SF

映画「オールド」感想・評価:急速に年を取ってゆく謎のプライベート・ビーチ

サマリー


★★★☆☆(お薦め)

2021年8月27日 日本公開 アメリカ製作 SFパニックドラマ
監督・脚本 M・ナイト・シャマラン
原作 ピエール・オスカル・レヴィー
フレデリック・ペータース「Sandcastle」
出演 ●ガエル・ガルシア・ベルナル
●ヴィッキー・クリープス
●ルーファス・シーウェル
●アレックス・ウルフ
●トーマシン・マッケンジー

映画『オールド』日本版最新予告<8月27日(金)日本公開>

 

あなたは自分の一生が24時間だとしたらどうする。考えている間に年を取って死んでしまう。現実には人生の時間は多かれ、少なかれ全ての人々に充分すぎるほどある。

その使い方は、若いうちに苦労して、老後を楽しむ。若いうちに遊びまくって、悲惨な老後を迎える。人それぞれだ。しかし、筋書き通りに行かないのが個々の人生。未来が分からないから人生は楽しいともいえる。苦あり楽ありだ。

僕はアルツハイマーや認知症が怖い。自分が自分で無くなる。そうなってしまえば長生きしても仕方がない。子供たちに迷惑をかけるだけだ。

100人いれば100通りの人生がある。この映画を見てどんな生き方が自分にとって有意義なのか、考えてみるのも面白い。賛否が分かれる映画だが、暇つぶしに見てはどうか。

なんてことはない日常の楽しいバカンスから始まる。そして崖から突き落とされるようないつもの急降下展開。M・ナイト・シャマラン特有の大どんでん返し・・・あなたは、前半で謎を解くことは出来るのか?

ストーリーを少し紹介すると。ガイ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とプリスカ(ヴィッキー・クリープス)は息子のトレント、娘のマドックスを連れて、離婚前の最後の旅行に出る。

ホテルに泊まった翌日、一家はマネージャーに進められてプライベートビーチに来る。ビーチには他に2家族いた。素晴らしいビーチで3家族はバカンスをのんびり始める。

ところが、浜辺で死体を発見してから、様相が急展開する。死体はあっという間に腐ってゆく。更に最も年配のアグネスが急死する。子供だったトレント、マドックス、カーラが急激に成長し、ティーンエイジャーになってしまう。

彼らはおかしいと気づき、ビーチから出ようとする。ところがここから離れようとすると意識を失ってしまう。良く調べると3家族の各家庭に基礎疾患を持っているものがいた・・・これが関係するのか。

暫くしてトレント(アレックス・ウルフ)はカーラ(エリザ・スカンレン)に恋をして子供が出来てしまう。カーラのお腹の子は急速に成長し、出産するが子供は死んでしまう。ガイとプリスカは顔にしわが刻まれ白髪になり、急速に年を取ってゆく。

トレント、マドックスはビーチで死んだ犠牲者が書き残したノートを発見する。そこには「このビーチでは老化がが早く進み24時間で一生が終わってしまう」、さらに「ビーチに閉じ込めた何者かが自分たちを監視している」と書かれてあった。家族はどんどん亡くなってゆく。果たして何が「老化」を早めるのか、ここから脱出できるのか・・・。

かなり、無理のある設定だが、急速に年を取る演出が面白い。子供がどんどん成長し、あっという間に中年になってしまう。これだけ歳をとるのが早いと、「監視者」は色々な実験が出来る。

ビーチにいる連中は「実験用マウス」と同じだ。何を実験するのか・・・。歳をとらせる原因は何なのか・・・。色々考えてビデオを見てください。

やっぱり少し無理があるよなー。って思っちゃう映画でした。

TATSUTATSU

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