ヒューマンドラマ

映画「ザ・ワーズ盗まれた人生」感想・評価:作家を夢見る人々への心温まるヒューマンドラマ

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2013年日本公開のアメリカ製作ヒューマンドラマ
監督・脚本 ブライアン・クラグマン(ザ・ワーズ盗まれた人生)
出演 ●ブラッドレイ・クーパー(ハングオーバー、リミットレスアメリカン・スナイパー、世界にひとつのプレイブック、海外ドラマ リミットレス二ツ星の料理人アリー/スター誕生運び屋
●ゾーイ・サルダナ(スタートレックシリーズ、アバターガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
●オリヴィア・ワイルド(ザ・ワーズ盗まれた人生)
●ジェレミー・アイアンズ(ザ・ワーズ盗まれた人生)
●ベン・バーンズ(ザ・ワーズ盗まれた人生)
●デニス・クエイド(ザ・ワーズ盗まれた人生)
●ノラ・アルネゼデール(ザ・ワーズ盗まれた人生)

映画『ザ・ワーズ 盗まれた人生』予告編

 

誰しも小説家として食って行ければと思う。何しろ自由人として何者にも束縛されずに生きたいからだ。そして自分には才能があると勘違いする。何年もかけて作品を完成させるが誰も見向きはしない。

太宰治のように劇的な人生を送るか或いは生死をさまようような体験をしないと心を打つ作品は書けないのか?そんなことを感じさせるドラマだ。豪華な俳優陣とサスペンス含みのストーリーに触れてみてはどうか。

夢を見ることは自由だが残念ながら才能には限界がある。夢と現実は交差しない、いつまで経っても平行線だ。だからどこかで夢を捨てて現実に戻らなければならない。

売れない作家ローリー(ブラッドレイ・クーパー)は小説を書きながら妻のドラ(ゾーイ・サルダナ)と暮らしている。お金が無くなると父(J・K・シモンズ)のところにゆく。父は「これが最後だ」、「夢を捨てて仕事をしろ」と言う。

3年間もかけた作品を色々な出版社に持ち込むが採用してくれるところはなかった。ローリーはドラと新婚旅行でパリに行ったとき、アンティークショップで古い鞄を買う。

ある日そのかばんの中にファイルがあるのを見つける。ローリーはそれが昔書かれた誰かの小説であることを知る。そしてそれを手に取って読み始めると止まらない・・・最後まで読んでしまう。

ローリーは行き詰っていた。悪いこととは思いながらもその小説をパソコンに書き写してしまう。そしてその作品「窓辺の涙」は妻にも編集者にも絶賛され、本になってベストセラーを勝ち取る。

しかしローリー・ジャンセンは盗作をしたことについて悩む、彼は何を決断するのか?そしてその物語の中味とは・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ローリーはセントラルパークである老人(ジェレミー・アイアンズ)と会う。彼は「窓辺の涙」は私が書いたとびっくりすることを言う。その老人は自分が体験した物語をかたり始める。

1944年、18才の若者(ベン・バーンズ)が兵役のためパリにいた。その若者はそこで若い女性(ノラ・アルネゼデール)と知り合う。除隊となり国に帰ったが彼女が忘れられずパリに舞い戻って一緒に暮らす。彼は英文週刊誌の記者になる。同時に作家になる為の勉強を始める。

そして彼女、セリアと結婚する。母親そっくりな女の赤ちゃんが生まれる。幸せの絶頂だった。しかし、幼い娘は病気で亡くなる。それ以来セリアは無口になり。そして離れたいと実家に帰ってしまう。

彼は今の思いを夜も寝ないで紙に綴る。言葉が自然とあふれ出る。「言葉が文章に、文章が物語になる」そして2週間後に書き上げる。彼は急いで妻のもとに駆け付ける・・・物語を持って。

数週間後に妻が戻ってくる。しかし、彼女はカバンに入った物語を列車の網棚に置き忘れてしまう。その物語は探したが見つからなかった。

その後若者はアメリカに帰国し二度とパリにもどらなかった。そしてそれ以来小説を書くこともなかった。ところが最近になって自分の物語が君の本になって出版されているのを見る。あれは私の言葉だ、物語なんだ。でも、今話したことはもうどうでもいい、次のネタにしろと老人は去って行く。

以上が作家、クレイトン・ハモンド(デニス・クエイド)の本の講演会の朗読だ。物語の主人公ローリーはクレイトンの分身だ。クレイトンのところに若い女性ダニエラ(オリヴィア・ワイルド)が接触してくる。彼女はクレイトンを題材にして論文を書こうとしている学生だ。

彼女の要望で彼は物語の続きを話し始める。ローリーは自分が「盗作」したことを妻にも編集者にも打ち明ける。彼の心は折れそうだった。彼は老人のもとを訪ねて謝罪する。最期に、老人はセリアを一度だけニュージャージーで見かけたと言う。彼女には夫と子供もいて幸せそうだったと・・・。

振り向くな、前を見て生きろと老人はローリーを諭す。その後老人は亡くなる。彼の墓に原稿をローリーは投げ入れる。そして「窓辺の涙」の作者として生きてゆくことを決心する。

クレイトンは以上で終わりだと言う。ダニエラはその後ローリーとドラの関係は破滅したのではないかと追及する。彼は「老人は私の創作としたらどうなのか」と答える。ダニエラはクレイトンを誘惑するが彼に断られる。

クレイトンの頭の中には別れた妻が見えた・・・・。

レビュー

ローリーとドラ、そして老人を主人公として物語を完結した方がよかったと思う。これにさらにクレイトンが出てきて「今までの物語は私が書きました」的になってしまうと複雑で、盛り上がりに欠けた。

何故、こんな形に複雑にしてしまったのはよく分からない。結末も謎だ。若い女性を自分の家に引っ張り込んでおいて、いざとなったら何もせずに帰らせてしまう。(最初から誘うなと言いたい)

ローリー = クレイトンだと思うがクレイトンは妻と別れている。別れた妻とよりを戻そうとしたのか・・・とにかく不満の残る結末だ。かなり損をしている。

これだけの俳優陣を使い、これから売り出そうとするブラッドレイ・クーパーを主役にすえたのに、残念な作品になっちゃったね。ところで撮影当時ブラッドレイ・クーパーとゾーイ・サルダナは実生活でも恋人同士だったらしい・・・映画の中に演技以上のものを感じるのは僕だけか?

TATSUTATSU

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