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映画「マンハント」感想・評価:度派手なアクションと演出、もうストーリーなんてどうでもいい

サマリー


2018年2月日本公開の中国製作 刑事サスペンス映画
監督 ジョン・ウー(男たちの挽歌、フェイス/オフ、ミッション:インポッシブル2、レッドクリフpart Ⅰ、レッドクリフpart Ⅱ、マンハント)
原作 西村寿行「君よ憤怒の河を渉れ」
出演 ●チャン・ハンユー(戦場のレクイエム、グレートウォールマンハント
●福山雅治(容疑者Xの献身、真夏の方程式、そして父になる、SCOOP、マンハント三度目の殺人
●チー・ウェイ(マンハント)
●ハ・ジウォン(マンハント)
●桜庭ななみ(マンハント)
●池内博之(イップ・マン 序章、マンハント
●竹中直人(シコふんじゃった、shall we ダンス?)
●國村隼(愛を乞うひと、オーディション、ブラック・レイン、アウトレイジ、シン・ゴジラ哭声、海賊とよばれた男、マンハント

映画『マンハント』本予告 2月9日(金)全国公開

 

この映画は1976年に封切られた高倉健主演 佐藤純彌監督の「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイク作品だ。この作品は1979年に中国で公開され8億人が見たと言われるほど大ヒットした。

香港育ちのジョン・ウー監督としてはこの映画に思い入れが深く、随所に健さんへのオマージュが散りばめられている。作品は日本でのオールロケで特に大阪が舞台になっている。

1989年に日本で公開されたマイケル・ダグラス、高倉健、松田優作出演リドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」も大阪が舞台で、警察もの、やくざもの、の映画は大阪が良く似合う。

主演はチャン・ハンユーと福山雅治のダブルになっている。舞台が日本、多くの日本人俳優が出ているが、侮ってはいけない、ハリウッド映画とそん色ないアクションとバイオレンスの連続だ・・・平和な日本とは思われないほどドンパチが激しく100人ぐらい死人が出たんじゃないかと思われるほどだ。

ジョン・ウー監督らしく度派手なアクションと度派手な演出(スローモーションや細かなカット割りの連続)、これだけアクションを見せてくれればストーリーなんてどうだっていい。

アクション映画の好きな人、福山雅治のファンは必見だ。頭を空にして1時間50分楽しめばいい。間違っても、ストーリーがおかしいとか敵味方が入れ替わっちゃうとかSF映画かとか思ってはいけない。

冒頭、演歌の流れる居酒屋にドゥ・チウ役のチャン・ハンユーが現われ、何だこりゃ任侠映画かと思ったがその店の女将さんとお手伝いさんが殺し屋に変身して10人ぐらいのヤクザを皆殺しにするシーンにはびっくりだ。ここに出て来る太めの殺し屋はジョン・ウー監督の娘さんとのことだ、監督に似ているね。

話の筋を少し紹介しておくと、大阪に拠点を有する天神製薬の顧問弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は殺人事件に巻き込まれる。自宅で目覚めると隣には社長秘書の田中希子(TAO)が死んでいた。

警察を呼ぶと浅野警部(トクナガクニハル)が現われ、殺人犯に仕立て上げられたばかりか殺そうとする。とっさにドゥ・チウは逃走する。

浅野警部とライバルの矢村警部(福山雅治)も部下の百田里香(桜庭ななみ)とドゥ・チウを追うがどうも証拠が揃いすぎていると違和感を感じる。矢村はひょっとしたらドゥ・チウは誰かにはめられたのではないかと推察する。

ドゥ・チウは遠波真由美(チー・ウェイ)と会っていた。彼女の婚約者は天神製薬の研究員だった。婚約者は企業秘密を盗んだ罪で告発され裁判で敗訴し自殺していた。その時、会社の弁護をしていたのがドゥ・チウだったのだ。

ドゥ・チウは天神製薬の酒井社長(國村隼)に合いたいと連絡を取るが待ち合わせ場所に現れたのは同僚の顧問弁護士 青木(ジョー・ナカムラ)だった。青木が言うには天神製薬は違法基金を得てある新薬を開発していた。3年前の裁判は新薬を作る為の処方コードをめぐるものだと漏らす。

そこに二人の女殺し屋レイン(ハ・ジウォン)とドーン(アンジャルス・ウー)の拳銃がさく裂する。青木は頭を撃ち抜かれて即死、ドゥ・チウは慌てて堂島川に浮かんでいた水上バイクに乗り込み逃走する。

