サマリー
2015年日本公開のアメリカ コメディ映画、監督・脚本・製作・主演をジョン・ファヴロー(アイアンマンシリーズ)が一人でこなしており、外見はデブ男だが、凄い才能を持っている。
共演者にはソフィア・ベルガラ(ジゴロ・イン・ニューヨーク、ワイルドカード)、ジョン・レグイザモ(アイス・エイジシリーズ声の出演)、スカーレット・ヨハンソン(her/世界で一つの彼女、LUCY/ルーシー、アンダー・ザ・スキン)、ダスティン・ホフマン(卒業、レインマン、パフューム)、ロバート・ダウニー・Jr(アイアンマンシリーズ、アベンジャーズシリーズ)とそうそうたるメンバーが出演している。
ロスの一流レストランのシェフ カールはマンネリ化したメニューに嫌気がさしていた。彼は大物料理評論家の来店にあわせ、新作メニューで勝負しようと考える。
ところが頭の固いレストランのオーナーは万一の失敗を恐れ、新作料理を許可しない。さらに、大物料理評論家から彼の料理は酷評されてしまう。
怒ったカールは評論家に悪態をつき、大ゲンカをしてしまう。この一部始終をネットで流され、彼もツイッターで評論家を「クソ」呼ばわりする。
ネットで見つけたキューバサンド
これらの失態が世の中に瞬く間に広がり、彼はレストランを解雇されるどころか、再就職先も見つからない。
暇になった彼は息子の子守で出掛けたマイアミでキューバサンドイッチの美味しさに驚かされる。そしてこれをフードトラック(移動屋台)で販売しようと考える。
さて、彼の新事業は成功するのか・・・・・とにかく楽しくて陽気な映画で、落ち込んでいる時とか、食欲の無い時なんかに是非お勧めしたい作品だね。でも食事前に観るとお腹がグウーと鳴るかもね。
ネットで見つけたキューバサンド
ストーリー
ストーリーを紹介すると、ロサンゼルスの一流料理店(ミシュラン二つ星)「ガロワーズ」のメインシェフ カール(ジョン・ファヴロー)は一流の腕を持ちながら、日々マンネリ化したメニューに飽き飽きしていた。
今日は大物料理評論家(フード・ブロガー)が来る日だ、彼は別れた妻イネズ(ソフィア・ベルガラ)との間の息子パーシー(エムジェイ・アンソニー)のお迎えに出かけがてら市場に買い出しに行く。
カールはレストランの従業員に今日は勝負の日だ、頑張ろうと発破をかける。そこにレストランのオーナー リーバ(ダスティン・ホフマン)がやってくる。
カールはリーバに今日は、新メニューで勝負したいと言う。リーバはここは私のレストランだ、勝手は許さない何時ものオーソドックスなメニューで行けと、新メニューに許可を出さない。
彼は仕方なく、何時もの人気メニューにせざるを得なかった。リーバは新メニューで失敗し、大物料理評論家の悪評にさらされることを恐れていた。
大物料理評論家はブログを発表した、そこには「カール・キャスパーは客に媚びまくるシェフに成り下がってしまった、全ての料理は時代遅れだ」そして「彼がデブったのは客の残した料理を食べ続けたせいだ」と酷評されていた。
落ち込むカールを接客係のモリー(スカーレット・ヨハンソン)が慰めてくれる。でも彼は、いつまでも客に媚びて新作をやらないのは情けないと自分を恥じていた。
また、彼の元妻イネズ(ソフィア・ベルガラ)もカールを慰めてくれる。彼は気晴らしにパーシーと遊園地に遊びに行く。でもパーシーはもう10才だ・・・・もっと父親らしく接してあげないといけないと思い悩む。
彼はツイッターのやり方をパーシーから教わる。そして実名で大物料理評論家ラムジー(オリヴァー・プラット)に悪口を送る。ラムジーからもお返しの言葉にも出せないような悪口が送られてくる。
そしてカールはそのお返しに今日、新作メニューを発表するから食いに来いとツイートする。評論家ラムジーはレストランに来たが、やはり新作メニューの許可が下りない。
カールはラムジーに「評論家はシェフの苦労なんて知らない、何もしないのに味見だけで酷評するのはおかしい、このクソ野郎」とケンカを吹っかける。
