SF

「ジャスティス・リーグ」映画の感想と評価:スーパーマンが甦るって本当なのか


サマリー

2017年11月日本公開のアメリカ製作スーパーヒーロー映画
監督 ザック・スナイダー(300<スリーハンドレッド>、マン・オブ・スティール、エンジェル ウォーズ、ジャスティス・リーグ)
出演 ●ベン・アフレック(グッド・ウィル・ハンティング、アルマゲドン、ゴーン・ガールコンサルタント、ジャスティス・リーグ)
●ガル・ガドット(ワイルド・スピードシリーズ、ワンダーウーマン
●ヘンリー・カヴィル(マン・オブ・スティール、コードネームU.N.C.L.E、ジャスティス・リーグ)
●エズラ・ミラー(ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、ジャスティス・リーグ)
●ジェイソン・モモア(コナン・ザ・バーバリアン、ジャスティス・リーグ)
●レイ・フィッシャー(ジャスティス・リーグ)
●エイミー・アダムス(ジュリー&ジュリアher/世界でひとつの彼女、ビッグ・アイズ)
●ジェシー・アイゼンバーグ(ソーシャル・ネットワーク、グランド・イリュージョン)
●ダイアン・レイン(パーフェクトストーム、運命の女)
●ジェレミー・アイアンズ(戦慄の絆、運命の逆転、リスボンに誘われて

映画『ジャスティス・リーグ』予告【HD】2017年11月23日(祝・木)公開

今回の映画の「キモ」はスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)が甦るのか?の一点にある。スーパーマンの死から少し経って、今までで最強レベルの敵ステッペンウルフ(キーラン・ハインズ)が宇宙から現われる。

ステッペンウルフは惑星アポコリプスのニューゴッズと言う種族だ。彼は地球上に隠されている3つの「マザーボックス」を合体させ、地球を暗黒世界に変えて支配しようとしていた。

大昔にも、一度地球に現れ「マザーボックス」を合体させようと企んだが、アマゾン族・アトランティス人・人間が手を組んで撃退し、それぞれの種族がボックスを保管した。

ステッペンウルフは多くの悪魔戦士パラデーモンを率いてアマゾン族・アトランティス人を侵略し2つの「マザーボックス」を持ち去る。

バットマン(ベン・アフレック)とワンダーウーマン(ガル・ガドット)は超人パワーを有するメタヒューマン アクアマン(ジェイソン・モモア)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)、フラッシュ(エズラ・ミラー)を集め「ジャスティス・リーグ」を立ち上げ対抗しようとするが圧倒的な力を持つステッペンウルフに苦戦する。

彼ら5人が結束してもステッペンウルフに勝つことは難しい。バットマンはワンダーウーマンの反対を押し切って最後の手段に出る。その手段とは・・・。

人間のリーダーバットマンが超人たちをスカウトしに世界中を旅する場面が面白い、「七人の侍」のようだ。だが最初は個性の強いメタヒューマン達に断られる。

バットマンだけは超人ではないが金にモノを言わせて開発したバットモビールやカニのような戦車、飛行艇などを使ってそん色ない戦いを挑むところもウリだ。

それぞれのメタヒューマン達の特殊能力とアクションが凄い。スター総出演だと大味な映画になってしまうが、そこは上手く押さえて息を尽かせない見どころのある展開になっている。

非常に面白いし、2時間があっと言う間に過ぎてしまう。お薦めだ、家族連れでも恋人連れでも満足すること請け合いだ。ヒントを一つ、超人がいっぱい出て来るが、何と言ってもやっぱりスーパーマンだね、格が違う。

エンドロールが終わってから次回の予告編らしきシーンが出て来るから早く帰らないように注意しよう。また、レックス・ルーサーJr.が出て来る。彼は脱獄し、悪のリーグを作るようだ。

ストーリー

スーパーマンが死んでから「ゴッサム・シティ」はバットマンとワンダー・ウーマンが守ってきた。ところがバットマンはパラデーモンと呼ばれる空飛ぶ怪人に遭遇する。

その頃セミッシラ島に、遠い宇宙からの侵略者ステッペンウルフがパラデーモンの大軍団を率いて現れる。奴の目的はアマゾン族が古くから守ってきた「マザーボックス」を手に入れるためだ。

