの大型肉食恐竜は30年から50年ぐらい生きたらしいね。大型の草食恐竜では200年も長生きしたものがいた事が骨の年輪などから分かっているそうだ。

凄いね、でも卵から生まれた直後は小さいから肉食恐竜などに食べられたりして、長生きできるものは少なかったらしい。

人間の歴史はせいぜい数十万年だけど、恐竜は1億年くらい繁栄したらしい。恐竜を絶滅したからといってバカにしてはいけないね・・・・人間の繁栄はあと数百年と厳しく見積もっている学者もいることだし。

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ネットでみつけました。モササウルス

この映画では、CGや実物大の模型、モーションキャプチャ、ストップモーション等で恐竜が生き生きと描かれている。映像の進歩は素晴らしいね、大昔の恐竜映画なんかは動きがぎこちなかったものね。

この映画は何回も言うようだが、恐竜を見ているだけで充分楽しい。ストーリーの中に人間の葛藤やドラマもあるけど、あんまし記憶に残ってないね・・・・・あくまで恐竜が主役だからね。

ところでこれだけのドル箱映画を放っておくはずはないから、続編が必ず作られると思うね。物語の中でヘンリー・ウー博士が恐竜の胚をもって逃げている・・・・今度は恐竜人間か、恐竜生物兵器みたいなものが出て来るかもね・・・・。

辰々

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