この一部始終がネット動画に流され、彼の評判は地に落ち、シェフを解雇される。彼の変わりはトニー(ボビー・カナヴェイル:ブルー・ジャスミン)が引き継ぐ・・・・・カールはいったいどうなってしまうのか。
ネタバレ
イネズがマイアミに行くから、パーシーの子守でついてきてほしいと言う、カールは暇だし渋々OKする。
彼はマイアミで食べるキューバサンドの美味しさにびっくりする。このサンドはロスでも受けるかもしれない。そしてイネズは前々からフードトラック(移動屋台)をやったらと言っていた。
まんまと彼女の策略に引っ掛かったようだ。この地はカールのシェフとしての出発点でもある。
彼はイネズの一番目の亭主マーヴィン(ロバート・ダウニー・Jr)に協力を仰ぐことにした。彼はボロボロだがフードトラックを何処からか調達してきてくれた。・・・・・・無料でいいと言う。
カールとパーシーそれに助っ人に来てくれたマーティン(ジョン・レグイザモ)達はトラックをピカピカに磨き、厨房設備を更新し、塗装もし直した。見違えるようなフードトラックの出来上がりだ。
さあ、美味しいキューバサンドを作るぞ・・・・・・。カールとパーシーそれにマーティンは生き返ったようにパンを焼きあげ、肉とチーズ、野菜をはさみどんどんサンドを作って行く。カールはうれしくてしょうがない。
味は申し分ない、試食で食べてくれた皆も絶賛する。
パーシーがネットを使って先回りをして宣伝してくれる。お陰様でどこに行っても長蛇の列だ。
マイアミからロサンゼルスまで、フードトラックに乗って長旅だ。息子のパーシーも夏休みでこのままカール達と一緒にトラックに乗って行く。
ネットではカールシェフの復活だとフォロワーが騒いでくれる、それに毎日動画もアップする・・・・・凄い人気だ。
やっとロスについたある日、フードトラックに客として、料理評論家のラムジーがカールを訪ねてきた。カールは追い返したが、ラムジーは話したいことがあると言う。
彼はカールのサンドの味に惚れ、投資したいと言ってきた。ブログを売った金で店を買った、好きなように改装し好きなように料理を作ってくれと言う・・・・・・・カールは自分の味が認められ天にも昇る思いであった。
カールはさっそくその申し出を受け、自分のやりたかった店と料理を始めることになる。
ネットで見つけたサンドです。
ネットで見つけたサンドです。
ネットで見つけたサンドです。
レビュー
この映画は美味しそうな料理ドラマだが、父と子のドラマとも言える。息子のパーシーが少し焦げたサンドを客に出そうとした時、カールは「このサンドを受け取った人はどう思うか」と彼に問いかける。
客は嫌がるだろー「客と心が通う商売をしなければ、いつまでたってもファンになってくれない」と幼い息子を諭す。
さらに彼は10才の息子に、ナイフはシェフの魂だと言って息子専用のナイフを買ってやる。通常けがをするようなナイフを子供に与えない・・・・カールは自分の息子を一人前のシェフ扱いする。
マイアミからロサンゼルスまでフードトラックに乗って楽しい旅だ、彼はパーシーと料理しながら過ごす時間は何事にも代えがたい、親子の絆も深まって行く。・・・・・・・・時々卑猥な言葉が出てくるが、それを除けば文部省推薦映画にしたっておかしくない。
美味しい料理は手際が肝心だ、テンポ良く料理が作られるのを見ているだけで楽しいし、お腹が空く。エンドロールでキューバサンドの本物の料理人がジョン・ファヴローにアドバイスする姿が微笑ましい。
結局カールはこの旅でパーシーの成長を目にしたり、料理仲間マーティンとの友情を深めることが出来たり、料理評論家ラムジーと仲直りしたり・・・・実り多い旅だった、その内別れた妻も戻ってきそうだ。
映画のバックにはトロピカルサウンドが流れ、皆がサンバを踊ったりする、でもやっぱりビール片手にサンドをほおばるのが最高だね。
やっとブログが書けた、僕も美味しいキューバサンド食べに行こーおっと。
辰々
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