邦画

映画「樹海村」感想・評価:「富士の樹海」と「コトリバコ」の都市伝説を上手く組み合わせたホラードラマ

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2021年2月5日公開のジャパニーズ・ホラー
監督 清水崇
出演 ●山田杏奈
●山口まゆ
●神尾楓珠
●倉悠貴
●工藤遥

映画『樹海村』予告編

 

富士の樹海は海外では「スーサイド・フォレスト」と呼ばれ自殺の名所として有名だ。少し古いデーターだがここで2003年に105体の死体が見つかっている。死体は首つりと服毒自殺が多いとのことだ。最近ではやや減る傾向らしい。映画「追憶の森」「JUKAI樹海」を参考に。

富士の樹海では方位磁石やGPSがきかないと言われているがこれは都市伝説らしい。ただ、樹海の地面は溶岩であるため歩きにくいし、入り組んだ地形で迷いやすいのも事実だ。そして何回も訪れれば死体との遭遇も避けられない。

「JUKAI樹海」

しかし、富士の樹海で最も恐ろしいものは「熊との遭遇」だ。ある人が上半身、何かに食い荒らされた遺体を見たと言う。内臓が散乱している状況からどうも熊に食われた可能性が高いと推察している。

樹海には「自殺志願者たちが集まって生活する村」「犯罪者や世捨て人の村」があると言われているがこれも都市伝説らしい。しかし、秘密の宗教団体が多い・・・これは事実らしい。有名なところでは「オウム真理教」の施設があった。

そしてネットで広がった都市伝説「コトリバコ」、これは呪われた寄せ木細工の箱だ。箱の中に大量の動物の血を入れ、死んだ子供の指を入れる。そしてこの箱を呪いたい家族に送ればその家族は死に絶えると言われている。呪いの藁人形とよく似てい。

この映画は「富士の樹海に存在すると言われる樹海村」と「コトリバコ」を組み合わせたホラーだ。恐怖度は中の上といったところだ。そこそこ恐いのでコロナに注意して見に行くのもお勧めだ。僕が見た映画館では観客は4名だった。

話のスジを少し紹介すると。樹海監視員の出口(國村準)はパトロール中に樹海の道路で幼い二人の姉妹を保護する。13年後天沢鳴(山口まゆ)、天沢響(山田杏奈)姉妹は友人の引っ越しの手伝いで、引っ越し先の床下から不思議な「箱」を見つける。ネットで調べてみると「コトリバコ」らしいことが分かる。

この箱を処分しようとしていた不動産屋が彼女たちの目の前で車にはねられ即死する。響はネット仲間と樹海探索に出かけるが響を除いてみんな行方不明になってしまう。また、樹海をレポートしていたユーチーバー・アキナもネット配信中に失踪する。

あの「箱」が現れてから樹海での行方不明者が続出する。「箱」の呪いを祓ってもらおうと住職の鷲尾良道をお願いするが呪いが強すぎ、寺は出火、良道は亡くなる。監視カメラに写っていたのは響が「箱」を燃やそうとした火が建物に燃え移っていたことが分かる。

響は精神病院の検査で統合失調症と判定され入院させられる。失意のどん底に落とされた姉の鳴は何故、こんな出来事が続くのか祖母の天沢唯子(原日出子)に尋ねる。そして自分の母親にまつわる恐ろしい出来事を知る。果たしてその出来事とは・・・。

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