近くにいた矢村も水上バイクで追いかける。果たしてドゥ・チウは逃げることが出来るのか、そして彼を犯人に仕立て上げたのは誰かさらに新薬の秘密とは・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ドゥ・チウは矢村の追跡を辛うじてかわし逃げ延びる。彼は密かに遠波真由美と会い、彼女の実家の牧場へと逃げ延びるがそこで矢村に逮捕される。このころ矢村はドゥ・チウは無実であると思い始めていた。そして真犯人逮捕に二人で協力し合おうと手錠で自分とドゥ・チウをつないでしまう。

ところがそこに殺し屋たちの集団が襲いかかる。矢村とドゥ・チウは手錠をしたまま迎え撃つ、殺し屋たちを次々と撃破しドーンをしとめる。しかし、この戦いの中もう一人の女殺し屋レインの銃弾を浴び、矢村は重傷を負う。

矢村は駆け付けた百田里香に手錠を外させ、病院にかつぎこまれる。ドゥ・チウと真由美は真犯人を見つける為、大阪へと急ぐ。そしてドゥ・チウは婚約者を死に追いやった責任は俺にもあると真由美に詫びる。

真由美の婚約者 北川(田中佳)は天神製薬の研究員だったが自分が開発した新薬を悪用されたくないと処方コードを隠していた。ドゥ・チウは天神製薬がのどから手が出るほど欲しがっていた処方コードを入手する。

ドゥ・チウは大阪で世話になったホームレスの坂口(倉田保昭)から天神製薬がホームレスを集めていると聞き、そこに紛れ込む。連れてゆかれたところは研究所であり、ホームレスは人体実験に使われていた。

坂口は特殊な薬品を体に注入され、強力な殺人鬼に変貌し仲間のホームレス達を襲う。しかし辛うじて理性が残っていたのか鋭い金属棒で首を刺して自殺する。

次にドゥ・チウも薬品を注入され、強力な殺人鬼となってしまう。そこに病院から抜け出した矢村と警官隊がなだれ込み銃撃戦が展開する。矢村はドゥ・チウを正気に戻そうと格闘する。

ここで明らかになったのは、社長秘書の田中希子を殺し罪をドゥ・チウになすりつけたのは天神製薬社長の息子 酒井宏(池内博之)だったのだ。彼も、自分自身に薬品を注入すると超殺人鬼に変貌して矢村やドゥ・チウを襲う。

危ういところ、矢村は辛うじて宏を撃ち殺す。その模様を見た酒井社長はもうこれまでかと銃で頭を撃ち抜き自殺する。これでドゥ・チウの無実が証明され、一件落着となる。天神製薬は秘密のクライアントの要請で新薬を開発していた。そしてこの薬を使って人間を超人に変え、殺人軍隊を作ろうとしていたようだ。

ドゥ・チウは矢村と固い握手をして、真由美とともに旅立つ・・・。

レビュー

冒頭はハードボイルドタッチかなと思って観ていたが、途中からバイオレンスとアクションの連続で、ストーリーが何処かにぶっ飛んでしまった感じだ。

繁華街での銃の乱射や格闘技、オートバイ、水上バイク、カーチェイスなどジョン・ウー節がさく裂し、これでなければ中国などではヒットしないと感じた。金も日本映画の10倍くらいかかっているかもしれない。

大阪府、奈良県、兵庫県、岡山県、鳥取県と20カ所近くのロケ地が選ばれ、日本の宣伝にもなっている。物語の結末ともなると、核心の新薬が出て来る。これを体内に取り込むと「超人ハルク」のように無敵の殺人鬼になるところは、SFかと目が点になってしまう。

劇場は福山雅治ファンらしき女性が多かったが、果たして満足出来たのか?福山雅治の突っ張った演技が少々鼻についたが、アクション俳優として新境地を切り開いたようだね。

結局、痴情のもつれからDV男酒井宏が恋人と思われる田中希子を殺害し、罪をドゥ・チウになすりつけた。父親はバカ息子が可愛いから、裏から手をまわしてドゥ・チウを殺そうとしたようだ。いつの世も「バカ息子ほど可愛い」ものはないのかな・・・。

最後に、竹中直人や斉藤工が特別出演しているのも見逃せない、中国人女優チー・ウェイ、韓国人女優ハ・ジウォン、日本の桜庭ななみ、TAOの美人共演も映画に華を添えている。

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