コメディ

映画「魔女がいっぱい」感想・評価:アン・ハサウェイの大魔女が気持ちが悪いだけのドラマだった

サマリー


★★☆☆(そこそこ面白い)

220年12月4日 日本公開のアメリカ製作ブラック・ファンタジー・コメディ
監督・脚本 ロバート・ゼメキス(バック・トゥ・ザ・フューチャー、コンタクト、魔女がいっぱい
原作 ロアルド・ダール「魔女がいっぱい」
出演 ●アン・ハサウェイ(プラダを着た悪魔、レ・ミゼラブル、インターステラーパッセンジャーズ魔女がいっぱい
●オクタヴィア・スペンサー(スノーピアサー、ドリーム)
●スタンリー・トゥッチ(ジュリー&ジュリアトランスフォーマー/ロストエイジワイルドカード

映画『魔女がいっぱい』本予告 2020年12月4日(金)公開

 

今はコロナ禍、見る映画が無くひょっとしたらを期待して見に行ってみた。ところが館内は僕一人貸し切り、この作品もややハズレ、がっかりの連続だ。でも子供にとっては楽しめる作品かもしれない。

あまりにアン・ハサウェイが気持ち悪いのにびっくり。こんな映画の出演によくオーケーしたものだと内心信じられない気持ちだ・・・かなりギャラが積まれたのか?それにロバート・ゼメキス、ギレルモ・デル・トロ、アルフォンソ・キュアロンがスタッフとして参加しているとは思えない出来。

アン・ハサウェイ扮する大魔女が正体を現す場面が特にエグい。頭はハゲ、口は口裂け女、手は三本指、足は一本指、そして頭はただれウジがたかっている。しかもそのウジ虫をつまんで食べてしまう。この場面はホラーかと勘違いするほどビビる。

アメリカでは既に10月に公開され、三本指の手が批判の対象となった。この手が先天異常の「欠指症」を連想させるからだ。ワーナーブラザーズはすぐに謝罪声明を発表したいわくつき作品だ。

話のスジを少し紹介すると。高慢な大魔女は子供が大嫌い。特殊な秘薬を使って子どもをネズミに変え駆除してしまおうと企む。世界中から魔女たちを集めホテルで大集会を催す。ところがその会場に偶然紛れ込んだ少年がネズミにされてしまう。悪事計画を知ったネズミ少年は通気口を使って逃げる。

ネズミ少年はおばあちゃん(オクタヴィア・スペンサー)に事情を説明し、協力して魔女退治を行うストーリーだ。ネズミ少年の仲間は他に女ネズミのデイジーと太っちょネズミのブルーノだ。

ストーリーは単純明快、物語の場所もホテルの中、メインキャストも三人と言う省エネドラマだ。果たしてどのような手を使って魔女たちを退治するのか見てのお楽しみ・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ネズミ少年のヒーローボーイは大魔女の部屋から「秘薬」を盗み出す。この秘薬を飲めばたちどころにネズミになってしまう。ヒーローボーイは「秘薬」を魔女たちのスープに苦労して混ぜる。これを飲んだ魔女たちは全員ネズミに変身、食堂はパニック状態だ。

ところが、大魔女だけは飲んでいない。大魔女の復讐が始まるがネズミ少年たちは何とか逃げ切る。ヒーローボーイは大魔女の部屋を知っている。おばあちゃんを連れてその部屋に入る。そこにはスーツケースがあり、中を開けると大量の札束があった。

そして魔女のリストや秘薬もあった。突然大魔女が帰ってくる絶体絶命だ。でもそんな時、みんなが協力し合い、魔女の口の中に秘薬を放り込む。大魔女はネズミになってしまい、自分の飼っていた猫に食べられる。

これで魔女たちの退治は終わった。でもネズミ少年たちは人間に戻ることがで出来ない。おばあちゃんはネズミ少年たちのために楽しいミニチュアの世界を作り、彼らはそこで楽しく暮らす。おばあちゃんは魔女リストをもとに魔女退治だ。

この先、ネズミ少年たちは何年生きれるか分からない。でも大好きなお婆ちゃんと一緒だ。人間よりネズミの方がいいかも・・・。

レビュー

監督はあの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキスだ。この作品は彼が33歳の時大ヒットした(シリーズ3作品で1000億円以上稼いでいる)。そんな彼も、今は68才になっている。月日が流れるのは早いね。

映画の内容は彼らしくファンタジー・コメディになっている。残念ながら少しずっこけたようだ。もっとハラハラさせてほしかった。

普通のファンタジードラマなら、ネズミになってしまった子供たちが人間に戻って、めでたし目出度しとなるところだ。ところがネズミ少年はネズミのまま。しかも月日が流れ、彼らの毛には白髪が混じっている。こんな結末になるとは予想できなかったね。

TATSUTATSU

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