ホラー

映画「フッテージ」感想・評価:殺人の連鎖から逃れられない悲劇の家族ホラー

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

2013年日本公開のアメリカ製作サスペンスホラー映画
監督・脚本 スコット・デリクソン(地球が静止する日、フッテージ、NY心霊捜査官ドクター・ストレンジ
出演 ●イーサン・ホーク(ガタカ、トレーニング デイ、フッテージ、6才のボクが、大人になるまで。、プリデスティネーション、マグニフィセント・セブン、ヴァレリアン千の惑星の救世主
●ジュリエット・ライランス(フッテージ)
●フレッド・ダルトン・トンプソン(フッテージ)

映画『フッテージ』予告編

 

イーサン・ホークが出てなかったら、これだけヒットしたホラーにならなかったかも知れないね・・・まあまあな出来だ。「フッテージ」とは未編修の映像フィルムのことだ。でも原題は「Sinister(不吉な、邪悪な)」になっている。

「パラノーマル・アクティビティ」のジェイソン・ブラムが製作、「地球が静止する日」のスコット・デリクソンが監督している。意表を突く展開で逃げられない怖さが襲ってくる。前半もたもたしたが後半からジワジワと怖さが盛り上がってくる。結末は予想もつかない展開で終わる。

主人公エリソン(イーサン・ホーク)はかつてはノンフィクションのベストセラー作家だった。ところがここ10年はスランプだ。彼は起死回生を図り、ペンシルヴァニア州のある家に家族と引っ越してくる。

家族は妻のトレイシー(ジュリエット・ライランス)と息子のトレヴァーそして娘のアシュリーだ。実はこの家では家族全員が惨殺され、幼い娘が失踪した事件が起きていた。

この事件のことは家族には知らせていない。エリソンは惨劇の起きた家で事件の詳細な真相を調査しそれをまとめて「本」を書こうとしていたのだ。引越しの日、保安官(フレッド・ダルトン・トンプソン)がこんな家に家族を住まわせることについて苦言を呈しに来る。

エリソンは屋根裏部屋で5本の未編修8ミリフィルムと映写機を見つける。初めに第5のフッテージ「家族と一緒に」を見てみる。スティーヴンソン一家が楽しそうに庭で過ごす場面が映っているが、突然場面が変わり大木に一家が吊るされ惨殺されるところが撮影されていた。

フィルムを見たエリソンは血の気が引く・・・誰がこれを撮影したのか?そして

第1のフッテージ 「プールパーティ」 プールの中で家族が溺死させられる。
第2のフッテージ 「バーベキュー」  家族が車の中で焼き殺される。
第3のフッテージ 「芝刈り」     縛られた家族が芝刈り機で惨殺される。
第4のフッテージ 「お休みの時間」  ベッドで縛られた家族がのどを切り裂かれて殺される。

フィルムをよく見るとガイコツの顔をしたような男が映っている。そしてフィルムの箱には惨殺場面の絵が描かれ、その絵にはミスター・ブギーと書かれた謎の男が。さらに現場には「血の記号」が残されていた。

それぞれの事件に共通するのは一人を残し家族全員が惨殺されていることだ。そして子供が連れ去られていた。エリソンはカルト犯罪の専門家ジョナス教授(ヴィンセント・ドノフリオ)に「血の記号」が何であるか尋ねてみた。そして一連の事件を懇意になった副保安官(ジェームズ・ランソン)に調べてもらうことにした。

彼が言うには、古代バビロニアの「邪神崇拝」と関係がある。ブグール・・・「子供を食うもの」と呼ばれている。そいつは子供の魂を食う、そして永遠に生きながらえる。

その頃、家の中では不吉な出来事が起こり始める。そして、恐ろしいことが分かる。何とスティーヴンソン一家がここに引っ越す前は第4のフッテージに映された家に住んでいたのだ・・・。

果たして、惨劇は連鎖するのか?ミスター・ブギーとは何者か?連れ去られた子供たちは何処にいるのか・・・?。

その後のストーリーとネタバレ

家の中では不思議なことが起こる。夜になるとひとりでに映写機が動き出したり、何かが家じゅうを走り回る気配がする。

次の日の夜、屋根裏部屋で映写機が動き出す音が聞こえ、のぞいてみると、子供たちが集まって映像を見ていた。そして映像の中からガイコツの仮面を被ったような男が出て来る。エリソンは腰を抜かして階段から転がり落ちる。

彼は幻覚を見たのか信じられない。フィルムと映写機を庭で燃やす。そして一刻も早くこの家から出てゆこうと妻と子供たちを集める。荷物はそのままにして、もと住んでいた家へと車で急ぐ。

家に戻ってしばらくして、ジョナス教授からメールがあり、パソコンで話をする。ブグールは子供たちを自分の住む霊界に引き込む。彼の絵を見た人間は彼に心を乗っ取られ恐ろしい行為をするといわれている・・・と教えてくれた。

エリソンはもうこの件から手をひこうと資料を屋根裏部屋に運んだところ、処分したはずのフィルムと映写機の入った箱が見つかる。箱の中には「未公開エンディング」と書かれたフィルムが見つかる。

それを映写機で映してみるとびっくりするものが映っていた。何と5つの惨殺事件の実行犯は失踪した5人の子供たちだったのだ。その時、副保安官から電話が入る。

今までの一連の事件を調査したら関連性が見つかったとのことだった。その関連性とは「殺された一家はひとつ前の殺人事件が起こった家に住んでいた」つまり、5つの事件が一本の線のようにつながるのだ。そして「あなたは事件の連鎖に加わってしまった」と言う。

エリソンは突然睡魔に襲われ床に倒れる。コーヒーに眠り薬が入っていたようだ。彼が目覚めると手足を縛られ動けない。部屋には妻とトレヴァーも縛られていた。そこにハンディカメラと斧を持ったアシュリーが現われる。

家は壁中、血だらけだ。壁には色々な絵が血で描いてある。「血の記号」もある。そして5人の子供達もいた。アシュリーは血だらけの手で、フィルムの題名とマンガのような絵を描く。

フィルムの題名は「お絵描き」、そしてパパとママとトレヴァーの首と胴体が切断されたマンガが描かれてあった。アシュリーは迎えに来たブグールに抱きかかえられ霊界に連れてゆかれる。

レビュー

製作費3億円の低予算B級映画だがイーサン・ホークが出ていることもあって15倍以上の興行収入を上げている。だからホラー映画はやめられない。

これの続編「フッテージ デス・スパイラル」が副保安官役のジェームズ・ランソン主演で作られている。出来が悪いのか劇場公開されずDVDのみだ。

古代バビロニアの邪神ブグールを上手く使って恐怖を盛り上げている。家族を惨殺した犯人はブグールに操られた幼い子供たちだったとは。そして結末が最悪のバッドエンドだったとは・・・この結末は誰にも予想できず、これが成功をもたらしたと思う。

IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」に似ている箇所がある。特にフィルムからブグールが出て来るところなんかはパクられているかもしれないね。

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