サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2015年アメリカ製作HBO放映のアメリカンフットボールのエージェントドラマ
製作総指揮 マーク・ウォルバーグ、スティーブン・レビンソン、ドウェイン・ジョンソン
出演 ドウェイン・ジョンソン(ワイルド・スピードシリーズ、ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル、スカイスクレイパー)
https://youtu.be/XWjdSQpu3Cc
アメリカンフットボール(NFL)現役選手の最高年俸は32億円とのことだ。そして平均年俸は約2億円、日本のプロ野球選手の平均年俸が約4,000万円と考えると実に5倍だ。
NFLの現役選手の年俸は凄いが彼らのお金の使いっぷりも半端ではない。豪邸、高級スポーツカー、クルーザー、プライベートジェット、それに遊興費にお金を湯水のように垂れ流して行く。
現役時代は本人の魅力よりも金に魅せられた人々が群がってくる。そして集まってくるハイエナによって気づいたら文無しだ。現役ならまた稼げばいいが引退ともなるとその日の生活にも困る。天国から地獄へ急降下だ。
かつてはNFLのスーパースターだったスペンサー(ドウェイン・ジョンソン)はケガの為引退し、辛酸をなめる。しかし彼は「NFL現役選手の人生エージェント」として第二の人生を歩きはじめる。
スペンサーの強みは現役時代に培った人脈だ。有名プレイヤーの資産管理人として手を組み、金が金を産んでゆく。しかしNFL現役選手は曲者ぞろいだ、女・酒・ドラッグに弱い。羽目を外し過ぎて墓穴を掘る。その尻拭いもやらなきゃならない、ある面忍耐のいる仕事だ。
ドウェイン・ジョンソンの存在感が凄い、デカい筋肉質の体、禿げ頭、愛嬌のある「ムツゴロウ」のような可愛い目・・・彼の頼もしい姿を見ているだけでも楽しい。
全編に、ヌード、セックス、ドラッグなどいかがわしい場面が多く出て来る大人のコメディドラマだ・・・好き嫌いが分かれるかもしれない。でもNFL高年俸選手たちの生活ぶりを垣間見ることが出来る点は面白い。
あなたもひょっとして宝くじが当たり、億万長者になるかもしれない。そんな時のために教訓となるべきドラマか。もし、僕が億万長者になったら身を持ち崩してしまう。やはり僕には「清貧」が似合う・・・本当は金が無いだけなんだけど。
大まかなストーリー
NFLのスーパースターでもやりたい放題の生活をしておれば最終的に死を招くことが冒頭に出て来る。スペンサー(ドウェイン・ジョンソン)は友人の死亡事故から教訓を得る。
主役のスペンサーはNFLで選手として成功を収めたがケガのために引退を余儀なくされる。フットボールで痛めた足の苦痛を和らげるため痛み止めを服用する。彼は外見的には何事にも動じない男のように見えるが内心では手探り状態であせりながら、第二の人生を切り開いてゆく。
スペンサーの上司ジョー(ロブ・コードリー)は彼のNFL内でのコネを利用するためにコンサルタント会社に雇い入れる。二人の関係は最初、ギクシャクしていたがそのうち親密になってゆく。
スペンサーの仕事はエージェントとして選手達の資産を管理していくことだ。まずターゲットに選んだのがNFLのスーパースター ヴァーノンだ。しかし彼には親友のお調子者レジー(ロンドン・ブラウン)がまとわりつき、何かにつけて立ち塞がる。
スペンサーはヴァーノンとの契約に成功する。しかしヴァーノンはレジーの発言権も重要視しろと注文を付ける。レジーはスペンサーの手数料3%(管理総資産の3%)のうち1%をよこせと突っかかってくる。彼もヴァーノンを守ろうとしているがたまに羽目を外し過ぎる頭の痛い男だ。
次にNFLの問題児リッキー(ジョン・デヴィッド・ワシントン)もドラマに加わる。彼は父親を知らずに育ち繊細でかつホットな男だ。暴力やセックスなどで常に問題を起こす。チームメイトの母親とも関係を持ってしまう。スペンサーは彼に振り回される。
そして選手を引退し車のディーラーに転職したチャールズ(オマー・ベンソン・ミラー)。彼は一流選手から一般のサラリーマンになってしまったが第二の人生の目的を探しながら奮闘する。妻のジュリー(ジャズミン・サイモン)はチャールズが堕ちてゆく姿を見たくない、普通でもいいから仕事を続けてと応援する。
こんな調子で、ストーリーは続いてゆく。高年俸の一流選手が引退した後、第二の人生に何を求めて生きてゆくのか非常に興味がある。誰しも引退した後の生活に危機感を持つのは僕らも同じだ。
TATSUTATSU
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