邦画

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」感想・評価:この世の中で最も邪悪で最も「黒い色」の絵画とは実在するのか

サマリー

 


★★★☆☆(お薦め)

2023年5月26日 日本製作 絵画にまつわるサスペンスドラマ
監督 渡辺一貴
脚本 小林靖子
原作 荒木飛呂彦
出演●高橋一生
●飯豊まりえ
●長尾謙杜
●安藤政信
●木村文乃

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』本予告 【5月26日(金)公開】

 

僕は荒木飛呂彦の漫画を見たことは無い、岸辺露伴も知らなかった。ただ、最近は邦画をよく見る。洋画よりも肩ひじ張らずに見れるからだ。それに主演の高橋一生も最近気になる俳優の一人だ。

露伴と聞くと有名な文豪 幸田露伴を思い出す。実は露伴は僕のトラウマの一つだ。高校生の夏休み、読書感想文の宿題が出た。幸田露伴の「五重塔」を読めと言うことだ。僕は最初の数ページを読んだが面白くなくてぶん投げていた。

夏休みが終わる8月31日に思い出して、最初の数ページを読み直した。必死でいい加減な感想文を書いて提出した。内容が無いから先生も読むのに困ったと思う。今思うと冷汗が出る。大学生になって「五重塔」に再挑戦した。ところが、これがかなりの「名作」であることに気づいた・・・後の祭りだね。

映画に戻ると、この作品はなかなか面白い。プロットに無理があるものの、最後まで謎を引っ張って飽きさせない。高橋一生の出来の良さもさることながら渡辺一貴監督の手腕が光る。

主人公 岸辺露伴(高橋一生)は人気漫画家だ。そして超能力者だ。対象者の記憶をマンガ本を読むように中身を読み取ったり、書き加えたりすることが出来る。この能力(スタンド)は「ヘブンズ・ドアー」と呼ばれる。

彼は担当編集者 泉京香(飯豊まりえ)や漫画の読者に対し「この世で最も【黒い色】と言われる色を見たことがあるだろうか?」と問いかける。そして彼は絵画のオークションでその絵の模写を150万円も出して購入してしまう。

露伴は長年この問いに心残りがあるものの、忙しさのため手つかずになっていた。そして10年前の出来事を思い出す。漫画家デビューを目指していた17才の頃だ(青春時代:長尾謙杜)。

その頃 露伴は祖母の経営するアパートで2か月間、投稿用の漫画を描いていた。そこに藤倉奈々瀬(木村文乃)という美しい女性が入居してきた。彼女は「この世で最も黒く、最も邪悪な絵」が存在することを教えてくれた。

その絵の作者は山村仁左衛門と言われ、現在はルーヴル美術館に保管されているとのことであった。露伴はその絵の存在を確かめるためにルーヴルに飛ぶ。

なんせ、この絵を見たものは呪われてしまうと言い伝えがある。絵の中の漆黒の闇へ引きづりこまれたら命さえも危うい・・・実際、今までに多くの人が犠牲になっている。

この絵の「黒」はどんな絵の具で描かれているのか、炭、鉱物、黒土・・・・、絵の中の呪いとは、絵の中に何が浮かび上がってくるのか・・・。さあ、その謎をあなたも解いてみては。

「作成中」

TATSUTATSU

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