サマリー
★★☆☆☆(そこそこ面白い)
2017年からアメリカで放映されたSF宇宙ドラマ
製作・原案 ブライアン・フラー、アレックス・カーツマン
原作 ジーン・ロッデンベリー「スタートレック」
出演 ●ソネクア・マーティン=グリーン(ワンス・アポン・ア・タイム、ウォーキング・デッド、スタートレック:ディスカバリー)
●ダグ・ジョーンズ(シェイプ・オブ・ウォーター、スタートレック:ディスカバリー)
●アンソニー・ラップ(スタートレック:ディスカバリー)
●ジェイソン・アイザックス(ブラックホーク・ダウン、ハリー・ポッターシリーズ、キュア~禁断の隔離病棟~)
この物語はテレビドラマとは思われないほどCG映像のクオリティが高い。まるで自分自身が宇宙を旅していると思わせてくれる。やや突飛な部分はあるが宇宙冒険SFの好きな方にはお薦めだ。
「スタートレック」と言うと、もう40年以上前に作られた古典的テレビドラマだ。日本では「宇宙大作戦」と呼ばれ、ウィリアム・シャトナー主演で1966年~1969年の3シーズン(日本では1969年~)にわたって放映された。
カーク船長(ウィリアム・シャトナー)が率いる宇宙船U.S.S.エンタープライズ号での宇宙冒険が描かれている。U.S.S.とは「惑星連邦宇宙艦」の略で、その宇宙船のデザインが斬新だ。23世紀に超光速航行技術を確立した人類が宇宙探査の旅に出る。
今回の作品は第一作目「宇宙大作戦」の10年前に時代設定されている。主人公がバルカン星人に育てられた地球人のマイケル・バーナム(ソネクア・マーティン=グリーン)だ。
女性が主人公であるのが面白い。そして敵対するのはクリンゴン人だ。懐かしい「宇宙大作戦」のテイストを残しつつ、新たなストーリーが楽しめる。したがって古典作品を懐かしく感じる老人から初めてみる10代の若者までカバーできる。
プロローグを少し紹介すると。U.S.S.シェンジョウの副長マイケル・バーナム中佐は連邦の辺境で、不思議な船を発見する。彼女は宇宙服でその物体を探りにゆく。
ところがその物体に近づいた時、100年ぶりにクリンゴン人と出会い戦いの末相手を殺してしまう。艦に戻ったマイケルは交戦的なクリンゴン人であれば先制攻撃すべきと艦長フィリッパ(ミシェール・ヨー)に進言する。
しかし、艦長とアンダーソン提督は平和的な解決を望む。反抗的な態度を取ったマイケルは拘束される。ところが連邦の予想とは裏腹に、クリンゴン艦隊は連邦艦隊を攻撃し大損害を与える。
艦に大打撃を与えられた艦長フィリッパとマイケルは敵艦にワープし、クリンゴン艦隊のトゥクヴマを殺害するが艦長フィリッパも殺されてしまう。
何とか脱出出来たマイケルは反逆の罪で終身刑になってしまう。6か月後服役中の彼女はU.S.S.ディスカバリー号の艦長ロルカ(ジェイソン・アイザックス)に拾われる。ロルカは彼女の能力を高く評価しており「この戦争を始めたのがお前であれば、終わらせるのもお前の役割だ」と仕事を与える。
ロルカは彼女に「胞子を用いたワープ技術を確立しろ」と指示を出す。その時姉妹艦、U.S.S.グレンが通信を絶つ。マイケル以下数名の調査隊がグレンに向かうがその艦内に巨大なクマムシに遭遇する。
このクマムシが艦内で暴れたことが原因だ。このクマムシを確保し、これと胞子を使って新たなワープ方法をマイケルは確立する。
クリンゴンがダイリチウム鉱山星コルバンを襲う。ここが破壊されてしまったら、宇宙戦艦の燃料が底をつく。U.S.S.ディスカバリー号はマイケルが確立した胞子ドライブを使って応援に駆け付ける。
鉱山が破壊される寸でのところで敵を撃破し、鉱山の人々を救う。この功績によってマイケルは正式に艦の乗務員となる。そして新たな試練に向かって旅立つ。
レビュー
人類がもし、超光速航行技術をものにすることが出来たら、このドラマのような光景がみられるかも知れない。惑星を越え、恒星を越え、銀河を越えるスピードだ。
このドラマでは星々や巨大な太陽、ブラックホール、宇宙デブリ、小惑星などあらゆるものを映像で見せてくれるのが楽しい。しかし、僕らがこれらの技術を果たして持つことが出来るのか疑問だ。
今の相対性理論では光のスピードに近づけば物体の質量は無限大になるからだ。だから新しい理論が天才によって出て来るまで待つか、或いは高等な地球外生命体から技術を伝授してもらわなければならない。
ところで、胞子とクマムシによってどうしてデカい艦がワープが出来るのか教えてほしい。胞子の代わりに塩やコショウではダメなのか?
TATSUTATSU
この記事へのコメントはありません。