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映画「ダークタワー」感想・評価:スティーヴン・キングの名作が平凡な映画になってしまった

サマリー


監督 ニコライ・アーセル(ダークタワー)
原作 スティーヴン・キング「ダークタワー」
出演 ●イドリス・エルバ(リーピングプロメテウス、パシフィック・リム、刑事ジョン・ルーサー、ダークタワー)
●マシュー・マコノヒー( コンタクト、リンカーン弁護士、インターステラーTRUE DETECTIV、追憶の森、ダークタワー)
●トム・タイラー(ダークタワー)

映画「ダーク・タワー」日本版予告

 

マシュー・マコノヒーとイドリス・エルバが出て来るから楽しみに観に行ったけど面白くなかった。最初から結末が分かってしまうひねりの無いストーリー。善と悪が完全に別れた勧善懲悪の世界。どこかで見たことのあるようなありきたりの映像(ロード・オブ・ザ・リングに何処となく似ている)・・・寝ないのが不思議なくらいだった。

冷酷な「黒衣の魔法使い」を演じている、名優マシュー・マコノヒーの良さが出ていない。彼はどのような基準で役を選択しているのか・・・良作と凡作の落差が激しい。

スティーヴン・キングのライフワークと言われる長編小説「ダークタワー」がベースになっているとのことだが、単純なパラレルワールドでは物語に深みが無い。子供向けなのか大人向けなのか中途半端なところも気に入らない。思い切って子供向けファンタジーワールドにしてしまえばよかったのに。

僕は原作を読んでないから映画との比較は出来ないが、それにしても薄っぺらな物語にデフォルメされているような気がするね。

物語のスジを少し紹介すると、数多くのパラレルワールドを守っているのが「ダークタワー」と呼ばれる地上にそびえる黒くて細長い塔だ。この塔は子供の心で破壊できると言われている。

この塔が破壊されてしまえば世界は外宇宙からの脅威にさらされることになる。つまり地球上のような平和な世界が暗黒の世界に変わってしまうのだ。そしてこの塔を守っているのが「ガンスリンガー」と呼ばれる男たちだ。

しかし、この「ガンスリンガー」も今ではローランド(イドリス・エルバ)一人だけになってしまった。そしてこの塔を破壊し混沌とした世界を望む独裁者が「黒衣の男」と呼ばれるウォルター(マシュー・マコノヒー)だ。

彼はシャイン(輝き)を持った子供たちを誘拐し、ある装置にかけ彼らの心を吸い取る。そしてその心は光りの束となり「ダークタワー」を攻撃する。そのたびにタワーは揺れ、崩れかける。

ジェイク(トム・タイラー)と呼ばれる根本原理世界(キーストーン・アース:地球のことか?)に住む少年は強いシャインを持っている。彼の夢の中にはいつも「ダークタワー」と「ガンスリンガー」が現われる。しかし誰もその夢のことを信じてくれない。

ある日、彼は夢に出てきた場所を現実に見つけそこから中間世界(Mid-World)と呼ばれるパラレルワールドに入り込んでしまう。そこで「ガンスリンガー」のローランドに出会う。ローランドは父を殺した憎いウォルターを探し出そうとしていた。

ローランドとジェイクは一緒に旅をすることになったがその先には冷酷な独裁者ウォルターが待ち構えていた・・・。

その後のストーリーとネタバレ

ローランドはジェイクを連れてマニ族の村を訪れる。そこには「夢の読み人」アラ(キム・スヒョン)と言う美しい女性がいてジェイクの心を読む。彼女はジェイクの心を通してウォルターが北の荒野にいることをつかむ。

しかし並外れた「シャイン」を持つジェイクをウォルターたちも探していたのだ。人間の皮を被ったウォルターの部下タヒーンが村を襲う。間一髪、ローランドとジェイクは根本原理世界(地球)に逃れる。

ジェイクは自分のアパートに戻ったところ、両親が殺されているのを発見する。彼はウォルターの仕業だと泣きじゃくる。そして両親のかたきを討つべく、ローランドから「ガンスリンガー」としての銃の手ほどきを受ける。

最後の決戦が来る。ウォルターの部下セイヤー(ジャッキー・アール・ヘイリー)は根本原理世界を根城にしている。多くの部下を引き連れ二人に攻撃を仕掛ける。そしてジェイクを中間世界へと連れ去る。

ジェイクを特殊な機械に縛り付け、心(シャイン)を吸い取る。そして、その心は最も強力な光りの束となり「ダークタワー」を攻撃する。今までにないすさまじさで「ダークタワー」は破壊されようとしていた。

ところがジェイクは「シャイン」を使って抵抗する。そしてローランドを呼ぶ。中間世界に現れたローランドは銃で次々と敵を倒す。最後はウォルターとの一騎打ちだ。

しかしローランドは苦戦する、彼の魔法によって弾丸は次々と弾き飛ばされる。このままでは、ウォルターの魔力の餌食になってしまう。ローランドは銃を肉眼ではなく心の目で撃つ。弾は壁に当たって反射しさらに次に放たれた弾にはじかれ予想のつかない弾道を描く。そしてその弾はウォルターの体を貫く。

勝負あった、ローランドは父の仇でもある憎いウォルターを倒す。そしてウォルターのアジトを壊滅させる。ローランドはジェイクを引き連れ新たな旅を始める。彼を一流の「ガンスリンガー」へと成長させるために・・・。

レビュー

最後はあっさりとローランドがウォルターを倒してしまう。もうさすがに続編はないだろう。スティーヴン・キングの原作は1982年から2004年の実に20年以上に渡って書かれた7巻の長編にまとめられている。

主役のローランドが長い旅を続けながら色々な人々と交流し成長してゆく物語らしい(申し訳ないが僕は原作を読んでいない)。この長いストーリーを映画では単純化し過ぎたようだ。

ストーリーが単純化されてしまったことによって西部劇のようになってしまった。やはり、大人でも見応えのあるストーリー展開にしてほしかったね。

TATSUTATSU

 

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