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「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」感想と評価:ルーク・スカイウォーカーの意志を継ぐのはレイか或いはレンなのか?


サマリー

監督 ライアン・ジョンソン(LOOPER/ルーパー、スター・ウォーズ/最後のジェダイ
原作 ジョージ・ルーカス「スター・ウォーズ」
出演 ●マーク・ハミル(キングスマンスター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイ
●キャリー・フィッシャー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイ
●アダム・ドライバー(奇跡の2000マイルスター・ウォーズ/フォースの覚醒
●デイジー・リドリー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒オリエント急行殺人事件スター・ウォーズ/最後のジェダイ
●ジョン・ボイエガ(スター・ウォーズ/フォースの覚醒スター・ウォーズ/最後のジェダイ、デトロイト)
●オスカー・アイザック(インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌スター・ウォーズ/フォースの覚醒 、X-MEN アポカリプス)
●ドーナル・グリーソン(レヴェナント:蘇えりし者スター・ウォーズ/フォースの覚醒エクス・マキナ

映画「スター・ウォーズ エピソード Vlll /最後のジェダイ」日本版予告

映画「スター・ウォーズ エピソード Vlll /最後のジェダイ」日本版予告

 

本日、日本語吹き替え版を観に行ってきました。僕としては、前作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が今一だったのであまり期待していなかった。ところが予想に反しもの凄く面白かった。是非、劇場に足を運ぶことをお薦めする。

前作のJ・J・エブラムスはミッション:インポッシブルなどで実績のある実力監督だ。今回は製作総指揮にまわり、あまり実績のないライアン・ジョンソンを監督に起用している。凄い決断だが、映画を見てみると彼の才能の凄さに納得だ。

前作の目玉はハン・ソロ役のハリソン・フォードだけど、今回はルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルだ。彼は往年のファンを沸かせるだけでなく、若いファンの心もガッチリ掴んだように思う。

宇宙戦艦の戦い、戦闘機による空中戦、地上での戦い、ライトセーバーによる肉弾戦など映像美(赤色の使い方が上手い)や迫力は半端ではない。今回はそれだけでなく「フォース」を精神面から掘り下げ、深みのあるストーリーになっている。

C-3PO、R2D2、BB-8や可笑しな生物や宇宙人、それに懐かしいヨーダまで出て来る。これはスター・ウォーズファンにタマラナイ、結末は当然次に続く伏線を含んでいる。延々と続く物語に酔いしれるね。

3つのストーリーが同時進行する。一つ目は「ファースト・オーダー」の宇宙艦隊に追われるレジスタンス艦隊だ、追いつかれれば撃墜されてしまう。レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)とポー・ダメロン隊長(オスカー・アイザック)が中心だ。

二つ目は敵の追跡装置を停止させ、その間にレジスタンス艦隊を逃がそうとするフィン(ジョン・ボイエガ)を中心とする別動隊の活躍だ。そして三つ目はルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)と対峙するレイ(デイジー・リドリー)の物語だ。これらが結末に向け収束してゆく。

テーマは宇宙で唯一のジェダイ「ルーク・スカイウォーカーの意志を継ぐ者は誰なのか?」に集約される。候補は「フォースの覚醒」を果たしたレイ(デイジー・リドリー)と暗黒面に落ちたカイロ・レン(アダム・ドライバー)だ。

カイロ・レンはかつてベン・ソロと呼ばれハン・ソロ(ハリソン・フォード)とレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)の息子だ。ルークはベンをジェダイにしようとしていたが彼はダークサイドに落ちてしまう。そして自分の父ハン・ソロでさえも殺してしまう。

レイはルーク・スカイウォーカーを探し出し、教えを乞おうとするが完全に拒絶されてしまう。ベン・ソロの一件があったからだ。彼女はルークのそばで自分を見つめなおし、ジェダイを目指そうとする。しかし彼女の精神はカイロ・レンへと時空を超えて繋がり、彼は暗黒面に引き込もうと誘惑する。

「ファースト・オーダー」軍とレジスタンス軍とでは圧倒的な力の差がある。まともに戦えばレジスタンス軍に勝算はない。しかし「ファースト・オーダー」の最高指導者スノーク(アンディ・サーキス)はジェダイを恐れる。自分を倒す事が出来るのは唯一ジェダイだけだからだ。

両軍、血眼になってルーク・スカイウォーカーを探そうとする。一足先に彼を探し出したレイは両軍の切り札となる彼を戦いの場に連れ戻すことが出来るのか。

前作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のおさらい

2015年に公開された前作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」だ。この映画は何となく第一作目1977年「エピソード4/新たなる希望」に似ていた。

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』予告編(日本語字幕版)

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』予告編(日本語字幕版)

