ホラー

映画「マリグナント 狂暴な悪夢」感想・評価:斬新なアイデアが詰め込まれたアクションホラーの傑作

サマリー

 


★★★☆☆(お薦め)

2021年11月公開のアクション・ホラー映画 ヒロインが見る夢が現実となる
監督・製作 ジェームズ・ワン(ソウシリーズ、インシディアス、死霊館、ワイルド・スピード SKY MISSION、アクアマン
出演●アナベル・ウォーリス(アナベル死霊館の人形キング・アーサーザ・マミー/呪われた砂漠の女王アナベル死霊人形の誕生
●ジェイク・アベル
●マディー・ハッソン
●ジョージ・ヤング

映画『マリグナント 狂暴な悪夢』US版予告 2021年11月12日(金)公開

 

久しぶりにジェームズ・ワンのホラー映画を見た。内容が数段にレベルアップ、非常に怖く面白かった。しかし怖いだけでなくマトリックスのようにアクションが凄いところが斬新だ。アクション・ホラーと言ってもいいかもしれない。彼のホラーシリーズは「超怖ろしいジェームズ・ワンホラー映画ベストテン」を参考にしてほしい。

ホラー映画を嫌がる人は多いが、恐怖は脳の偏桃体と言うところを刺激するようだ。一説にはここを刺激されると認知症予防に効果的と言われている。僕はじじいだから定期的にホラーを見て認知症予防をしている。でも心臓には悪いかも。

             (ジェームズ・ワン)

マリグナントとは悪性と言う意味で「Malignant tumor」とすれば「悪性腫瘍」になる。冒頭恐ろしい映像が出てくる。1993年シミオン病院研究所において、背中に奇形児を持った少女が出てくる。彼女の名はエミリー・メイ、そして彼女の背中には寄生性双生児ガブリエルが取り憑いていた。

ガブリエルは電気器具に電流を流したり、ショートさせたり、ラジオから自分の声を響かせたりと電気を操る能力を持っている。この力を使って職員たちを半殺しの目に合わせる。エミリーはガブリエルを「悪魔」と呼んでいた。「ガブリエル」は彼女の体を乗っ取ろうとしているのか。

主治医のフローレンスはガブリエルに麻酔を打って、その体をエミリー・メイから切除する。しかし、脳は繋がっておりすべては取りきれない。

そして時は現代へと続く、マディソン(アナベル・ウォーリス)は身重の体で働いていたが、夫のデレク(ジェイク・アベル)は仕事せず遊んでばかりいた。夫に文句を言うと必ず暴力を振るわれる、文字通りのDVダメ男だ。

今回も、彼はマディソンを壁にたたきつける。壁にぶつかった時、運悪く頭を強く打ち出血する。彼女は疲れとけがのためベッドに横たわりそのまま眠ってしまう。ところが恐ろしい悪夢を見る。

その悪夢とは、夫のデレクを何者かが殺す夢だ。まるで自分がその場にいるような・・・傍観者となって殺人を体験する。起きてみると夢は現実となっていた・・・・デレクが殺されていたのだ。

警察がやってくる。刑事のケコア(ジョージ・ヤング)は周囲に聞き込みをするが、不思議なことに家の戸締まりはされており顔見知りの犯行ではないかと疑る。そんな時、マディソンの妹シドニー(マディー・ハッソン)がそばにいて力になってくれる。

ところが、マディソンの悪夢は続く、次にフローレンス医師が惨殺される。この場所にもマディソンは傍観者として目の前で殺人が行われるのを夢のように見ていた。

刑事のケコアはフローレンス医師の書斎を調べる。そこには古い患者の写真エミリー・メイがあった。この写真と殺人との繋がりはあるのか・・・・。

物語の先が読めない。エミリーとマディソンにはつながりがあるのか、マディソンと殺人者は記憶を共有しているのか、何故フローレンス医師が殺されるのか・・・。超人的な動きをする殺人鬼はいったい誰なのか、警察は殺人鬼を捕まえることが出来るのか・・・これらは最後につながってくる。最後まで目をはなさないように。

TATSUTATSU

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