サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2019年6月日本公開のアメリカ製作SFコメディドラマ
監督 F・ゲイリー・グレイ(ワイルド・スピードICE BREAK、メン・イン・ブラック:インターナショナル)
出演 ●クリス・ヘムズワース(マイティ・ソーシリーズ、アベンジャーズシリーズ、スノーホワイトシリーズ、ブラックハット、白鯨との闘い、ゴーストバスターズ、ドクター・ストレンジ)
●テッサ・トンプソン(クリード チャンプを継ぐ男、マイティ・ソー バトルロイヤル、メン・イン・ブラック:インターナショナル)
●リーアム・ニーソン(シンドラーのリスト、スター・ウォーズシリーズ、キングダム・オブ・ヘブン、96時間シリーズ、フライト・ゲーム、誘拐の掟、スノー・ロワイヤル)
●エマ・トンプソン(ハリー・ポッターシリーズ、メン・イン・ブラック3、メン・イン・ブラック:インターナショナル)
●レベッカ・ファーガソン(ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション、ガール・オン・ザ・トレイン)
この「MIB」はある都市伝説がもとになっている。「UFOを見た」とか「宇宙人を見た」「宇宙人に会った」なんて言いふらすとサングラスをした黒服男たちがやってくる。彼らは「しゃべったら夜道は歩けないぞ」とか「だまってないと不幸が訪れる」とか散々いやがらせをして帰って行く。
嘘だと思うなら試してみてもいい、でも来なかったらごめんなさいね。あるUFO研究家が「MIB」の訪問を受けたらしい。受け取った身分証明書の問い合わせ先に連絡すると「そんな機関ありません」と言われたそうだ。しかし言うことを聞かない人間が「失踪」したとの情報もある・・・要注意だ。
「MIB」は噂では実際にあるらしい。たぶんアメリカあたりにあると思うがここに入るのはなかなか難しく、頭脳明晰で運動神経も重要だ。政府機関の秘密の組織かもしれない。まずCIAに入社するのが近道ではないだろうか。
「MIB」と言うとトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスのコンビで大ヒットしたSFドラマだ。「MIB3」から実に7年ぶり。今回、懐かしくてついつい映画館に駆け付けてしまった。
おもちゃ箱をひっくり返したような盛り込み過ぎドラマで何が何だかよく分からない。そのおもちゃも新鮮味が無くて途中あくびが出たが凄いCGだけは健在だ。
旅行ドラマのような感じで「パリ」「ニューヨーク」「ロンドン」「モロッコ」と場面が次々と変わる。「パリ」と言えば「エッフェル塔」だ。ここから物語がスタートする、でも「またエッフェル塔かい」と飽きるほどよく使われる場所はいただけない。
今回、凶悪宇宙人をやっつけるだけでなく「ロンドン支部」に潜むスパイを捕まえるストーリーになっている。皆さんはスパイが誰かもう既に分かっちゃっているよね。まさか主役は有り得ないと考えると残るのはあの人だ。
話しのスジを少し紹介すると。小さい時に子供のエイリアン「タランシアン」を助けたモリー(テッサ・トンプソン)は「MIB」の存在を知る。20年間「MIB」を探し続けた彼女はニューヨーク本部に乗り込み「採用してほしい」とエージェントO(エマ・トンプソン)に頼み込む。
正式にエージェントMになったモリーはロンドン支部に配属される。そこには宇宙一邪悪な「ハイヴ」から地球を守った伝説のエージェント、ハイT(リーアム・ニーソン)がいた。
エージェントMは女に弱いイケメン、エージェントH(クリス・ヘムズワース)と組んで宇宙のVIPジャバビア星の王族ヴァンガスの警備にあたることになる。
ところがヴァンガスは双子のエイリアンに殺されてしまう。ヴァンガスは死ぬ前に超小型の武器(宝石のような外見)をエージェントMにゆだねる。ヴァンガスがいる場所は一部の人間しか知らない。そう考えるとロンドン支部にはスパイがいることになる。
二人はスパイを探しながら「パリ」「ロンドン」「モロッコ」を旅することになる。果たしてHとMはスパイを見つけ地球を守ることが出来るのか・・・。
その後のストーリーとネタバレ
エージェントMとHはヴァンガスを暗殺したのは誰か、付きとめようと行動を開始する。ヴァンガスは毒矢で殺されている。この毒の入手先を「モロッコ」と断定しそこに向かう。
ところがエージェントMがヴァンガスから超強力な武器を受け取っていることを知ったエージェントCは二人を捕えようと指示を出す。
砂漠に到着したエージェントMとHは最低の出力で武器を使ってみる。ところがそれでもあまりに強力な威力に驚く。これを普通の出力で使用されれば惑星でも木端微塵だ。
ところがこの武器がナサールに奪われてしまう。二人は武器を取り戻そうと武器商人リザ(レベッカ・ファーガソン)のもとへと急行する。上手く武器を取り戻したものの、そこに双子のエイリアンが現われる。
そこにタイミングよくハイTが現われ双子を倒してくれる。これで武器が「MIB」に戻ったと安堵したつかの間、武器が忽然と消えていた。
実はスパイはハイTだったのだ。ハイTは邪悪な「ハイヴ」の戦いで奴に体を乗っ取られていたのだ。エージェントMとHと大苦戦したがハイTを乗っ取った「ハイヴ」を倒す。
この功績でエージェントHはロンドン支部長代理に推薦され、エージェントMは見習いから正式なエージェントに昇格する。めでたしめでたしだ。
レビュー
皆さんが予想した通りスパイはハイT(リーアム・ニーソン)だったね。こんなのどんでん返しでも何でもない。クリス・ヘムズワース、リーアム・ニーソン、レベッカ・ファーガソンの豪華俳優トリオを使ったが残念ながら彼らが生きていない。
特にクリス・ヘムズワースなんか主役の一人だがあまりにも影が薄い。女性ファンを取り込むためにテッサ・トンプソンを前面に押し出したのはわかるがストーリーが今一だった。
「MIB」へのオマージュとしてみれば、懐かしさがこみあげて来るけどやっぱりトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスをちょろっと出してほしかったね。
TATSUTATSU
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