サマリー
今回の作品は「ミッション:インポッシブル」シリーズの第5弾だね、トム・クルーズも監督業に重点的に参加しているみたいだ。僕は前作のゴースト・プロトコルより好きだな、トムももちろんいいけど、女優のレベッカ・ファーガソンが実にいい。
彼女を何処から見つけてきたのかな、完全にトムを食ってしまっている。今回誰にもアクセス不可能と言われる情報金庫から、どんな方法で情報を盗むのか・・・・・ここがクライマックスだね。
過去のシリーズを紹介すると・・・・。
第一作「ミッション:インポッシブル」
このシリーズはアメリカTVドラマ「スパイ大作戦」の映画化だね。第一作「ミッション:インポッシブル」は1996年に公開されており、トムが若々しい。彼が監督としてブライアン・デ・パルマを起用している。
トム・クルーズはCIA(アメリカ中央情報局)の特殊作戦部IMF(Impossible Mission Force)エージェント イーサン・ハントを演じている。
侵入不可能と言われているサーバールームから情報を盗み出す方法が凄かった。
第二作「ミッション:インポッシブル2」
この作品は2000年に公開されており、監督はジョン・ウーが起用された。感染したら20時間以内にワクチンを投与しないと確実に死を招く「キメラウイルス」が強奪される。
イーサン・ハントはこの殺人ウイルスを奪還すべく行動に移す。全編ド派手なアクションシーンの連続で大ヒットした。
第三作「ミッション:インポッシブル3」
この作品は2006年に公開されており、監督はJ・J・エイブラムスが起用された。イーサン・ハントは現場を引退し、婚約者ジュリアと幸せな生活をおくっていた。
ところが教え子の女性が何者かに捕えられる。イーサンは現場復帰し、彼女を救出する作戦に参加する。
このころになると、ややマンネリ気味である。批評家の評価はまあまあだったが、興行収益がやや伸び悩んだ。
第四作「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
この作品は2011年に公開されており、監督はブラッド・バードが起用された。今回はイーサンがメンバーのリーダーとなり、世界一のビル ブルジュ・ハリーファ130階のサーバールームから情報を盗むところが圧巻である。
この作品は世界中で大ヒットし、シリーズ№1の興行収入を上げた。
第五作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」
2015年日本公開のアメリカ スパイ映画、監督はクリストファー・マッカリー、主演はトム・クルーズ(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア、マイノリティ・リポート、オブリビオン、オール・ユー・ニード・イズ・キル)である。
その他の出演者として、ジェレミー・レナー(ハート・ロッカー、ザ・タウン、アベンジャーズ、ボーン・レガシー)、サイモン・ペグ(スタートレックシリーズ)、レベッカ・ファーガソン(ヘラクレス)、アレック・ボールドウィン(ブルージャスミン)等が出ている。
今回もトム・クルーズ自身がスタントマン抜きで飛行機の翼の上を走ったり、側面に張り付く凄い場面を演じている。スタッフはひやひやもんだと思う。
万一トムが怪我でもしたら代役はトム・ハーディ(マッド・マックス)やトム・スケリット(エイリアン)ましてやトム・ソーヤーでは務まらない、親指トムなんかもってのほかだね、やはりトム・クルーズでなければならない。スタントもほどほどにしてもらいたいね。
この物語りは前作から続いている。イーサン・ハントがならず者シンジケート(ローグ・ネイション)に捕えられてしまう。
しかしこの窮地をイルサと言う女性スパイに助けられる。シンジケートがオーストリア首相の暗殺をたくらんでいるとの情報を入手したイーサンだが、これを食い止めることは出来なかった。
イーサンはシンジケートの情報がモロッコの地下にある100%侵入不
可能なデーター金庫にあることを掴む。しかも、この情報を盗んだとしても、イギリス首相しか情報にアクセスすることが出来ない。
果たしてイーサンをリーダーとするIMFのメンバーは情報を盗むことが出来るのか、そして情報の中身は何なのか、さらにシンジケートを壊滅させることが出来るのか、是非映画を観てもらいたい。
イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)
ストーリー
ベラルーシ ミンスクにてイーサンは極秘ミッションについていた。大型輸送機が化学兵器(VXガス)を積んで離陸しようとしていた。ミッションはこの化学兵器を排除することであった。
彼は滑走路を動き始めた飛行機の翼に飛び乗る、そして側面のハッチに取りつく。ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)の指示もとベンジー・ダン(サイモン・ペグ)とルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)がロシアの衛星回線を使って、輸送機のハッチ解除を行う。