アマゾン族は彼らと闘うが歯が立たず「マザーボックス」を奪われてしまう。女王ヒッポリタ(コニー・ニールセン)は天に炎の矢を放ち、ワンダー・ウーマン ダイアナ・プリンスに緊急事態を告げる。

次にアトランティス人が守ってきた2つ目の「マザーボックス」もステッペンウルフに持ち去られる。あと残るは人間が保管している「マザーボックス」一つだけだ。

バットマンは「マザーボックス」を守る為にメタヒューマン達を集めて最強の軍団「ジャスティス・リーグ」を立ち上げる。

まず超加速能力を有する「フラッシュ(バリー・アレン)」が仲間になる。次にバットマンは海棲人類である「アクアマン(アーサー・カリー)」をスカウトにアイルランドに向かう。

アーサー・カリーは最初リーグへの参加に難色を示していたが地球の危機を救うためメンバーに加わる。そして最後は「サイボーグ(ビクター・ストーン)」を仲間に引き入れる。

「ジャスティス・リーグ」の5名のメンバーが力を合わせ、あと一個の「マザーボックス」を守る。しかしステッペンウルフの力は強力で次に攻撃されれば守り通すことが出来ないのは明らかだ。

三つの「マザーボックス」が敵に奪われ、これが合体してしまえば、地球が暗黒の世界になってしまう。バットマンはワンダー・ウーマンの反対を押し切って最後の手段に出る。その手段とは・・・。

ネタバレ

バットマンは「マザーボックス」を使ってスーパーマンを蘇らせようと考える。墓から掘り起こしたスーパーマンの亡骸にクリプトンの科学と「マザーボックス」の強力なエネルギーを照射する。エネルギーを励起させるのはフラッシュの稲妻だ。

「マザーボックス」がスーパーマンの体に触れる瞬間に強力な稲妻を放射させる。巨大なエネルギーの爆発が起こり、スーパーマンは甦る。ところが彼は長い眠りから覚めたばかりで頭が混乱し「ジャスティス・リーグ」を敵と認識してしまう。

スーパーマンが「ジャスティス・リーグ」と闘っているスキに3つ目の「マザーボックス」もステッペンウルフに奪われる。そして3つのボックスが合体し始める。

バットマンはロイス・レイン(エイミー・アダムス)を呼び寄せ、スーパーマンに合わせる。彼は混乱していた記憶が元に戻り、「ジャスティス・リーグ」の一員となる。

合体し始めたボックスをスーパーマンの力で引きはがす。そして「ジャスティス・リーグ」は奴らに立ち向かう。スーパーマンが加わったチームは敵と互角に戦い、最終的にはステッペンウルフを地球から追放する。地球は守られたのだ、そしてスーパーマンが生き返ったことによって「ゴッサム・シティ」に平和が訪れる事だろう。

レックス・ルーサーJr.が脱獄をし、悪のリーグを創ろうとする。彼らは「ジャスティス・リーグ」に対抗する勢力になるのだろうか?

レビュー

やっぱり思っていた通り、スーパーマンが生き返った。僕らの年代はスーパーマンに思い入れが強い。特に1952年~1958年にかけてのジョージ・リーヴスによるテレビドラマを今でも鮮明に覚えている。彼はこのドラマでブレークしたが、残念ながら拳銃自殺してしまった。

スーパーマンを含めたメタヒューマンは僕らを長い間楽しませてくれた。彼らが怪力や超能力を使うシーンのリアルさが昔と今とでは格段に違う。CG全盛の昨今では実写かそれともCGか区別つかない。

しかし、よく見てみるとCGは何となく無表情のように感じる。役者たちは演技してないのにスクリーンいっぱいに写る自分たちのCGを見てどう思うのかな。

コンピューター内だけで映画が出来てしまうデジタル時代がそこに来ている。でも人間性だけは失わないでもらいたいね。

映画「ワンダーウーマン」感想・評価‐ゼウスの娘として覚醒してゆくドラマだ

「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」感想・評価‐スーパーマンは本当に死ぬのか

TATSUTATSU

 

 

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