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海外ドラマ「コード・ブラック 生と死の間で」感想・評価:研修医の目線で見れば救急医療に詳しくなるかも

サマリー


2015年からアメリカCBSで放映されたメディカル・ドラマ
製作 マイケル・シーツマン
出演 ●マルシア・ゲイ・ハーデン:ドクター リアン・ロリッシュ
●ルイス・ガスマン:ジェシー・サランダー看護師長
●ラザ・ジャフリー:ドクター ニール・ハドソン
●ベン・ホーリングスワース:研修医マリオ
●ボニー・サマーヴィル:研修医クリスタ
●メラニー・チャンドラ:研修医マラヤ
●ハリー・フォード:研修医アンガス
●ボリス・コジョー:ドクター ウィル・キャンベル外科医長

「コード・ブラック 生と死の間で シーズン1」予告編

 

メディカル・ドラマはもう見飽きたと言う人もいればもっと見たいと言う人もいる。海外ドラマのビッグ・テーマの一つだ。古くは1961年~「ベン・ケーシー」、このドラマはアメリカ・日本で大ヒット「ケーシー先生(ヴィンセント・エドワーズ)に診てもらえるなら死んでもいい」とのたまうご婦人が続出して社会現象になった。

冒頭の有名シーンだ。

ベン・ケーシー 昭和37年 TBS

次に有名なのが1994年~「ER緊急救命室」、ここに出てくるジョージ・クルーニーのダグラス・ロス先生がこれまた大人気だ。ロス先生に手を握られたら失神しそうと言う女性がたくさん現れた。

シーズン1の有名シーンだ。

ER – Season 1

僕が好きだったのは2004年~ヒュー・ローリー主演の「Dr.HOUSE」だ。彼は変人だ、白衣は着ない、患者は診ない、患者は嘘ばかりつくと相手にしない。すべて部下任せだがどこの病院でもさじを投げられた患者が集まってくる。実はハウスは天才医師なんだ。

「Dr.HOUSE」概要。

Dr.HOUSE 予告編ロングバージョンA

多くは男性医師が主役だ。しかしこの「コード・ブラック」は女性医師リアン(マルシア・ゲイ・ハーデン)を中心にドラマが展開してゆく。患者数がER(救急室)の許容量を超える緊急事態のことを「コード・ブラック」と呼ぶ。平常時は「コード・グリーン」、更に危険レベルに近づくと「コード・イエロー」と緊張が高まって行く。

ロスのエンジェルス記念病院では「コード・ブラック」が年間300回発生する。普通の病院ではせいぜい年5回ぐらいだ。この病院の緊急医療のレベルの高さがうかがわれる。研修医は3年間の間リアンにしごかれ多くが脱落してゆく。怖いオバサン先生だね。

スピーディでドラマチックな展開で目が離せない。お薦めのドラマなんだけどシーズン3で終了してしまうとのことだ。アメリカにおけるテレビドラマの競争の激しさには今更ながらびっくりだ。

この病院のERは余力のある患者を処置する「サイト」と生死をさまよう重度の患者を処置する「センターステージ」に分かれる。もしあなたが「センターステージ」に担ぎ込まれたら死を覚悟しなければならない。

このドラマの見方(感情移入)として、研修医目線でリアンに怒られながら見る方法とリアン目線で研修医をしごきながら見る方法があると思う。ドラマを見ているとついつい医者になったような気持ちで「そこは違うだろう、しっかりしろ」と怒鳴りそうになってしまう。

この病院のERには「ママ」と呼ばれるジェシー・サランダー看護師長(ルイス・ガスマン)がいる。男なんだけど「ママ」と呼ばれこの病院のことは何でも知っていて教えてくれる。研修医より偉く、医療レベルも高い。ルール「どんなことがあってもうちで患者を死なせるな」を徹底的に叩き込まれる。

では「パパ」とは誰の事か、もちろん怖いリアンのことだ。彼女は交通事故で夫と子供二人を亡くしている。それ以降人が変わったように医療に没頭している。患者を助けるためには違法すれすれのことまでやってのける。

研修医のマリオ(ベン・ホーリングスワース)、クリスタ(ボニー・サマーヴィル)、マラヤ(メラニー・チャンドラ)、アンガス(ハリー・フォード)は自分の処置が正しかったのか戦々恐々としている。このERでは少しのミスが死につながる。毎日が激務の連続だ・・・心身ともに疲弊してくる。

救急車は病院の搬送口に患者を次々に「投下」してゆく。その患者をストレッチャーに乗せ、一刻を争って処置室に運ぶ。アメリカは日本と違って銃によるケガが多い。

緊急度「1」の患者は血液型は調べない、調べている時間がないほど命がやばいからだ。そして不適合の影響の少ないOマイナスの血液を使う。輸血の量は「単位」であらわす。日本では1単位200mlだ。

銃で頸動脈を撃たれた患者が運ばれてくる。血液がもう半分しかない、輸血を6単位しても漏れてしまう。リアンは冷やした生理食塩水を点滴し、患者を一時仮死状態にさせて手術の時間をかせぐ・・・この処置は違法すれすれだが患者は助かる。他の病院ではたぶん助けることは出来なかったであろう。

リアンは患者を助けようと暴走する。それを冷静な目で見ているのがニール・ハドソン医師(ラザ・ジャフリー)だ。二人は時に衝突するが患者を救うと言う最終目的は一緒だ。

ERを統括する部長が凄い、肝っ玉がすわっている。リアンもニールも彼には一目置いている。こんな上司の下で働ければ全力を傾けられる。いざと言うときには所員を守ってくれる包容力があるからだ。

医療の現場では初期の判断、処置が重要であることがつくづくわかる。日本でもメディカルドラマは人気だ、毎日が生死ドラマの連続であるところが受けるのか。一番つらいのが脳死患者だ、もう回復の見込みがない。後は死ぬのを待つのみだ。

このドラマを見ていると、医療に詳しくなった気がする。これには気を付けなければいけない。あくまでテレビドラマだからだ。間違ってもかかりつけ病院で先生を批判しないように・・・。

TATSUTATSU

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