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映画「フラットライナーズ(2017年)」感想・評価:医療・ホラーどっちつかずの中途半端ホラー

サマリー


2017年12月日本公開のアメリカ製作 死後の世界ホラー映画
監督 ニールス・アルデン・オプレヴ(ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女、フラットライナーズ
原作 ピーター・フィラルディ「フラットライナーズ」
出演 ●エレン・ペイジ(インセプション、X-MEN:フューチャー&パスト、フラットライナーズ
●ディエゴ・ルナ(天国の口、終りの楽園。エリジウム、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーフラットライナーズ
●ニーナ・ドブレフ(フラットライナーズ
●ジェームズ・ノートン(フラットライナーズ
●カーシー・クレモンズ(フラットライナーズ

映画『フラットライナーズ』予告

1990年に公開された「フラットライナーズ」のリメイク作品だ。昔の作品は今を時めく大スター達(キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィン)が揃っていた。

今回この中からキーファー・サザーランドがウルフソン博士役で出演している。残念ながらホラーと言えども怖くない。もっとちびりそうなくらい怖がらせて欲しかったね。それに、人間誰しも興味をもっている「死後の世界」をもっと深くストーリーの中に盛り込んで欲しかった。

「死後の世界」或いは「死後の生」は誰でも知りたい。大昔から、色々な実験や体験から多くの仮説がある。また、「臨死体験」は個人差が大きい、しかし共通する部分もある。「臨死体験と魂の存在を映画で見る:死後の世界と幽霊は必ず存在し僕らの周りを漂っているのか」を参考にしてほしい。

話のスジを少し紹介すると、医学生のコートニー(エレン・ペイジ)は独自に「死後の世界」を研究していた。彼女は自分を実験台にして心臓を1分間止めその後に蘇生させ、死んだ時にどんな現象が脳に起こるか体験しようと試みる。

彼女は病院の地下に設置されてある予備施設にジェイミー(ジェームズ・ノートン)とソフィア(カーシー・クレモンズ)を呼び出し、彼らに協力させて実験を始める。

まずCT装置に体を横たえ、頭にヘッドギアを取り付ける。死と同時に脳をスキャンする。60秒後に加熱毛布で体を温め、蘇生を開始する。その間、脳の状態は記録される。脳細胞は酸素が無くても4分は持つから最悪、そこまでに蘇生させなくてもならない。

体に薬品を注入し、電気ショックで心臓を停止させる。彼女の心臓の脈拍はフラットになる、つまり一時的に死んだ状態だ。脳の活動をスキャンしモニターに映す。

コートニーの意識は自分の体から離脱し、ぐんぐん空へと登って行く。そして夜の街を縦横無尽に駆け巡る。60秒後に蘇生を開始する。除細動器を使って心臓を動かそうと試みるがうまくゆかない。

あせったジェイミーとソフィアはレイ(ディエゴ・ルナ)を呼ぶ。駆け付けたレイは除細動器を360にチャージし、やっとのことで心臓を動かすのに成功する。その間彼女は光り輝く世界を旅していた。

脳のスキャン結果では心臓と呼吸が止まった直後、「前頭前皮質」に稲妻が走る。そして「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」が活発に活動する。この部分は渇きや性欲を司るところだ。さらに怒りや情動的記憶に関係する「扁桃体」も活動する。ひょっとしたら脳内化学物質が体中をかけめぐっているのかもしれない。

コートニーはうっとりとした幸福感をしばらく味わう。次の日、びっくりする現象が起きる。彼女の過去の記憶がどんどんよみがえり自分の頭がスーパーコンピューターのように冴える。どんな質問にも的確に答える。彼らを指導しているウルフソン博士(キーファー・サザーランド)も驚く、さらに彼女は大昔に習ったピアノを上手くひきこなしてしまう。

彼女の能力を見た、ジェイミー、ソフィア、マーロー(ニーナ・ドブレフ)もこの臨死体験をコートニーに続いてやってしまう。それぞれ個人差はある。ジェイミーは未来の予想が高い確率で出来るようになる(勘が鋭くなる)。また、ソフィアは異常に性欲が増進し、ジェイミーと思わずベッドインしてしまう。

「臨死体験」をした全員が何らかの能力を得たことになる。しかしレイだけは懐疑的だ、彼は実験を避ける。ところがしばらくして大変なことが彼らの身に起こるようになる。果たして、「それ」は何なのか、そして彼らを苦しめる「それ」から逃れることが出来るのか・・・。

前半はそこそこ面白い、しかし後半がややつまらない。ありきたりになってしまったね。

その後ストーリーとネタバレ

暫くして、コートニーは幻聴、幻覚に悩まされるようになる。実は彼女は自動車事故で妹を亡くしていた。原因は彼女のわき見運転だ。心の底にあったトラウマが彼女の前に形となって現れる。

しばしば、妹テッサらしいものを見て追いかけるが捕まらない。ジェイミー、ソフィア、マーローも同じように心の底のトラウマが実態となって彼らを襲う。

幻覚かと思われたものが監視ビデオに黒い影となって映る。得体の知れないもの(悪魔か悪霊か?)が「臨死体験者」にトラウマを見せているとしか考えられない。コートニーは妹の幻影を追いかけ、ビルの外階段から落下して死ぬ。

ジェイミー、ソフィア、マーローそしてレイは集まって対策を練る。トラウマなるものを解消すれば、幻覚が消えると考える。このままでは、皆、精神に異常をきたしてしまう。ジェイミーは昔、妊娠したため捨てた彼女のもとに駆け付け、謝罪する。

ソフィアも昔、いじめた女性に許しをこいに出かける。二人とも幻覚が収まるが、問題はマーローだ。彼女は医療ミスで患者を死なせ、さらに検死報告も都合のいいように改ざんしていた。

自分が殺した患者にマーローは襲われる。彼女は追い詰められ、自殺なのか心停止状態に落ち込んでしまう。レイ達は彼女を見つけ蘇生させる。正気を取り戻した彼女は、医療ミスと書類改ざんを学部長に話す。

ジェイミー、ソフィア、マーローそしてレイは集まって、自分たちは人生において重要な体験をした。コートニーを失ってしまったけど前を向いて生きてゆくしかない・・・4人は祝杯を挙げる。

レビュー

一旦死んでしまえば、そこは死神の世界だ。元に戻る(蘇生する)ことは許されないのか?日本の神話の世界でこんな話がある。男神イザナギは亡くなってしまった女神イザナミに会いに「黄泉の国」まで出かける。

イザナミは決してのぞいてはいけないとイザナギに言うが、彼は見てしまう。イザナミの姿は腐敗しウジにたかられていた。驚いたイザナギは死に物狂いで地上へと逃げ帰る。そして地上と「黄泉の国」との間の穴を大岩で塞ぐ。

どんなに愛していても、死んでしまえば醜い姿になってしまうのか?「臨死体験者」のトラウマをうまく利用して、もう一度「死者の世界」に連れ戻そうと「悪霊」が画策する。

たとえ実験であっても、死のうとすることは良くない・・・この映画の教訓だと思う。人間にはそれぞれ寿命があるから、天寿を全うすべきだ。生まれれば後は死ぬだけの単純な世界だからね。

TATSUTATSU

臨死体験と魂の存在を考察する:死後の世界と幽霊は必ず存在し僕らの周りを漂っているのか

霊魂の存在と死後の世界をテーマにした映画ベストテン:魂や幽霊は必ず存在し常に僕らにシグナルを送っている

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