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「オリエント急行殺人事件」映画の感想と評価:結末は有名過ぎて誰でも知っている


サマリー

2017年12月日本公開のアメリカ製作ミステリー映画
監督 ケネス・プラナー(ヘンリー五世、マイティ・ソー、シンデレラ、オリエント急行殺人事件
原作 アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」
出演 ●ケネス・プラナー(ヘンリー五世、ハムレット、マリリン7日間の恋、ダンケルク
●ジョニー・デップ(プラトーンショコラフロム・ヘルファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ、トランセンデンス
●ペネロペ・クルス(バニラ・スカイ、それでも恋するバルセロナ、悪の法則、オリエント急行殺人事件
●ウィレム・デフォー(誰よりも狙われた男グランド・ブダペスト・ホテルジョン・ウィックグレートウォール
●ジュディ・デンチ(007シリーズ、ショコラ
●ジョッシュ・ギャッド(スティーブ・ジョブズ、ピクセル、美女と野獣)
●デレク・ジャコビ(英国王のスピーチ、マリリン7日間の恋、シンデレラ、オリエント急行殺人事件)
●レスリー・オドム・Jr(オリエント急行殺人事件)
●ミシェル・ファイファー(バットマン リターンズ、ラブ・フィールド、ヘアスプレー)
●デイジー・リドリー(スター・ウォーズ/フォースの覚醒オリエント急行殺人事件スター・ウォーズ/最後のジェダイ

『オリエント急行殺人事件』 すべて日本版予告 (2017年)

アガサ・クリスティの有名なミステリー小説が原作だから多くの人が知っていると思う。それに1975年にシドニー・ルメット監督版が日本で公開されている。その時には、ショーン・コネリーを始めアンソニー・パーキンス、リチャード・ウッドマーク、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジャクリーン・ビセットなどそうそうたる俳優陣が出演している。

今回も豪華な俳優が勢ぞろいだ。主な俳優は・・・

ケネス・プラナー ⇒ エルキュール・ポワロ(世界一の名探偵)
ジョニー・デップ ⇒ エドワード・ラチェット(アメリカ人の大富豪、もとギャング)
ペネロペ・クルス ⇒ ピラール・エストラバドス(宣教師)
ウィレム・デフォー ⇒ ゲアハルト・ハードマン(教授)
ジュディ・デンチ ⇒ ドラゴミロフ公爵夫人
ジョッシュ・ギャッド ⇒ ヘクター・マックイーン(ラチェットの秘書)
デレク・ジャコビ ⇒ エドワード・ヘンリー・マスターマン(ラチェットの執事)
レスリー・オドム・Jr ⇒ ドクター・アーバスノット(医者)
ミシェル・ファイファー ⇒ キャロライン・ハバード夫人(未亡人)
デイジー・リドリー ⇒ メアリ・デブナム(家庭教師)

有名なミステリーだから結末を知っている人が多い。だから興味の対象は、誰がポワロを演じるのか、そしてその他の配役は誰を起用するのかだと思う。

普通、ポワロは風采の上がらない小男が演じるのだが、今回は長身で堂々としたケネス・プラナーが演じている(監督も兼任している)。どこかシャーロック・ホームズを思わせる風貌だ・・・こんなポワロもアリだと思う。

それに最近売出し中「スターウォーズ/最後のジェダイ」のデイジー・リドリー、スーパースターのジョニー・デップも出演している。デイジー・リドリーはスター・ウォーズのレイとあまりにもイメージが異なるのでびっくりする。

オリエント急行列車の実物感、雪山を通過するときの迫力ある映像、豪華な列車内とハイソな人たち、原作と異なる脚色など多くの見どころがある。

でもアクションが少なくどんでん返しも無い(原作通り)。それに登場人物が多いので頭がこんがらがってしまう。豪華な映画だが、難解で退屈な部分も多い。だからミステリーファンやじっくりドラマを堪能したい人にはお薦めする。

ストーリー

たまたまエルキュール・ポワロが乗り合わせた急行列車の車内で殺人事件が起こる。被害者はアメリカの大富豪エドワード・ラチェットであった。ラチェットは12カ所胸を刺されており、犯行は夜中の0時から2時と推定された。