イーサンは輸送機の貨物室にのり込み化学兵器にパラシュートを取り付け自分と一緒に落下させ、辛くもミッションを成功させる・・・・・命がけである。
イーサンはイギリスで新たな指示を受けるため、工作員が潜伏するレコード店におもむくが、ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)と言うシンジケートを操る男に拉致されてしまう。
捕えられたイーサンが拷問されそうになったところ、イルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガソン)と言う女に助けられる・・・・彼女はいったい何者なのか。
イーサンが捕えられたとき、既に死んでいなくなったと思われたスパイが生きて活動していた。彼は表向きには死んだと思われていた世界中のスパイによって組織された、秘密のシンジケートが存在することを感じ取っていた。
このころIMFは解体されCIAに吸収されていた、半年後イーサンは一匹オオカミとしてキューバに潜伏していた。
ベンジー・ダン(サイモン・ペグ)
ベンジー・ダンの所にウイーンで行われるオペラの招待状が届いた。イーサンから送られてきたものかも知れない、ダンは動く・・・・。
イーサンから連絡があり、ソロモン・レーンがオペラ劇場に現れる情報を掴んだとのことであった。しかもオーストリアの首相も出席するとのことであった。
そこにイルサも武器を持って現れる、オーストリアの首相を暗殺するつもりなのか、もう一人の暗殺者(男)も現れる。さらにもう一人計3人の暗殺者が首相を狙うようだ。
イーサンは一人の暗殺者を取り押さえたが、あと二人は防ぎきれない。彼はとっさにに首相の肩を撃ち倒れさせることによって、首相暗殺を食い止めた。と思ったが首相の車に仕掛けられた爆弾が破裂し、結果的に首相は暗殺されてしまった。
イーサンとベンジーは合流する、イーサンの話では、世界で起きている大参事の多くにシンジケートが絡んでいるらしい。兵士を訓練し、洗脳するならず者組織が暗躍している。
イーサンはシンジケートの情報を掴むため、モロッコに飛ぶ。そしてイルサが残してくれた情報によって、カサブランカにいる彼女に合流する。
彼女が言うには、シンジケート組織のメンバー名やテロ活動協力者の情報は、ここモロッコにある軍が警備する発電所地下の情報金庫に眠っているらしい。
この情報金庫は外部からのハッキングは不可能、何故なら完全に何処にも接続されていない独立したシステムになっているからだ。
しかも情報金庫につながる通路は一本しかない、指紋認証、ダイヤル式ロックが三カ所、さらに最も高い難関は動作認証と呼ばれる顔認証より高度なセキュリティシステムだ、これだけは真似できない。
つまり歩き方や喋り方など全てに渡ってチェックされる、変装しても無駄と言うことだ。動作認証も含める全ての基礎データーは液体冷却庫の中(水中の中)だけにある。近づくためには金属センサーが設置してあることから素潜りしかない。
液体冷却庫の中にある動作認証情報を、ベンジーのデーターにすり替えなければならない、すべての作業に3分はかかる。
イーサンはこれらの手順を順調にこなしていったが、液体冷却庫の中を回るロボットアームに邪魔される。何とかデーターをすり替えたものの、息が続かない・・・・彼は意識を失う。
イーサンは死んでしまうのか・・・・ここから先は是非映画を観てほしい。
ネタバレ
イルサが水に飛び込み、イーサンを救い上げる。ベンジーの方も順調に秘密情報が入手出来た。万々歳である、ところが彼女はベンジーからUSBメモリを奪い取って逃げる。
イーサンとベンジーは車で彼女を追いかける。彼女はバイクで逃げる。さらにレーンの部下もバイクで彼女を追いかける。激しいカーチェイスが始まる。
イーサンとベンジーが乗った車は大破する。イーサンはバイクに乗り換え彼女を追うが逃げられてしまう。情報を彼女に取られてしまったが、ベンジーが機転を利かしてUSBメモリをコピーしていた。
イルサはMI6(イギリス情報部)の潜入スパイらしい、彼女はシンジケートのファイルをMI6長官のアトリー(サイモン・マクバーニー:マジック・イン・ムーンライト、博士と彼女のセオリー)に渡すが、この情報を持ってレーンの所へ戻り潜入を続けろ言われる。
イルサは情報を持ってレーンのもとに戻るが、USBメモリの中は空だった・・・・・アトリーが中味を消去したようだ。
ウィリアム・ブラント(ジェレミー・レナー)とルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)
イーサンとベンジーにウィリアムとルーサーが合流する、これによってIMFチームの復活だ。
