サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2020年1月日本公開のアメリカ・イギリス合作のファンタジー・ミュージカル
監督・脚本・製作 トム・フーパー(英国王のスピーチ、レ・ミゼラブル、リリーのすべて、キャッツ)
出演 ●フランチェスカ・ヘイワード(キャッツ)
●ジェームズ・コーデン(はじまりのうた、ピーターラビット、イエスタデイ、キャッツ)
●ジュディ・デンチ(007シリーズ、ショコラ、キャッツ)
●ジェイソン・デルーロ(キャッツ)
●イドリス・エルバ(リーピング、プロメテウス、パシフィック・リム、刑事ジョン・ルーサー、ダークタワー、キャッツ)
●イアン・マッケラン(X-MENシリーズ、ロード・オブ・ザ・リングシリーズ、ホビットシリーズ、キャッツ)
●テイラー・スウィフト(ギヴァー 記憶を注ぐ者、キャッツ)
名曲「メモリー」高橋あず美
残念ながら大コケしてしまったミュージカル映画だ。人間を猫に化けさせているがとても可愛いネコには見えない・・・不気味に見えてしまう。完璧なCG画像(モーションキャプチャ)をメインに置いてはミュージカルの楽しさが半減だ。監督は「英国王のスピーチ」でアカデミー賞、作品賞・監督賞を獲得したあのトム・フーパーなんだけどね。
初めから最後まで歌と踊りが続いて飽きてしまう。頑張って作ってはいるが感情移入できない、ストーリーも有るような無いような。100億円の製作費がかかっているが一説には100億円の赤字が出るのではないかと心配されている。
2019年時点で7300万人を動員した大ヒットブロードウェイ・ミュージカルの映画化だ。僕はブロードウェイ・ミュージカル(日本では劇団四季:公演回数は国内最多記録を更新中)「キャッツ」を知らないのでどんなストーリーか興味があった。それに今、日本は空前の「ネコブーム」だ。
楽しみに映画館に出かけたが途中であくびが出てしまった。主役のネコは誰なのか、そしてそのネコたちの生い立ちの説明がない。ブロードウェイ・ミュージカルを見た人なら分かるかもしれないが・・・。
ジュディ・デンチ、イアン・マッケラン、テイラー・スウィフト、イドリス・エルバ、ジェニファー・ハドソンなどそうそうたるメンバーが出演している。でもそれらが嫌味に見えてしまうほど光っていない。
ストーリーを少し紹介すると。白い子猫のヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード)は人間に捨てられてしまう。そこはロンドンの片隅のゴミ捨て場だ。
彼女の周りには色々なネコが集まってくる。彼女は人間に捨てられたがこれからはノラネコとして生きて行かなければならない。
ぐうたらネコ、ワイルドネコ、お金持ちのグルメネコ、魔法使いネコ、そして不思議な力を持つ長老ネコ・オールド(ジュディ・デンチ)・・・。彼らは「ジェリクルキャッツ」と呼ばれる。
「ジェリクルキャッツ」とは「人間に飼いならされるのを拒否して、自分の意思を持って自由に生きて行くネコ」のことだ。
そして今夜は「新しい人生を生きることが出来る、たった一匹のネコが選ばれる夜」だ。ネコたちは夜通し歌い踊るが・・・果たして誰が選ばれるのか?ところで最低映画のラジー賞「キャッツ」が最多9部門ノミネートとは・・・やっぱね。
その後のストーリーとネタバレ
恐ろしい力を持つマキャヴティ(イドリス・エルバ)は選ばれそうなネコたちを魔法を使って拘束する。そしてオールドをも捕まえ「俺を選ばれしネコ」にしろと脅迫する。
新米魔術師のミストフェリーズ(ローリー・デヴィッドソン)はつたないマジックを何回も失敗しながら、オールドを取り戻す。
そしてオールドは孤独なネコ・グリザベラ(ジェニファー・ハドソン)を「選ばれしネコ」とする。彼女は夜明けの空に気球に乗って舞い上がり新しい人生に向かって旅立つ・・・。
レビュー
劇団四季による「キャッツ」は35年を経過し、通算公演10,000回、観客動員1,000万人を突破した。凄い人気だ。
ストーリーは映画と同じだが何故、これだけ差があるのか?残念ながら僕は舞台を見ていないのでよく分からない。でも映画は退屈だった。舞台では観客と一体になって楽しめるからか。
ある人の話では舞台ではダイナミックなダンスシーンが観客を魅了するようだ。映画と舞台では同じ流れにしてはダメなのか。映画ではもっとストーリーを中心に感動を呼び込むようにしなければいけないのか?
とにかく、楽しみにしていたけど残念な結果になってしまったね。
TATSUTATSU
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