この約10年ぶりの新シリーズのウリはハリソン・フォードとキャリー・フィッシャーの出演だ。二人とも歳を取ってしまったがその存在感は健在だ。

この映画のあらすじを紹介しておくと1983年に公開された「スター・ウォーズ6/ジェダイの帰還」から30年後が物語の背景になっている。

悪の「帝国」が滅んだあと「ファースト・オーダー」と言う新たな脅威が現われる。彼らは「最後のジェダイ」ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)を見つけ出し、抹殺しようと企んでいた。

新たな脅威に立ち向かうレジスタンスのポー・ダメロン(オスカー・アイザック)は惑星ジャクーでルークの居場所を知らせる地図を入手する。ところが彼は捕まり、地図をドロイドBB-8に持たせて逃がす。

このドロイドはたまたまレイ(デイジー・リドリー)に拾われる。そこに「ファースト・オーダー」が現われるが、敵から寝返ったフィン(ジョン・ボイエガ)とミレニアム・ファルコン号を奪って逃げる。

そして偶然にハン・ソロ(ハリソン・フォード)とチューバッカと合流する。彼らは惑星「タコダナ」に逃げるが、レイは「ファースト・オーダー」の暗黒騎士カイロ・レン(アダム・ドライバー)に捕まってしまう。

「ファースト・オーダー」は超兵器スター・キラーを使って敵対する惑星を破壊し全宇宙を支配しようとしていた。悪の最高指導者スノークはハックス将軍(ドーナル・グリーソン)にスター・キラーの使用を許可する。

このスター・キラーを何としてでも破壊することがレジスタンスの当面の目的だ。レイア・オーガナ将軍(キャリー・フィッシャー)を中心とするレジスタンスはこの計画に全力を傾けるが、スター・キラーのシールドは外部からは破ることは出来ない。

ハン・ソロとチューバッカそしてフィンがシールド装置の破壊とレイの救出を担当する。上手くゆきかけた作戦だが、ハン・ソロは自分の息子カイロ・レンに殺されてしまう。

爆弾を仕掛け逃げる途中に彼らはカイロ・レンに退路を断たれる。カイロ・レンと対峙したレイには「フォース」が完全に覚醒する。レイはカイロ・レンを倒す。

爆弾の破裂によってシールドが解除され、レジスタン軍の総攻撃が始まる。レイたちはミレニアム・ファルコン号に乗って脱出する。そしてスター・キラーは破壊される。

しばらくしてレイはファルコン号で地図を頼りにある惑星に降り立つ、そこにはルーク・スカイウォーカーが立っていた。

ストーリー

惑星オクトーに降り立ったレイはルーク・スカイウォーカーを見つける。彼にフォースの使い方を教えてほしいとライトセーバーを手渡す。彼はそれを懐かしそうに眺めたが捨てて立ち去ってしまう。

それでもレイはルークに執拗に食い下がり「レイアが敵を倒すためにあなたを必要としている」と告げる。しかし彼は態度を変えなかった。

レイはある日暗い洞窟から「フォースの呼び声」を聞いた。そこに入り中を通り抜けると古い枯れた大木があった。その根元に入って行くと正面に古びた6冊の本があるのに気付く。その本に触れようとすると、後ろからルークが現われ「君は誰だ」と初めて関心を示した。

レイは「自分の中に何かが目覚めた、とても怖いと」彼に真実を話す。ルークはかつてハン・ソロ(ハリソン・フォード)とレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)の息子ベン・ソロ(アダム・ドライバー)をジェダイにしようとしていた。

ところが彼はベン・ソロに恐ろしい未来を見てしまう。ベンがダークサイドに落ちてしまう悪夢だ。ルークは弟子を殺さなければならないとライトセーバーをベンに振り下ろすことを躊躇したため彼に逃げられてしまう。

ベンはその後カイロ・レンと名を変え「ファースト・オーダー」の最高指導者スノークに仕える。そして彼を師と崇め父親のハン・ソロでさえも殺してしまう邪悪な存在になる。それゆえルークは二度とジェダイを育てようとしなかった。宇宙にはジェダイは自分一人しか残っていない「ジェダイは滅びる」と彼は断言する。

しかしレイに何かを感じたのか彼女に「明日の夜明けにジェダイの道を教えよう。そして何故ジェダイが滅びる必要があるかを・・・」と言い残す。

そんな時レジスタンスの艦隊は窮地に陥っていた。スターキラーを破壊したことによってレジスタンスの拠点が発見され敵の大艦隊が押し寄せてきたのだ。レジスタンス艦隊は超光速にジャンプし逃げ続けるが敵は追跡装置を使って追ってくる。このままでは燃料が尽き艦隊は全滅させられてしまう。

フィンは艦隊をレイア・オーガナ将軍とポー・ダメロン隊長達にまかせ、別動隊を組織し、敵の追跡装置を停止させることを考える。彼はDJ(ベニチオ・デル・トロ)と呼ばれる暗号解読のプロをスカウトし、敵艦に乗り込む。上手くゆけば暗号を破り追跡装置を停止させることが出来るかもしれない。

