サマリー
★★★★☆(見るべき名作)
2021年3月8日公開のエヴァンゲリオン最終作品
総監督・脚本・原作 庵野秀明
出演 ●緒方恵美(碇シンジ)
●林原めぐみ(綾波レイ)
●宮村優子(アスカ)
●坂本真綾(マリ)
●三石琴乃(葛城ミサト)
●山口由里子(赤城リツコ)
新しい予告編
宇多田ヒカル「One Last Kiss」
一言でいえばこのドラマはシンジがささやく「サヨナラ、全てのエヴァンゲリオン」となる。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」にはリピート記号がついている。最初(25年前)まで戻ってもう一度見てくれというのが庵野さんのメッセージだと思う。
見た後、涙は出なかったが、このシリーズはこれで終わりだと思うと急に寂しさに襲われた。月曜日だということもあって劇場はそんなに混んでなかったジジイは僕一人だった。もう25年も経っていたとは、長いお付き合いだったね。あと10年生きられるか・・・冥途の土産にいいものを見せてもらった。
最初から比べると絵が物凄く美しく、ストーリーは別にして、映像を見ながらミュージックを聞くだけでも充分元が取れる(と言っても僕はジジイだから1200円だ、でもパンフレットは1500円だ。何の躊躇もせずに買ってしまった)。それにエンドロール・ミュージック宇多田ヒカル「One Last Kiss」を聞きながら余韻に浸るのも悪くない。彼女は何故こんな美しい曲を作れるのか、凄い才能に脱帽。エバにピッタリ。
上映時間は155分だが、長くは感じなかった。初めて見る方のために、冒頭は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」、「序」「破」「Q」の解説をしてくれる。でも残念ながらこの短い「解説」を見ても分からないものは分からない。アドバイスとして「Q」はよく見ておいて損はない。
綾波レイ・アスカはクローンなのか、心を持っているのか、そしてシンジを気にかけているのか。アスカの眼帯の下には何があるのか。心を病み、カオルの幻影に捕らわれるシンジは立ち直ることが出来るのか。加持リョウジを喪失したミサトは人が変わったように戦いをのめりこんでゆく。唯一冷静なマリは心がうつろなメンバーを支える、彼女はいったい何者なのか・・・。
女々しいシンジが父親のゲンドウと最後に戦う。戦いの場はマイナス宇宙だ。ここでは実像と心の観念の世界が入交り、一回見たぐらいでは解説出来ない。しかし、シンジはいつの間にかゲンドウを上回る存在になっていたとは・・・。
ゲンドウが完成させようとした「人類補完計画」。使徒は強力なパワーを持つが人間はか弱い。しかし、人間には知恵がある。使徒のパワーと人類の知恵を融合させ完全な生命体を作ろうとする。しかし、そんな必要はあるのか・・・今のままか弱い人類でいいのだ。
ゲンドウは巨大な予算を食い尽くす「人類補完計画」を私物化した。EVA初号機のコアに取り込まれた彼の妻・碇ユイと再会することだけが唯一の目的だ。多くの生命体がL・C・L化して消えてゆく。このL・C・Lは羊水のような温かくて心地よい真っ赤な液体だ。
おびただしい数のエバが現れる。エバ同士の戦いだそして、ヴンダーとNERVの2番艦「エアレーズング」と無人の3番艦「エルブズュンデ」も現れる。ミサト率いるWILLEとゲンドウと冬月率いるNERVの激突・・・さて勝敗はどちらに?
追伸)3月12日金曜日2回目行っちゃいました。2回見てもよく分からないけどシンジ君は女性に囲まれて、まるで王子様のようだ。結末を見ているとダサいシンジ君はやっぱり庵野さんのアバターだったんだね。
TATSUTATSU
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