サマリー
★★★☆☆(お薦め)
2023年7月14日 ジブリアニメ ファンタジードラマ
監督・脚本・原作 宮崎駿
声の出演●山時聡眞 冒頭写真(主人公 牧眞人)
●菅田将暉
●柴咲コウ
●あいみょん
●木村文乃
●木村拓哉
主題歌:米津玄師(地球儀)
舞台の背景は昭和12年の太平洋戦争戦時下、主人公 牧眞人(マキ・マヒト)の母がいる病院に焼夷弾が落下、燃え盛る炎の中、母は亡くなる・・・本当に亡くなったのかは秘密。
こういう冒頭だ。これだけ見ると「風立ちぬ」のような戦争映画と勘違いする。そして彼は父と郷里に疎開する。物語はここから不思議な世界へと180度 急展開する。郷里には後に再婚する母そっくりの母の妹が待っていた。
主人公の少年 牧眞人は宮崎駿そのものだと僕は考えている。少年はこの郷里(宇都宮だと思われる)に大豪邸と航空機を製造する大きな工場がある。そして大豪邸の森の中には不思議な館があった・・・かつて大叔父が行方不明となった場所だ。
眞人はここで大きな「アオサギ」と出会う。「アオサギ」はぬいぐるみだ、中には不思議な男がいた。新しい母は森に入ってゆき、行方不明となる。
そして、それを偶然見ていた眞人は自分を守ってくれるお婆さんの一人と森に深く分けいる。そして廃墟となった館へと入ってゆく。そこには「アオサギ」を被った不思議な男がいて、異世界へといざなう。
約2時間の宮崎駿ワールドを堪能すればいいと思う・・・どっぷり浸かって、あまり考えすぎるなと声が聞こえる。夢の中のような世界を漂うのだが、何のためにそこにゆくのか・・・世界を救うためなのか「テーマ」があいまいだ。強烈な反戦映画とも言い難い。
伏線の回収やなぞに対する回答が無い・・・自分で考えろと言うことか(あったとしても分かりにくい)。映像の中でいやにとりが多い、ペリカン、セキセイインコ、アオサギ・・・気にする必要はないのかな。
事前情報がまるでない・・・しかし宮崎アニメであれば予告編や情報が無くても見に行きたいと感じるのは僕だけではないはずだ。残念ながら賛否両論あるドラマと言えなくもない。
宮崎駿ほどの巨匠であれば、はっきり言って誰も意見できない。巨匠も82才だ、認知症が垣間見えるようなストーリー展開になっているがそれがまた不思議な魅力を放っている。あなたならどうゆう判断をするのか。
まあ、宮崎駿最後の作品となるかもしれない・・・そう考えるとまあまあの出来かもしれないネ。でも、もう一回やると言ったら、怒るよ!
TATSUTATSU
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