サマリー
2014年公開のアメリカ映画、監督はケネス・ブラナー、主役はクリス・パインである。
エージェント物はどうしても、ボーンシリーズとの比較になってしまい今作品も残念ながら今一と言わざるをえな
い。
原作はあの有名なトム・クランシーである。ジャック・ライアンシリーズとしては5作目であるが、今回はオリジナルストーリーとのことである。
主役のジャックには、若い女性に人気が高いと思われるクリス・パインが扮する。ジャックの上司ウィリアム・ハーパーにはおば様キラーのケビン・コスナーまた、ヒロイン キャシー・ミュラーにはキーラ・ナイトレイと全てのファン層を満足させると思われる配役となっている。
ストーリー
ストーリーを少し紹介すると、ウォール街にある投資銀行の経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析官ジャック・ライアンの物語である。
ジャックの表の顔は大手投資銀行のアナリストだが裏の顔はCIAの分析官である。ジャックはロシアの取引口座にアクセスできないものがある事をつかむ。
その資金はチェレヴィングループのもので、彼はロシアへ調査におもむく。しかし、そこで彼は殺されそうになる。しかしやっとのことで難を逃れる。
チェレヴィンは金融パニックを起こさせアメリカに大きなダメージを与えようと画策していた。果たしてそのもくろみは何なのか、ジャックはそれを阻止出来るのか観てのお楽しみである。
レビュー
ジャック・ライアンは、天才的な分析官なのだが、戦闘能力も高く、万能タイプのエージェントに描かれている。何でもソツなくこなしてしまうので、映画としては面白くない。
かえって、頭は良いがひ弱な分析官に徹し、戦闘に強い女性エージェントと組んで問題を解決するようなストーリー仕立てにする方が面白いと思う。つまり、頭の良いダメ男を演じてほしかった。
ケビン・コスナーについては、頼もしい上司ではあるが、接写では髪の毛の薄さがやや目立ち、出来ればかつらをかぶって欲しかった。フィールドオブドリームスの時の若々しさがなつかしい。
物語はドキドキ・ハラハラと進むが、最後のテロの方法がやや陳腐なように感じる。結末も予想通りで、あっと驚くような一工夫が欲しかった。次回作に期待します。
TATSUTATSU
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