サマリー
★★★☆☆(お薦め)
2019年6月日本公開のアメリカ製作ホラー・コメディ
監督 クリストファー・B・ランドン(パラノーマル・アクティビティシリーズ、ハッピー・デス・デイ)
製作 ジェイソン・ブラム(パラノーマル・アクティビティシリーズ、ハッピー・デス・デイ)
出演 ●ジェシカ・ローテ(ラ・ラ・ランド、ハッピー・デス・デイ)
●イズラエル・ブルサード(ハッピー・デス・デイ)
https://youtu.be/7FPa0G8mS7c
B級ホラー・コメディだ。ヒロインが繰り返し殺され、男子寮で目覚める。自分を殺しに来るのは不気味な仮面をかぶった男らしい。彼女はこのループから逃れるため、逃げたり、外出を控えたりするがらちがあかない。
こうなったら犯人を突き止め、殺される前に相手を殺そうとするのだが・・・。B級にしてはなかなか面白い。それもそのはず「パラノーマル・アクティビティー・シリーズ」を作った関係者たちが参加している。
しかもたかだか5億円の製作費で100億円以上稼いでいる(アメリカでは2017年に公開されている)。そして2019年7月に続編「ハッピー・デス・デイ 2U」が日本で公開されている。アイデアさえあれば大儲けできるのがホラー系の良さだ。
何が殺人ループをスタートさせたのか科学的根拠はなし、強いて言えるのは彼女が「ビッチ」つまり「嫌な女」だからか。不倫はするし、学校はさぼったり・遅刻する、男はとっかえひっかえ、飽きたらポイ、自分勝手・・・きりがない。
そんな彼女がいい女になろうと努力する・・・その結果は。どうせ死なないなら、ループを繰り返せばと考えるがそうとも言い切れない。死が繰り返されると体がどんどん弱ってゆくのだ。さあ、大変、本当に死んでしまう。
話のスジを少し紹介すると。テレサ(ジェシカ・ローテ)は気が付くと男子寮のカーター(イズラエル・ブルサード)の部屋で目覚める。この日、18日は彼女の誕生日だ。でも、昨日パーティで泥酔し最悪の目覚めだ。
女子寮に戻るとルームメイトのロリ(ルビー・モディーン)が誕生日のお祝いに小さなケーキをくれたけどごみ箱に投げ捨てる。それに父との約束もすっぽかしてしまう。
グレゴリー教授の授業は遅刻し、彼を誘惑して部屋にしけこむが教授の奥さんが現れ、急ぎ退散する。その夜、パーティを楽しんだ彼女は帰りがけトンネルを通る。ところがトンネルの真ん中にオルゴールがあることに気づき足を止める。ところが背後から現れた仮面の男に殺される。
気が付くと前日と同じようにカーターの部屋で目覚める。そして前日と全く同じ光景が繰り返される。夜になってパーティに行く途中、やっぱりオルゴールを見つけるが、無視する。そしてパーティ会場で知り合った男といちゃついている時に、男もろとも殺される。
気が付くと、またカーターの部屋だ。さすがにテレサは自分が「死のループ」に巻き込まれていることを知る。今度は外出しなければ大丈夫だと部屋のドアを固めて籠城しようとした。ところが浴室に隠れていた例の男に殺される。
また、カーターの部屋だ。もう、うんざりする。一か八か彼に説明し、アドバイスを聞く。カーターは怪しいやつをリストアップし、一人ずつ調べたらどうかとグッドアイデアをくれる。彼女はこれを実践するがリストアップした人物の中には殺人者はいなかった。
もう、数えきれないほど殺されカーターの部屋で目覚める。ところが起きたとたん意識を失う。病院に運ばれレントゲン検査すると体には刺し傷らしいものが無数にみられた。そして医師から体がヤバい状態だと告げられる。
このままでは本当に死んでしまう。テレサは真剣になってカーターに今の状況を説明するのだが・・・。果たして彼女は死のループから離脱することができるのか。そして彼女を殺し続ける犯人とはいったい誰なんだろうか。
その後のストーリーとネタバレ
テレサはカーターに助けを求める。彼はレストランで彼女の話を聞くことになる。その時、テレビでは6人の女性を殺害した連続殺人犯が逮捕されたとのニュースが流れる。テレサはこのトゥームズと言う男が怪しいとにらむ。奴は銃撃戦で負傷し病院に入院している。
テレサはカーターを誘って奴を倒そうと病室に忍び込むが、仮面の男に襲われる。仮面を取った男は間違いなくトゥームズだった。逃げる途中にカーターが殺害される。テレサは奴を倒すチャンスはあったがカーターが死んだままになってしまう。仕方なく、彼女は自殺する。
カーターの部屋で目覚めたテレサは彼を抱きしめ、今度こそいい女になると誓う。父にも会い今までの素行を謝罪し、冷たくした周囲の人たちに温かく接し、最後の仕上げは病院に出かけトゥームズを撃ち殺すことだ。
テレサの目論見はうまく運びトゥームズを殺すことに成功する。そしてルームメイトのロリからもらったケーキをカーターと一緒に食べる。大満足の一日だ、彼女は幸せいっぱいになる。
ところが、またカーターの部屋で目覚める。そんな馬鹿なと茫然とする。テレサは自分がいつ殺されたのかとよく考える。ふと、ロリからもらったケーキが怪しいとにらむ。
テレサはロリからケーキをもらうとき、毒がしこまれているかもしれないあんた食べてみてとロリの口に押し込む。ロリは誤って、二階の窓を突き破って地面に落ちる。やっぱり毒が入れてあったようだ。
ロリは思いを寄せていたグレゴリー教授をテレサに寝取られていたことに切れていた。そしてトゥームズを逃がすことを条件にテレサを殺してほしいと依頼していたのだ。すべてこれで問題が片付いた。
ところが、またカーターの部屋でスマホの着信音で目覚める。テレサは茫然とするが、今日は19日だ。なーんだ、カーターのいたずらだった。彼の部屋のドアには「今日は、残りの人生の最初の日」と書かれていた。
レビュー
殺人ループ系映画はけっこう多い。トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」が有名だ。エイリアンの体液を浴びたことによって死ぬたびに二日前に戻る「タイムループ」に巻き込まれるドラマだ。
それから、「ミッション:8ミニッツ」死ぬ前に残された8分間の記憶をたどって、犯人と爆発物を見つけようとする研究チームのドラマだ。主人公は殺された男の記憶を頼りに、目的達成に向かって行動するが、何度も時間切れで爆発に巻き込まれてしまう。
さらに「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」では過去に何度でも戻ることの出来る男の物語が描かれる。これはコメディだけど時間の大切さを思い起こさせてくれる。
「ハッピー・デス・デイ」は「タイムループ」を学園コメディとしたところに成功の秘訣があったようだ。但し、「タイムループ」の科学的根拠がまるでないのはコメディだから仕方がないかな。
何回も殺されながら、経験値は身についてゆくから一種の謎解き「ロール・プレイング・ゲーム」だね。
TATSUTATSU
ハッピーですか~?ハッピーですでぇ
なんちゃって(笑)
面白そう!是非是非見てみたいでーす!
Hoshimura 様
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いしますね。
ところで、この映画はB級コメディです。気楽に見れる点ではお薦めです。
でも、ネタバレは見ないでくださいね。面白さが半減しますから。
TATSUTATSU