サマリー
2016年公開のサイボーグ アニメ映画 第三章
総監督・脚本 神山健治(攻殻機動隊S.A.C.、Individual Eleven、Solid State Society、笑い男事件、東のエデン、009RE:CYBORG)
監督 柿本広大
原作 石ノ森章太郎
主題歌 MONKEY MAJIK
声の出演 河本啓佑(009:島村ジョー)
福圓美里(001:イワン・ウィスキー)
佐藤拓也(002:ジェット・リンク)
種田梨沙(003:フランソワーズ・アルヌール)
日野聡(004:アルベルト・ハインリヒ)
乃村健次(005:ジェロニモ・ジュニア)
真殿光昭(006:張々湖 ちゃんちゃんこ)
佐藤せつじ(007:グレート・ブリテン)
石谷春貴(008:ピュンマ)
杉崎亮(ギルモア博士)
第三章の予告編だ。
今日は娘にすっぽかされて一人寂しく見に行ってきました。
映画館の中は日曜日の夜と言うこともあって、20~30人のオタクっぽい人(僕も含めて)が集まっていましたね。
やっぱりMONKEY MAJIKのサウンドはグッドだ・・・早くアイポッドに入れなくちゃ。
ここまで、このフル3Dアニメを散々コケおろしてきたけど、この第三章はスピード感があってよかったね・・・009RE:CYBORGを彷彿とさせる内容だ。
3000年地球に君臨してきた「ブレスド」のエンペラーとジョーの一騎打ちが迫力がある。やはりキーになるのはジョーの加速装置だ。
あのイワンでさえもエンペラーには太刀打ち出来ない、ましてやサイボーグ戦士が束になってもかなう相手ではない。いったいジョーはどうやって戦うのか?
ストーリー
ゼロゼロサイボーグ達は空中要塞ドルフィン3に集結する。そこにはカタリーナ中尉が居て、恐ろしい話をする。
彼女は、人間の思考や動作を同期出来る「ブレスド」だった。エンペラーの指令は彼女と同期した全ブレスドに伝わる。
彼女の話では宇宙ステーションから多量の「マイクロドローン」を装填したロケットを地球に向けて発射する。そしてそのロケットは空から「マイクロドローン」を地表にばら撒く計画だ。
この「人類強制進化計画」が実行されれば、世界人口の95%が死に絶えてしまう。カタリーナ自身はこの計画に疑問を持っている。そして彼女はドルフィン3からパラシュートを使ってどこかに消えてゆく。
ジョー、ジェット、アルベルトの三人は、ドルフィン3の迎撃ミサイルの先端部分に乗り込み宇宙空間に発射される。
宇宙空間に到達した彼らはロケットから離脱し、宇宙ステーションに向かう。真空環境に彼らが耐えられるのは15分間だけである。
彼らが宇宙ステーションに到達したとき、プロフェッサーの操るアーマードスーツが現われ妨害する。プロフェッサーはジェットに任せ、ジョーとアルベルトは宇宙ステーションの中に入って行く。
アルベルトはステーションの制御系統を自分の体に接続し、コントロールしようとする。ところがここは誰かに制御されているらしく、アルベルトの体の自由がきかない、このままでは彼の武器でステーションが損傷を受けてしまう可能性がある。
アルベルトは自分のソードを使って四肢を切断する・・・もうこれしか方法が無い。
ジョーはステーションの奥の部屋に入って行くと、そこにはプロフェッサーの本体「脳」が保管されていた。これによってステーションが操縦されている、ジョーは「脳」を破壊する。
そしてジョーとジェットはアルベルトを残し、ステーションにドッキングしている宇宙船で地球に帰還する・・・二人とも悲しみで胸が張り裂けそうだ。
アルベルトは自分の体を犠牲にして宇宙ステーションを操りながら、地球の周回軌道から外れて深い暗闇の宇宙へと消えてゆく。
地球に帰還した二人に、フランソワーズがイワンの居場所を伝える。ジョーは加速装置を使ってイワンのもとに急ぐ。
ネタバレとレビュー
アメリカ自由の女神像の近くにイワンはいる。
エンペラーがイワンに興味を抱いたのは、彼の能力を自分のものにしようと考えたからだ。
エンペラーは3000年の間、地球に君臨してきた最強の異能者だ・・・彼を倒す事は誰にもできない。彼はその人間に触れることによって、その能力をコピーすることが出来る。
イワンの力でエンペラーを押しつぶそうとしたが、逆にイワンはATフィールド(防御壁)に閉じ込められ身動きできずにいた・・・イワンの力は既にエンペラーにコピーされていた。
イワンは自分の力でエンペラーを倒すために仲間には「僕にかまうな」と言ったようだ。
ジョーが到着しエンペラーと対峙する。そこにカタリーナも現れる。
エンペラーは「人類強制進化計画」は失敗に終わったが、人々の記憶をゼロにし、リセットさせると宣言する。
ジョーは加速装置を使って、エンペラーを倒そうと突進するが、ジョーの動きはすべてエンペラーに悟られ触れる事さえ出来ない・・・しかしジョーは無駄だと分かっていても戦いを止めない。
やられてもやられてもエンペラーに向かってゆくがかすりもしない、その時ジョーのこぶしがエンペラーを捉え、エンペラーは吹っ飛ぶ。
彼は殴られたのは3000年ぶりだとうすら笑う。実はカタリーナが自分の超能力を使ってジョーとエンペラーの動きを同期させてしまったからだ。
怒ったエンペラーはカタリーナの記憶をけし、殺してしまう。そこにフランソワーズが現われるがカタリーナを助けることが出来なかった。
ジョーとエンペラーの動きはどんどん早くなる、エンペラーは殺伐とした光景を見る。ジョーが加速装置を使って高速で移動するときは、いつもこんな孤独な映像を見ていたのだ。
ジョーはどんどん加速する、それに同期したエンペラーも恐ろしい速さで動く、そしてそのスピードは光りをも超えてしまう。
つまり二人とも事象の地平線を超えてしまった。ジョーとエンペラーはだれも見たことのない別次元へと吸い込まれてゆく・・・もう戻ることは無い。
ジェットの力を借りてピョートル局長を倒した、五十嵐大尉はゼロゼロサイボーグ達を訪ねる。彼は局長を任されることになったらしい。
地球の平和と正義を守ったゼロゼロサイボーグ達の活躍を知る者は誰もいない。
結末は、ジョーが自らを犠牲にしてエンペラーを異次元の世界へ連れて行ってしまったようだね。
事象の地平線とはその内側は光りさえも出ることの出来ない世界だ、その外側からは情報を得ることは全く出来ない。
ブラックホールに吸い込まれたような感じだ、映画「インターステラー」では、この世を3次元+時間(つまり4次元)とすると、ブラックホールに飲み込まれることによって5次元の世界に行ってしまう。
そしてその後ホワイトホールから吐き出される⇒主人公は124才で発見される。
5次元の世界
ブラックホールにはいろんな説があって、その中にはコピー機だと言う説がある。事象の地平線を超えてしまったジョーたちはそこで消滅してしまうが、新たな形で再生され何処からかに排出されるのか・・・。
実際には質量が無限大になることから光より早く動くことは出来ないと考えられているけど、アニメの世界では「アリ」だね。
この物語がこんな終わり方をするとは考えつかなかった・・・にくいストーリーだね。前作の「009RE:CYBORG」では結末が「天国」らしきところに行って終わりになる、そうなると次は「異次元」か、さらに次は何処にゆくのかな。
TATSUTATSU
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