ところがDJが裏切る、フィン達は敵に捕まり、絶体絶命だ。レジスタンスの艦隊は旗艦を残してすべて破壊されてしまう。レイア・オーガナ将軍達は武器の装備が無い補給船に乗り込みかつて味方の基地があったある惑星に逃げ込む。

ホルド提督(ローラ・ダーン)は一人旗艦に残り、時間を稼ぐため艦を反転させ敵艦隊に突っ込むのだが・・・。

ネタバレ

レイはルークから教えを受け、惑星オクトーを去って行く。一人残されたルークの脇にヨーダが現われ、重要な書物を大木ごと燃やしてしまう。驚くルークに「もうこんな物はなくったっていいだろう」とヨーダはつぶやく。

レイは時空を超えて心を通わせたカイロ・レンのもとに行く。彼はレイを捕え最高指導者スノークのもとに差し出す。スノークはフォースを使って彼女をいたぶるが、逆にレイもフォースによって動かしたライトセーバーでスノークの胴体を切断し殺害する(レイとレンが協力したのか?)。

スノークの親衛隊が二人を攻撃するがカイロ・レンとレイは協力して全員を倒す。カイロ・レンはレイに二人で一緒に宇宙を征服しようと手を差し伸べるがその手を払いのけ彼女は去って行く。

ホルド提督が操縦する旗艦は相手のメガ・デストロイヤーに体当たりし、艦隊に大損害を与える。その隙に輸送船団はある惑星に着陸し、基地の中に逃げ込み、後からやってくる「ファースト・オーダー」の軍隊を迎え撃つ準備を始める。フィン達もBB-8の機転によって逃げ出しレジスタス軍に合流する。

「ファースト・オーダー」の地上軍は強力だ、レジスタン軍は迎撃するが次々と撃墜される。基地の分厚いシャッターもスター・キラーを小型化した兵器によって難なく破られる。レジスタス軍が全滅するのも、もう時間の問題だ。

その時、最後のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーが現われる。妹であるレイア・オーガナ将軍を抱きしめ額に口づけすると溶かされた防護シャッターの穴から外に出て敵の大軍団と一人で対峙する。

カイロ・レンはルーク・スカイウォーカーに向け全軍一斉攻撃を指示する。一瞬のうちにルークの周りは激しい閃光と煙が沸き立つ。彼の体は飛び散ってしまったのか・・・ところが煙の中から現れたルークはかすり傷ひとつ負っていなかった。

敵は驚き動揺する、カイロ・レンは自分のシャトルを使って地上に降りると、ルーク・スカイウォーカーをにらみライトセーバーを起動させる。同時にルークもライトセーバーで迎え撃つ。

二人が戦っているスキに救出に来たレイを乗せたファルコン号などによってレジスタン軍は逃げ延びることが出来た。何時かは体制を立て直し再度「ファースト・オーダー」に立ち向かうことをレイア・オーガナは誓う。

カイロ・レンはルークとの対決が続くが、ルークを倒したつもりが彼は倒れない。ライトセーバーをルークの胸に突き刺しても彼は笑みを浮かべる。カイロ・レンは「そんなバカな」と呆然とする。

そしてルークはレイが自分の意志を受け継いでくれたことを喜ぶ。レイが立派なジェダイの後継者だ。惑星オクトーにいるルーク・スカイウォーカーはフォースの力を使って自分の幻影をカイロ・レンの前に出現させただけに過ぎない。

ルークはフォースの力を使い果たし、その肉体的存在が空間から消滅してゆく・・・。

レビュー

結局、ジェダイは正当な後継者とダークサイドに落ちてゆく者「善と悪」両方作り出してしまう。だからルーク・スカイウォーカーは自分が最後のジェダイとして終わりにしようと考えていたようだ。

しかしレイに会ってみて不思議な感覚を掴んだと思う。今までにない感覚だ、そして自分の肉体が滅んでもジェダイがレイに受け継がれてゆくと信じたようだ。残念ながらレイの素性が明らかにされていない。当初ルークの娘ではないかと思っていたが外れたようだ。

キャリー・フィッシャーが突然の心臓発作で60才の若さで亡くなっている。この作品が遺作となってしまった。映画の中ではハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカーもいなくなってしまう。寂しいけど、今度は誰が重鎮として新たにキャスティングされるか楽しみでもある(一説にはトム・クルーズが俺も出たいと言っているらしい:未確認情報)。

最後に惑星「カントニカ」だと思うけど、フォースらしいものを持った少年が出て来る。今後、彼もジェダイになってゆくのか・・・。また、ペンギンのような生物がファルコン号の船内に巣を作る。これがまた可愛いね。

TATSUTATSU

 

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