【サマリー】
シャーロック第3シーズンの第3話「最後の誓い」をじっくり観た。第3シーズンの1話と2話は少しがっかりした出来だったが、3話は面白く観られた。ホームズに最大の敵が出て来る。ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ:8月の家族たち、イミテーション・ゲーム)よりも考えが一段先回りしており、完全に置いていかれる。
ある意味モリアティーより上かもしれない?
【ストーリー】
ストーリーを紹介すると、大手新聞社のオーナー、マグネセン(ラース・ミケルセン)は、重要人物の弱点を調べあげそれをネタにに恐喝を行うサメのような男である。
国内政治を動かすトップにも触手を伸ばしており、彼に対しては、誰もが腫れ物にさわるような扱いである。(兄のマイクロフトでさえ彼には一目置いている。)
ホームズはある大物政治家から、スキャンダルの元である手紙をマグネセンから取り返して欲しいと依頼を受ける。ホームズは直接会って交渉を試みるが簡単に肩透かしを食ってしまう。
しかし、マグネセンが問題の手紙を持っているのをホームズは見逃さなかった。彼の事務所に忍び込み金庫に保管されていると思われる手紙を取り戻そうと計画する。
計画は順調に進み、ホームズがマグネセンの高層ビル最上階の事務所に忍び込んだところ先客がいた。それがなんと、ワトソン(マーティン・フリーマン)夫人のメアリーであった。
メアリーは、マグネセンを暗殺しようとしていた。ホームズに現場を見られたことから、暗殺をあきらめ、逆にホームズを拳銃で撃ち逃走する。ホームズは瀕死の重傷を負うが何とか生還する。
マグネセンは難攻不落の大邸宅アップルドームにスキャンダル資料を保管している。ホームズはマイクロフトから拝借した国家機密と引き換えにメアリーの裏情報の返還を要求する。
マグネセンはホームズの弱点はワトソンであり、ワトソンの弱点はメアリーであることを見抜いている。マグネセンは、資料保管庫を見せるが空である。資料はすべてマグネセンの頭の中にあることが判明する。
つまりマグネセンは天才的記憶力の持ち主であった。
ホームズは万策尽き、マグネセンを射殺してしまう。(ホームズがワトソンに必ず銃を持ってこいと言った理由が分る。)
これは禁じ手であり、ホームズはこのことによって兄に危険性の高い地区への諜報活動を命じられ、ワトソンとは離ればなれになる。
ところが、このタイミングでモリアティーがテレビを含めすべてのモニターをハッキングし現れる。頭を打ちぬいて自殺したはずである。ホームズが呼び戻され、再びモリアティーと対決するところで次回に続く。
【レビュー】
今回、物語はスピーディーにかつ予想つかない展開をみせる。最も大きなサプライズはメアリーが元CIAのヒットマンであったこと。そんなメアリーをワトソンは受け入れる。
ホームズはメアリーに撃たれるが、わざと急所をそらして発砲されている。
今回のテーマは、ホームズとワトソンの友情であったと思う。ホームズはどんなことがあってもワトソンを救おうとするし、ワトソンも妻同等にホームズを気にかけている。
ホームズは殺人を犯した、普通であれば刑務所行きである。そうならないのはMI6(イギリスの秘密情報部)のメンバーである可能性が高い。
今回のエピソードの中に、次回(第4シーズン)への伏線が多数散りばめられていると思う。
モリアティーはホームズと対極にある犯罪の天才である。ホームズがいなくなってしまうと彼は生きているのがつまらないと思っている。
従って、ホームズを抹殺するようなことはしないと思う。ホームズが屋上から飛び降り自殺した時、モリアティーも替玉と思われる拳銃自殺をする。
実は、マグネセンを操っていたのは、モリアティーではないかと思う。
本当はホームズが予想していた通り、マグネセンのメガネに細工がほどこされていたのではないか? そんな感じがしないでもない。
天才ハッカーのモリアティーが次回どんな対決を見せてくれるか楽しみである。キーマンはワトソン夫人のメアリーではないかと思われてしかたがない。
大家のハドソン夫人の夫が麻薬カルテルの元締めであったことが暴露されている。くれぐれもハドソン夫人が元KGBのヒットマンでないことを祈っている。
辰々
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ところで「初心者入門シャーロック・ホームズのすべてが分かる映画・海外ドラマ」も参考にしてね。
2014-07-04
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