イーサンとIMFのメンバーはUSBメモリを開こうとしたが開かない、英国の機密情報がはいっているらしい。英国首相の3つの認証(指紋、網膜認証、声紋認証)が必用だ。
イルサがイーサンにUSB極秘情報の件で接触してきた、ところがそれはワナでベンジーがレーンに連れ去られ、彼女も消えてしまう。
レーンからイーサンに連絡が入る、ロックを解除したUSBメモリーを今夜0時までに持って来いと。イーサンは英国首相を拉致することに腹を決めた。
ウィリアムはイギリスに飛んできたCIA長官のアラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)に、イーサンが英国首相を誘拐することをたくらんでいると伝える。
CIA長官のアラン・ハンリー(アレック・ボールドウィン)
ハンリーはアトリー長官に接触し、英国首相を守るよう伝える。アトリー長官はオークション会場から英国首相が襲われない様に、個室に移動させる。
この部屋で重要な秘密が暴露される。首相はアトリーに「君が訓練用に作ったシンジケートが本物になったのか」と問いただす。
アトリーは他国の元諜報員をスカウトし新しいIDを与え、彼らを使ってイギリスに敵対する勢力を排除しようとし考えたらしい。そしてその資金を海外の口座に分散し、口座番号はレッド・ボックスに保管する。その金を操作できるのは首相だけだと・・・・。
そして首相はこの計画を即時停止するようにアトリー言い渡したとのことである。ところがシンジケートは勝手に動きだし、しかも組織はレーンに乗っ取られてしまった。
アトリーは突然首相に麻酔銃を撃ち込む・・・・・何とイーサンはアトリーに化けていたのであった。首相の3つの認証をルーサーに連絡する、そしてUSBメモリーが開いた。
何とそこには
、多額の資金(24億ポンド)の口座データーが入っていた、この資金がレーンに渡ってしまえば巨大なテロ組織が誕生することになる。
イーサンは資金(裏金)の口座番号を全て頭に入れ、USBメモリを破壊する。そしてレーンとの約束の場所に向かう。
待ち合わせ場所は人ごみの真っただ中、ベンジーとイルサがカフェテラスに居た、ベンジーの体には時限爆弾が巻き付けられ、耳にはイヤーフォンを着けていた。
レーンはベンジー経由で早くUSBメモリーを渡せと言う、イーサンは僕がメモリーだ口座番号は全て記憶したと、ためしに5000万ドルのだけの口座番号をレーンに伝える。そしてベンジーを解放せよと要求する。
レーンは金が入金されたのを確認しベンジーの時限爆弾の解除コードを伝える。彼は爆弾を解除しイーサンのもとを離れてゆく。そしてレーンの部下は一斉にイーサンを確保しようとする。
その時、イルサの拳銃が火を噴く、部下たちを倒し、彼女はイーサンと逃げる。イーサンは二手に分かれる、彼女はレーンの最後の部下を倒す。
イーサンは何処からともなく現れたレーンに追いつめられ、床の穴から地下に逃れる。レーンは彼を追って地下に降りる、ところがその場所は周囲を防弾ガラスに囲まれた箱になっていた、レーンはまんまとIMFチームの罠に落ち生け捕りにされたのである。
イルサはこれで自由になった、何処へ行くのだろうか。
今回のシンジケートを壊滅させた手柄で、IMFは復活する、そして長官はハンリーが兼務することになった。
レビュー
MI6が作った秘密のシンジケートが結局諸悪の根源だったね。現実世界においてもこんな出来事はあったんじゃないだろうかね・・・・・・。
反対勢力に武器供与・資金援助をして、自国に都合が良いように活動させる。超大国が裏で関与していたような報道が時々なされるね。それにしてもアメリカはイギリスのMI6を悪者にして問題ないのかな・・・・・面白いね。
ところでトム・クルーズは毎回違う美女と共演出来て楽しいだろーね、羨ましいかぎりだ。それに主演を務めるだけじゃなく監督業にも進出している、映画作りは楽しいだろうし、彼は才能あるかも知れないね。
それに彼は男臭い映画にならないように、結構気を使っているし、ユーモアのセンスもいい。でも彼ももう53才なんだ、何処まで体力が続くのか勝負だね。
映画の中ではBMWの車やバイクが登場してくる、いい宣伝になる・・・・・日本車はアピールしないのかな、寂しいかぎりだね。
007(スペクター)と比較してこちらの方がやや現実に近いテーマだね、情報を盗み取る手口が本当に出来ちゃうんじゃないかと錯覚させるところが凄いね。でも撮影場所がイギリス、オーストリア、モロッコなど結構かぶっている。
ところでこのシリーズの第6弾が決まっているらしい、これだけ大ヒットして興行収入を上げられるならやめるにやめられないね。次回作が楽しみだ。
もう地球上では破れない金庫は無いみたいだ、もう宇宙に進出するしかないのかな・・・・・・。
辰々
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray] [Blu-ray]
この記事へのコメントはありません。