サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2019年3月6日日本レンタル開始アメリカ製作サイコパス犯罪捜査ドラマ
製作総指揮 アレックス・カーツマン
マーク・ウェブ
主演 ●アラン・カミング(チョコレートドーナツ)
●ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(アイ,トーニャ)
アメリカのドラマは進んでいる。ついに「ゲイ」のサイコパス学の教授が主役になってしまうとは。主役を演じているのはアラン・カミング、彼は私生活でも「ゲイ」だ。ドラマの中で彼が扮するディラン教授がパートナーのアンドリュー(ダニエル・イングス)とブチュッとキスをしてしまう。
日本の文部省なんかは目を背けるかもしれない。こんなドラマいったい誰がみるのかなと思って観賞してみた。典型的な「バディもの」(バディとは仲間のこと、常に二人が組になって行動するドラマ)で、相手は勝気な美人刑事リジー(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)だ。彼女はいつもボスになりたがる。
ディラン教授は当然、女性のリジーには恋愛感情を持たない。だからかえって会話のやり取りがサバサバしている。異常犯罪捜査と言う事だが惨殺死体などはソフトに描かれている。ややコメディぽい演出だから女性にもお薦めだ。
このドラマの舞台は現代のニューヨークだ。洒落たファッションと洗練された街並み、セントラルパーク沿いのあこがれの地で事件は起きる。僕はもっとシリアスでグロイ系のドラマが好きだけど、たまには安心して見ていられるこんなドラマもいいかも。
現在シーズン2まで作られている。果たして競争の激しいアメリカTVドラマ業界で生き残ることが出来るのかな。「シャーロック」とか「エレメンタリー」などシャーロック・ホームズ系を見る感覚で楽しめばいいと思う。
「インスティンクト」とは直観力と言う意味だ。ディラン教授は大学で「サイコパス」についての講義を受け持っている犯罪精神病理学の専門家。しかし、彼はかつてCIAの有能なスパイで、耳で聞いたことを完璧に記憶できる一種の天才的「直観力」を持った男だ。さらにベストセラー作家でもある。
かたや相棒の美人刑事リジーは最近同僚を殉職で亡くし自暴自棄になっている。彼女は可愛いんだけど言い寄ってくる男を足蹴にするほど激しい性格だ。ディラン教授も、たじたじだけどついつい捜査に協力してしまう。
1話完結で次から次へと難解なサイコパス犯罪が起こる。ディラン教授はCIA時代の旧友ジュリアン(ナヴィーン・アンドリュース)を頼りに情報収集をする。そして自分の直観力を生かし行き詰る捜査の糸口を見つける。
リジーの上司はニューヨーク市警エリート警部補のジャスミン(シャロン・リール)だ。彼女はリジーの親友でもあり、もの凄く頼りになる上司だ。リジーの最近の悩みは老犬を飼っていて、安楽死させてあげないといけないと泣きべそをかく。
そのほか、ベストセラー本を書けと常にディランの尻を叩く、陽気な編集者ジョアンにあのウーピー・ゴールドバーグが扮している。けっこう芸達者な俳優たちが脇を固めている。それに毎回、ゲスト俳優が出て来るからこれを見るのも楽しい。
アラン・カミングの魅力でどこまで引っ張ることが出来るか見ものだ。ところで海外の映画俳優で「ゲイ」の人は非常に多い。彼らは実に豊かな才能をを兼ね備えている。それにカミングアウトしている人も多い。例えば、
●ルーク・エバンス(ホビット、美女と野獣)
●マット・ボマー(ホワイトカラー)
●イアン・マッケラン(ロード・オブ・ザ・リング、X-MEN)
●ウェントワース・ミラー(プリズン・ブレイク)
●ベン・ウィショー(007シリーズQ役)
などきりがない。日本の芸能界でも才能を持った方が実に多いね。
TATSUTATSU
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