鉄道会社はポワロに捜査を依頼する。一等車両は満席で二等列車とは行き来できない。周りは雪山で外部に逃げるのは困難を極めると考えられる。従って一等車両の誰かが犯人である。

ポワロは一等車両の乗客全員に話を聞くが、全員にアリバイがあった。誰かが嘘をついているのか、それとも犯人は複数いるのか。

ラチェットの部屋から見つかった手紙の燃えカスから、彼がアームストロング誘拐殺人事件に係っていたことが推測される。

ラチェットが少女を誘拐し殺害したのか、そうすると誰かの復讐による殺人なのか。ポワロは捜査を行ってゆく中でとても考えられない結論に到達する。いったい犯人は誰なのか或いは誰達なのか・・・。

ネタバレ

犯人或いは犯人たちには2つの誤算があった。一つは一等車両に偶然エルキュール・ポワロが乗り込んで来たこと。二つ目は雪崩によって先頭車両が脱線し、雪山に閉じ込められたことだ。

ポワロは一人ひとりから話を聞くことによって一等車両の乗客全員が何かを隠しているように思えた。

ラチェットは睡眠薬を飲まされ殺害されたことがアーバスノット医師によって明らかにされている。睡眠薬はキャロライン・ハバード夫人が常用している。

ラチェットの秘書のヘクター・マックイーンは主人に内緒で金を使い込んでいることが発覚する。ゲアハルト・ハードマンはドイツ人の教授とのことだが、彼はドイツ人ではなく教授であることも疑わしい。

そんな時、ポワロはアーバスノット医師に撃たれ軽傷を負う。彼は私が犯人だと白状する。しかしポワロは「あなたは、昔 軍隊にいて狙撃手だったと言っていた」「もし犯人だったら外すはずがない、あなたは誰かをかばっている」と銃を取り上げる。

ポワロは一等車両の乗客全員を列車が立ち往生したトンネルに集め結論を言う。「あなた方12名全員が犯人だ」と。「全員がアームストロング誘拐殺人事件の関係者か被害者だ」「あなた達は死ぬほど邪悪なラチェットを憎んでいる」。

この秘密を知った私を殺せと皆の前に拳銃を置く。拳銃を掴んだハバード夫人は私が首謀者だと、銃を自分自身に向けて引き金を引く。しかし、弾は入っていなかった。ポワロは「皆の真意は分かった、この事件は私に一任しなさい」とトンネルを出てゆく。

車両の脱線トラブルは駆け付けた鉄道会社によって修復され、列車は動き出す、そして目的地の駅に到着する。

ポワロは警察に対し「ラチェットは殺し屋によって殺害され、犯人は列車の窓から逃走したようだ」と伝えて去る。どうもナイルで殺人事件が起こったようだと、次はナイルに行くとつぶやく・・・。

レビュー

この映画の結末は非常に有名だ、登場人物が全員犯人だなんて。彼女の作品には奇想天外なものが多い、登場人物が一人ずつ死んで最後は誰もいなくなってしまう「そして誰もいなくなった」。語り手が犯人だった「アクロイド殺し」。イニシャル順に殺人が行われてゆく「ABC殺人事件」。

容疑者の死刑が執行されてから、無実を証明できる証人が後から出て来る「無実はさいなむ」、これは「ドーバー海峡殺人事件」として映画になっている。豪華客船の中で殺人事件が発生する「ナイル殺人事件」、この作品は今回の「オリエント急行殺人事件」と同じようにリメイクされる可能性がある。

オリエントエクスプレスはもの凄く豪華な列車だ。1883年に運行が始められた。パリからコンスタンティノープル(イスタンブール)を結ぶ。ヨーロッパ人にとっては異文化の「オリエント」に向かう列車として人気があったようだ。

こんな豪華な寝台列車で旅をしてみたいと思うね・・・ため息が出る。現実は厳しいから、映画を見て旅を堪能するのもいいかもしれない。

TATSUTATSU

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